グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

残さずにしっかり活用。土中養分。

2023-06-25 21:05:11 | Weblog
残さずにしっかり活用。土中養分。
みなが ハウス栽培を終了する・・ということで もうしばらく
栽培を続けてみたいといわれる方からの質問いただきましたので
そんなハウスの施肥の考え方のひとつとして、よろしかったらご
参考に。


今シーズンのハウス栽培も、いよいよ収穫を終了する時期が近くに
なってきました。この時期の土壌管理で大切となるのは

 収穫の過程でたまりがちになっている養分を使い切る

こと。そのためには作物の生育をよくよく観察し → 生育診断は
こちら

 過剰な養分を減らし・足らなくなっている養分を加える

ことで、無駄のない栽培をこころがけることが大切になります。

さてそこで、どのような養分が不足し・どのような成分が残りがち
になるのかといえば・・・この時期の生育診断や土壌検査を実施し
ている経験では

 チッソ分が残り、リンサンにカリ・そして石灰や苦土が不足する

といった傾向が見られるケース が多いようにかんじられます。と
いうことで果実の生理障害である先端部の枯れや尻腐れ果の発生[​
ちら
​]を予防して上質の果実をたくさん収穫するためには、​バランス
のとれた施肥管理を実施する​
ることが栽培のポイントとなります。

具体的には

  リンサン・苦土不足には  タイミング2号 
  リンサン・カリ不足には  PKカスタム追肥後かん水
  カリ不足には       カリショット
  カルシウム不足には    ライムショット    
  苦土不足には       マグショット     

といった、[チッソ分を含まない]ミネラル資材の、それぞれの状況
に応じたかん水時の利用をお薦めしています。よろしかったら、ご
参考に。


晴れ ​作物の状態を観察することで、対処方法を考える​こと。それ
  が大切だと思うんです。そのうえで次回作のための準備をし
  ます。そんな次回作の考え方は こちら

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

のの