イネには「三黄」がある。
ある程度大きくなるまで作物を育て、花が咲く時期の一歩手前
で肥料を切って花芽をつけ、花芽が確実についた時点で、今度
は肥料を効かせて着いた実を大きく太らす・・・それが農業の
技術というの話[こちら]の続きです。その具体例、イネの場合
の一例となります。よろしかったら。
↓
『イネには「三黄」がある。』
そんな話となります。イネ作りにまつわる昔からの言葉で、
「イネには三黄がある」 という言葉があります。これは、
イネを栽培するあいだにおいて
3度、葉の色を薄く〔栄養を落とす〕したほうが良い時期がある
という意味です。また
この3つの生育時に、葉の色が濃すぎている〔栄養が効きすぎ〕と、
その後の生育がうまくいかなくなってくる
という イネ栽培の様子をあらわしている言葉 にもなります。
つまりイネの三黄色とは・・・
いつもいつも肥料を効かせておけば良いという考えや、肥料はやらなく
ていいという考えとは、対極にある〔昔からの〕考え方となります。
実際の栽培においては・・・
元肥/植え付け前の肥料をいっきにドカンとやる方法では、いつまでたっ
ても肝心なときに葉の色が抜けず、低温とか日照不足などの異常気象が
襲ってきたときに思わぬ障害〔病害虫〕に侵されやすいこととなりがち
となります。
反対に肥料が足らなくては、日照りの年では、絶対的な収穫量が不足し
たり、収穫時期がそろわなくなる場合が多くなりがちになります。
その対策として、『イネの三黄』の時期を頭において、作業管理を行う
わけですね。
具体的には、田んぼの水管理を考えたり、 田の中に酸素を入れたり、
あるいは生育を調整するためにカリの多い肥料を与えたり、リンサン
とマグネシウムの割合の多い肥料を与えたりといった管理となります。
そして、その葉の色を落とす時期ですが、具体的に落とす時期となる
のは、
● 田植えの時期
● 穂がでる25日前くらいの栄養生長期から生殖生長期への転換期
そして
● 穂が出た後の収穫期
の3回となります。
このように変化する気象や作物の成長に伴う生理にあわせて、あるとき
は適応する栽培管理を行う、そして またあるときは足らない成分をい
れ多すぎる成分を抜いたりする・・・・これが作物栽培と収穫の原則で
あり、それこそが『栽培』なのだと思わずにはおられません。
以上、今回は 作物には肥料を控える時期と効かす時期があるという
おはなしを、『イネの三黄』をご紹介することでご説明してみました。
もちろん肥料を控える時期と効かす時期があるのはイネだけとは
限りません。ほかのいろいろな作物にも、共通することなん
ですよ。
そういった意味で、イネつくりは栽培の基本を学ぶのに最適で
あるともいえそうです。水稲は水害にもとても強い[日本向きの]
作物でもありますし、ねっ。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
ある程度大きくなるまで作物を育て、花が咲く時期の一歩手前
で肥料を切って花芽をつけ、花芽が確実についた時点で、今度
は肥料を効かせて着いた実を大きく太らす・・・それが農業の
技術というの話[こちら]の続きです。その具体例、イネの場合
の一例となります。よろしかったら。
↓
『イネには「三黄」がある。』
そんな話となります。イネ作りにまつわる昔からの言葉で、
「イネには三黄がある」 という言葉があります。これは、
イネを栽培するあいだにおいて
3度、葉の色を薄く〔栄養を落とす〕したほうが良い時期がある
という意味です。また
この3つの生育時に、葉の色が濃すぎている〔栄養が効きすぎ〕と、
その後の生育がうまくいかなくなってくる
という イネ栽培の様子をあらわしている言葉 にもなります。
つまりイネの三黄色とは・・・
いつもいつも肥料を効かせておけば良いという考えや、肥料はやらなく
ていいという考えとは、対極にある〔昔からの〕考え方となります。
実際の栽培においては・・・
元肥/植え付け前の肥料をいっきにドカンとやる方法では、いつまでたっ
ても肝心なときに葉の色が抜けず、低温とか日照不足などの異常気象が
襲ってきたときに思わぬ障害〔病害虫〕に侵されやすいこととなりがち
となります。
反対に肥料が足らなくては、日照りの年では、絶対的な収穫量が不足し
たり、収穫時期がそろわなくなる場合が多くなりがちになります。
その対策として、『イネの三黄』の時期を頭において、作業管理を行う
わけですね。
具体的には、田んぼの水管理を考えたり、 田の中に酸素を入れたり、
あるいは生育を調整するためにカリの多い肥料を与えたり、リンサン
とマグネシウムの割合の多い肥料を与えたりといった管理となります。
そして、その葉の色を落とす時期ですが、具体的に落とす時期となる
のは、
● 田植えの時期
● 穂がでる25日前くらいの栄養生長期から生殖生長期への転換期
そして
● 穂が出た後の収穫期
の3回となります。
このように変化する気象や作物の成長に伴う生理にあわせて、あるとき
は適応する栽培管理を行う、そして またあるときは足らない成分をい
れ多すぎる成分を抜いたりする・・・・これが作物栽培と収穫の原則で
あり、それこそが『栽培』なのだと思わずにはおられません。
以上、今回は 作物には肥料を控える時期と効かす時期があるという
おはなしを、『イネの三黄』をご紹介することでご説明してみました。
もちろん肥料を控える時期と効かす時期があるのはイネだけとは
限りません。ほかのいろいろな作物にも、共通することなん
ですよ。
そういった意味で、イネつくりは栽培の基本を学ぶのに最適で
あるともいえそうです。水稲は水害にもとても強い[日本向きの]
作物でもありますし、ねっ。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」