「情報速報ドットコム」を閲覧すると『ロイター通信は安倍政権の閣僚らが靖国神社に参拝したことを取り上げた上で、記事に「旧日本軍の格好をして参拝している日本人たち」というような写真を掲載。そこには旧日本軍の軍服を着た格好で、靖国神社の周囲を並んで行進している人たちが写っていました。実際に靖国神社を見た人たちからは、「大音量の軍歌が流れて異様な雰囲気だった」「あまりにも低俗」「近寄り難い感じはある」などと批判や懸念の声が相次ぎ、放置している神社側にも疑問をぶつけるコメントが見られたところです。』との記事があり、写真を見ると昨年に比べると軍服が一段と増えていますし、また内苑神門内にも軍服も迷彩服もいました。一昨年は神門から中に入ろうとしていた軍服姿の老人を衛士が阻止していました。
『 普段の靖国神社は「カトリック系のお嬢様学校」といわれている白百合学園の小学生が通学のために参道を行き交い、まるで境内一面に黄色い花が咲いたように黄色いランドセルと大村益次郎の銅像、そして大鳥居がミスマッチをしている静かな境内の貯まいです。ところが春秋の例大祭や建国記念の日などには駐車場に入れきれない真っ黒な右翼政治団体の街宣車が参道一杯に駐車し、小銃を捧げた軍服姿の男たちが軍旗、海軍旗を先頭に軍隊ラッパを吹き鳴らす行進姿は一挙に62年前に戻ったような異常空間となるのです。昨年の8月15日午前7時41分、空には取材のヘリコプターが飛び交い騒然とした中を小泉首相は5回目の参拝をしました。リベラルな人達が忌み嫌う場所として立ち寄らないのは当然であり、私もその一人でした。(略)
靖国神社は、その施設自体が「忠君愛国」思想を国民に植えつけるための国民教育の「場」という性格を色濃く持っています。この性格は、かなり薄められたとはいえ、戦後も基本的には変わつていません。付属の軍事博物館である遊就館は明治維新以来77年間の日本戦争史を正しかった、悪いのは中国だ、アメリカだと云う立場での展示です。したがって、見学にあたつては、常に批判的な精神が求められることになります。しかし、この批判的精神さえ、しつかりしていれば、戦争の時代を追体験するという意味でも、多様な歴史教材を豊富に提供してくれるという意味でも、靖国神社は、とても興味深い空間です。境内には、戦死者の遺影などを前にして涙ぐむ老夫婦や亡き父に会えると手を合わせる息子、娘などの姿が、そこかしこにみられ多くの遺族にとつて追悼の場となつています。(一橋大学教授吉田裕)』こうした人々の思いに対する配慮をしながらも靖国神社と遊就館を見学して平和憲法を学んでいただきたいと思います。
平和活動家の立場から見ると靖国神社は第一級の戦争遺跡なのです。』(全国老人福祉問題研究会雑誌「月刊ゆたかなくらし」2007年)
2006年8月15日小泉純一郎総理大臣が参拝しました。到着殿前の報道陣。
靖國会館一階国会議員用受付
慌てていましたのでカメラがぶれました。
(続く)