グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

おっちゃんの背中に憑いていたモノ。

2021-11-24 11:36:50 | Weblog
おっちゃんの背中に憑いていたモノ。
まわりのそこかしこには、いまだに田んぼが点在している場所
にあるホームセンター。郊外店のために、当然のごとくに来店
するお客さんのほとんどは車でやってくる人がおおい。そんな
郊外にあるホームセンターに設置してある ひとりづつ入る形
式の地元銀行のキャッシュコーナーでの できごと。
お金をおろそうとして停まっている車もまばらな広い駐車場に
愛車を停めてドアを開け、キャッシュコーナーに向かって歩い
ていると、逆方向からもひとりのおっちゃんが同じくキャッシ
ュコーナーのほうにあるいてくるのが確認できた。
そんなキャッシュコーナーの入口の自動ドアの前で、どちらが
先に入ったとしてもおかしくなかったはずといったかんじで出
くわした、おっちゃん。むかしはけっこうやんちゃな感じだっ
たフウな、セカンドバックを持って角刈りといったいで立ちの
そんな風体のおっちゃんに、それとなく先をゆずって先に入室
してもらったのはいいのだが・・・私はきづいてしまったのだ。
自動ドアが閉まっていくおっちゃんの、背中というか、いやむ
しろほどなく首筋といった位置になにかがあるのを。
場所がキャッシュコーナーであるために、スモークなガラス越
しの室外からは、それはもちろんはっきりとは確認できない。
また確認したくても、ほかの人が入室しているキャッシュコー
ナーの中をガン見するのも、もちろん憚れよう。なにせ自分の
うしろには次の利用客も二人ほど並んだのだ。挙動はつつしま
ねば。しかし。はてさて、気にはなる。見たいけれど見れない。
でもほら、動くよ動いてる。
下を向いてキャッシュコーナーのボタン操作しているおっちゃ
んの背中で、人の手の平くらいだから、15センチくらいの棒
状なかんじの物体が、行きつ戻りつといったかんじで揺らいで
いる。動いているのだ。気になる。
ほどなく扉があいておっちゃんが、ドアからでてきた。もちろ
ん背中は見えない。振り返ってみようにも、なにせ短いけれど
行列。せかされるように自分が入室し、キャッシュコーナーの
ボタンを大慌てで操作し、背中になにかいたおっちゃんをスモ
ークがかった室内から目で探す。 
いた。あらら、車にむかっている。停車していた車のドアに手
をかけている、と確認したときに、ちょうど機械がこちらの用
事を済ませてくれたので、忘れ物がないかを確認しつつ、室外
にでた。クルマに乗り込もうとしているおっちゃんとの距離、
ほぼ15メートル。そのとき、室外の青空のもと、おっちゃん
の背中にいる物体の体色を確認できた。その色や・・・

・・・間に合うか間に合わないか、教えてあげられるか・られ
ないかは別にして、とりあえずおっちゃの車のほうに向かうが、
おっちゃんは勢いよくドアを閉め、一足違いで西の方向へと発
車していってしまった。

というわけで取り残された[というのも変なのですが笑]わたし
は、おっちゃんが虫好き、いやもっと詳しくいえば 運転中に
でっかいカマキリがいきなり不意打ちで首筋ににじり寄ってき
たとしても、クルマの運転に支障をきたさないくらいの、ぉお
おまえか可愛いやつといえるくらいの虫好きであることを祈り
つつ、自分の車に向かい、祈るような気持ちでドアを閉めエン
ジンをかけた。

ということで、今回は めったにないことだけれど、ときおり
出くわす “田舎あるある” なおはなしでした。まあ しかし、
11月の下旬にもなってのカマキリだなんて、これもまた温暖​​
化のもたらす弊害といえるのでしょうね~。 → 寒さにはけ
っこうつよい、そんなカマキリの話は ​こちら​。


晴れ いや もしかして。。あのおっちゃんは、じつは虫
  好き。背中にカマキリをのせていたのかも。 そう、
  海賊の首領が肩にとまらせているオウム のように。
  ・・・そうだったらよいのだけれど。
 
 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」​