グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

大雨のあとの作物のお手入れは・・・。

2020-07-10 05:10:32 | Weblog
大雨のあとの作物のお手入れは・・・。

全国的に長期間の降雨がつづいています。皆様方の圃場には大事あ
りませんでしたでしょうか。
今回は、そんな大雨水害後の植物の管理と施肥の一例を記してみま
した。よろしかったら。


   野菜・花卉

 1. 排水溝などを作って排水に努める〔水がたまっている場合〕
 2. 早期の薬剤散布ののち、アクセルなど液肥の散布
 3. 圃場が乾いた時点での中耕、その後の高温に備えての間断かん水
 4. 花卉での葉焼け防止対策として ライムショットの葉面散布
 5. 光合成ができなかった対策として、まずリン酸・苦土系の液肥
 6. その後、多木有機液肥+タイミングの液肥施用

   
   果樹

 1. 軽い中耕と除草、その後の敷きワラなどでの乾燥害の予防
 2. 長雨あとの干ばつでの樹勢低下予防に、アクセルの葉面散布
 3. その後、有機液肥のかん水施用
 4. ブドウでの うどんこ病、カンキツでの 黒点病に注意
 5. 徒長枝が多い場合は、日焼害を考慮しつつの夏季剪定&ねん枝
 

と、いったものです。  

繰り返しになりますが・・・大雨がつづいたり、さらには水害が起こっ
た場合は、土の表面が締まっていることの多いもの。そんな場合は土に
空気を入れてあげる
こと。これが植物の樹勢を回復させるのに、とても
役に立ちます。また 土の中に空気があるほうが、土は水分を保持しや
すくなり、結果として 梅雨明け後の干ばつにも耐え易くなりますよ。

   → 家屋が床上浸水にあった場合の消毒法については こちら 。 


晴れ 災害後のケアひとつで、見違えるように元気になることも。
  要所要所で手間をかけることが、農業では大切です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜