はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

象潟でした

2016-06-22 20:52:30 | daily
 日曜日は新幹線と特急を乗り倒して、象潟(きさかた)にお邪魔しておりました。
 秋田県にかほ市です。
 2年ほど前にTVで見て、実際にその景色を見たいと思っておりました。
 象潟は、松尾芭蕉の、奥の細道の北の折り返し地点です。
 なんでそんな何も無いとこで折り返すん?と思っておりましたが、昔は、東の松島、西の象潟、と言って景勝地だったそうです。
 それが、約200年前の大地震で隆起し、一夜にしてその素晴らしい景観が失われてしまったのだそうです。
 しかし。
 今もその名残を見ることができます。
 当時の象潟の模型が展示されていると知り、まずは郷土博物館へ参ります。
 
 こんな感じ。
 鳥海山からの土石で湾のような地形ができて、九十九島と八十八潟の風光明媚な場所になったのだそうです。
 菅江真澄は、田子の浦から見る富士山に匹敵する素晴らしさ、と記しているそうです。
 絶景を作ったのが自然なら、あっという間に壊してしまうのも自然。
 それが当たり前のことなんでしょう。

 というわけで。
 博物館で、象潟さんぽみち、というマップをいただきましたので、それを頼りに町中の芭蕉ゆかりの場所を訪ねつつ、ここは昔は海だったのね、島だったのね、と当時の様子を想像しながら歩きます。
 
 こういう所々にこんもりしているのが、かつて島だったところです。
 道の駅にある展望台から、象潟全体を眺めることができると聞きましたので、向かいます。
 
 国道沿いにあって、足湯なども併設しておりますが、とにかく上がります。
 日本海
 
 鳥海山
 
 そして島と潟だったところ!
 
 晴れていれば、夕日は最高らしいですが、今回は島だったところを目指します。
 
 線路を越えまして。
 畑で発見。
 
 紛うことなくここは象潟。
 そしてこれが。
 
 象潟です。
 脳内で水田を海に置き換えれば、確かにぽこぽこ島が浮いています。
 
 基本、たんぼ道を歩くことになります。
 
 つまり、海の中を行くわけで。
 
 田んぼの中には、こういう表示板が立っていて、○○島の南側、とか書いてますので、マップを見ながら、てことはあっちが××島だね、という感じで島めぐりができます。
 
 こういう標識もありまして、道がこんな風に曲がっているのは、つまり島に沿って歩くわけでして。
 
 ま、小島の多くは、こんな感じで丸っこいですから。
 
 比較的大きな島だと、島の真ん中を通る道があったりもします。
 なんですかね、興味の無い人には、何が楽しいんだか、全く分からない場所ですよね。
 
 そんなところを私は一時間ほどうろうろしている訳でして。
 最後に、とっておきの場所に寄りました。
 
 八ツ島にあります、蚶満寺です。
 853年開創といわれているそうです。
 松尾さん、いました。
 
 参道の奧には、素晴らしい山門がございましたよ。
 
 中には仁王様もいらっしゃいましたし。
 
 竜神様が山門を護っていらっしゃいます。
 そして、船つなぎ石が。
 
 お寺の裏に船を繋いで、お参りする人も多かったんでしょうね。
 
 とても綺麗なお寺でした。

 象潟は、とにかく、あちこちに標識が多くてとても親切なたんぼ?でした。
 
 もっとたくさんの人が訪れたらいいのに、と思いつつ、誰もいないこの超穴場的な大当たり感は最高です。
 絶景独り占め!
 ちょうど田植えも終わったあとだったので、秋や冬に来ると、また違ってみえるんだろうなあ。
 ま、そのうち、また。
コメント
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