まずはイネを倒さないようにすることが大切です。
台風12号の通過、さらには11号の北上の雨間をみながら、西南暖
地では早期栽培のイネ刈りがすすめられています。ということで前回
の肥え過ぎた水田のはなしにひきつづいて、今回は とりあえず田植
えをしてみたら意外に肥えすぎていた水田 におけるイネの生育と倒
伏に関するおはなしとなります。 よろしかったら、ご参考に。
↓
おいしい コメを同時にたくさんとることが、イネを栽培することの
目的です。しかしイネを植えた水田が、意外にも肥沃すぎた土地であ
った場合には、イネの生育とともに困った事態に陥ることがあります。
その困った事態の最たるもの。
それがイネの倒伏[イネの背丈が高くなりすぎて育ったイナ株が出た
穂もろともばったりと倒れてしまうこと]です。
対策としては、なんといってもイネを倒さないように育てることが大
切になるのですが・・・まずは イネを倒してしまうといったいどの
ような不都合がおきるのかを説明してみたいと思います。
〔1〕穂が出たばかりのときに倒れると、実が熟れません。
葉に光が当たらないので光合成がうまくいかず栄養が作れないからで
す。また茎が折れてしまうわけですから、運よく葉でつくられた養分
も、実まで運べない。結局は実が充実しないままに不作となってしま
います。こうなると、おコメの品質や量も期待できません。
〔2〕穂が熟れたときに倒れるのは、まだまし なのだが。
しかし、倒れた地面に水分があると穂の品質が悪くなってしまいます。
発芽してしまう場合だってある。それでは食用にはならないわけです。
おコメの量は期待できても、品質が低下してしまいがちになります。
〔3〕穂が熟れていても、極端にべったりと倒れたら困る。
台風や集中豪雨などの突然の強い風雨でムシロを敷いたようにばった
りと倒れたイネでは、収穫機械/コンバインの使用が不可能になる場
合がでてきます。そうなると必然的に、ヒトの手による収穫となって
しまうわけですが・・・今のご時世、なんといっても、一番高くつく
のが人件費。
バインダーがつかえるのならまだいいのですが、倒れたイネをカマで
手刈りでもしようものなら、収穫されたイネよりも人件費のほうがは
るかに高くつくことにもなりかねません。
すばやい対処が功を奏しておコメの量と質を確保できても、人件費の
ほうが高くついたら、経営が成り立たないことになってしまいます。
ということで今回は、イネを倒さないような栽培方法が必要とされる
理由を、イネが倒れることで生じるいろいろな不都合を挙げることで
説明させていただきました。
◎たとえどのような土地であったとしても、いったん田植えしたも
のであれば、育つイネを倒さないように・収穫前に理想的となる
の姿をつくるお手伝いをするのが農業技術 だというわけです。
このようなイネを倒さないための農業技術は、べつの回で順次ご
説明しておりますが・・・
それは主としてイネの穂がでる40日ほど前の時期を中心に、経
験を基にした技術〔水管理や肥料の調整〕を駆使することで倒れ
にくい理想のイネ姿をつくりだしていくことになります。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
台風12号の通過、さらには11号の北上の雨間をみながら、西南暖
地では早期栽培のイネ刈りがすすめられています。ということで前回
の肥え過ぎた水田のはなしにひきつづいて、今回は とりあえず田植
えをしてみたら意外に肥えすぎていた水田 におけるイネの生育と倒
伏に関するおはなしとなります。 よろしかったら、ご参考に。
↓
おいしい コメを同時にたくさんとることが、イネを栽培することの
目的です。しかしイネを植えた水田が、意外にも肥沃すぎた土地であ
った場合には、イネの生育とともに困った事態に陥ることがあります。
その困った事態の最たるもの。
それがイネの倒伏[イネの背丈が高くなりすぎて育ったイナ株が出た
穂もろともばったりと倒れてしまうこと]です。
対策としては、なんといってもイネを倒さないように育てることが大
切になるのですが・・・まずは イネを倒してしまうといったいどの
ような不都合がおきるのかを説明してみたいと思います。
〔1〕穂が出たばかりのときに倒れると、実が熟れません。
葉に光が当たらないので光合成がうまくいかず栄養が作れないからで
す。また茎が折れてしまうわけですから、運よく葉でつくられた養分
も、実まで運べない。結局は実が充実しないままに不作となってしま
います。こうなると、おコメの品質や量も期待できません。
〔2〕穂が熟れたときに倒れるのは、まだまし なのだが。
しかし、倒れた地面に水分があると穂の品質が悪くなってしまいます。
発芽してしまう場合だってある。それでは食用にはならないわけです。
おコメの量は期待できても、品質が低下してしまいがちになります。
〔3〕穂が熟れていても、極端にべったりと倒れたら困る。
台風や集中豪雨などの突然の強い風雨でムシロを敷いたようにばった
りと倒れたイネでは、収穫機械/コンバインの使用が不可能になる場
合がでてきます。そうなると必然的に、ヒトの手による収穫となって
しまうわけですが・・・今のご時世、なんといっても、一番高くつく
のが人件費。
バインダーがつかえるのならまだいいのですが、倒れたイネをカマで
手刈りでもしようものなら、収穫されたイネよりも人件費のほうがは
るかに高くつくことにもなりかねません。
すばやい対処が功を奏しておコメの量と質を確保できても、人件費の
ほうが高くついたら、経営が成り立たないことになってしまいます。
ということで今回は、イネを倒さないような栽培方法が必要とされる
理由を、イネが倒れることで生じるいろいろな不都合を挙げることで
説明させていただきました。
◎たとえどのような土地であったとしても、いったん田植えしたも
のであれば、育つイネを倒さないように・収穫前に理想的となる
の姿をつくるお手伝いをするのが農業技術 だというわけです。
このようなイネを倒さないための農業技術は、べつの回で順次ご
説明しておりますが・・・
それは主としてイネの穂がでる40日ほど前の時期を中心に、経
験を基にした技術〔水管理や肥料の調整〕を駆使することで倒れ
にくい理想のイネ姿をつくりだしていくことになります。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」