グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

小面積栽培だからこそよくできる。

2011-10-20 11:36:11 | Weblog
小面積栽培だからこそよくできる。

昨日のプライムニュースを見て思ったことです。
唐突で ランダムですけれど、よろしかったら。

  ↓

『小面積栽培だからこそよくできる。』

素人の農法でもこんなにとれる」・・・農家でない方からよく聞かされる
言葉です。家庭菜園やプランター栽培あるいはバケツ稲栽培などからの体験
をもとにしたお話ですね。
また自然草生栽培であったり、不起耕栽培であったり、有機栽培であったり、
各人それぞれのいろいろな農法を試して、うまく栽培されておられる。

この話、じつによくわかります。

そしてこの成功談のポイント、それは

 大面積よりも小面積栽培のほうが、うまく栽培できる

ということによります。

 うまく栽培できることとは、すなわち労働力を潤沢にかけられること

でもあるのです。

労働力に見合う栽培本数が、少なければ少ないほど農法の成功率は高くなり
ます。一人の労働力しかかけられないとした場合は


10000本よりも、1000本。

1000本よりも、100本。

100本よりも10本。

10本よりも1本。


少ない本数であればあるほど、農法の成功率は高くなるのです。
面積でみてもそうでしょう。

10000アールよりも、1000アール。

1000アールよりも、100アール。

100アールよりも10アール。

10アールよりも、1アール。


栽培面積が少なくなればなるほど、農法の成功率は高くなるのです。
かけられる手間がちがいますから。


▼  むかしは大型粗放農業として紹介していた大型機械を使った大規模農業・・。
  この大型粗放農業こそが優れたものだとして紹介してきたメディアって〔
  くにNHKさんです。米国には大型粗放農業しかないような映像ばかりを流
  されますよね
〕、罪作りだよなぁって思うんです。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染