グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

クマゼミの大合唱の音圧には要注意。

2019-08-05 15:09:25 | Weblog
クマゼミの大合唱の音圧には要注意。

音のエネルギーである「音圧」で決まる音の大きさ。その大きさの
単位は、dB/デシベルで表されます。ちなみにその大きさを実際の
世の中にある音を小さい順番でならべてみると、だいたいつぎのよ
うになるといわれていますよ。

↓ 20dB  ささやき、木の葉のふれあう音
  30dB  ささやき声
  40dB  図書館、静かな住宅地の昼
  50dB  静かな事務所、家庭用クーラーの室外機
  60dB  普通の会話、1mくらいの洗濯機・掃除機の音
  70dB  騒々しい事務所の中、騒々しい街頭、
  80dB  地下鉄車内、交差点、電車車内、1m以内のピアノ
  90dB  5m内の犬の鳴き声、騒々しい工場の中
  100dB 電車が通る時のガード下、油圧プレス(1m内)
  110dB 自動車のクラクション(2m内)
  120dB 飛行機のエンジンの近く

いかがでしょうか。

この表をみるかぎり、ヒトが心地よく過ごせる音環境というのは、
50dBくらい。60dBから70dBくらいが我慢できる範囲で、さすが
に80dBを超えはじめると その音の大きさは いわゆる「騒音」
といってもよいレベルに達っするものだといるのではないでしょ
うか。

さて、そこで今回の話のテーマであるセミの声です。

セミの声がうるさくて・・・どとつぶやけば、なんと風情がない
ことかなどと集中砲火浴びそうなのですけれど これがなんと

 セミの至近距離の大合唱になると90dbを超える

といわれています。うえの表でいえば電車の車内や交差点のレベ
ルを通り越して騒々しい工場のなかにいるような音の環境下です。

またこの音圧はセミの種類にもより、たとえば九州などの南国に
多い身体の大きなクマゼミの大合唱などともなれば、おそらくは
電車が通る時のガード下や1m内の油圧プレスの音級の騒音のなか
にさらされていることにもなりそうなのですから、まさにびっく
りですよね。

そんなクマゼミが気温の上昇とともに次第に北へと生息域を拡大
しつつあります。ニュースなどでは『クマゼミが光ファイバーケ
ーブルに産卵して断線させる』ことなどばかりが、取り上げられ
がちになっていますが、それよりもずっと実害のおおきくなりそ
うなのは鳴き声による騒音被害のほうだと思いますよ。7月のお
わりから早朝にクマゼミに起こされる身からすればそう思います。
お盆前後の発生のピーク時には、電柱の灯りにあつまり、ともす
れば夜中の大合唱もはじめるというクマゼミ。病人のいるご家庭
や、たとえば受験生のいるご家庭などではきっと切実な問題にな
ていることかと。

ということで今回は、少なければ風情があるのだが過ぎたら慢性
的な睡眠不足などを引き起こしかねないクマゼミの鳴き方に関す
るご報告でした。
→ 夏休みは朝の涼しいうちに勉強しましょうなどと、いわれ
  たものですが、皮肉なことにそんな朝の涼しいうちだけに
  大合唱するクマゼミの話は​こちら​。こうなると学力のほう
  にも影響したりして。


晴れ 「セミの声をなんとかして」という苦情が役場にもくる
  そんな九州のセミの騒音事情。ノイジー ジャパニーズ
  モンスターと名付けてその音を公開されているサイトは
  ​こちら​です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」​