中村憲剛
雨である。天気は雨がちである。昨日は少し晴れ間が覗いたが、一昨日、そして今日と雨。さっと降って晴れるという様子ではなく、しとしとと長く降り続くのである。何か、雲が厚く空全体にかかっているといった感じだ。そういった空模様はよくある。涼しいというより肌寒いくらいだ。肌寒いくらいなのに、蚊がいるのである。一匹だけ。机にへばりついている私の周りにまとわりつき、時々血を吸ったりしているようなのだ。かゆいからである。叩くと、またどこからかもう一匹やってくるのである。何処から入ってくるのだ? 気温が意外と低かったり、そのくせ蚊がいたりと変な気候である。
下の「3個のヤツ」の中に先日、薄毛対策のナントカカントカというのを見つけた。これこそ私に「おすすめ」というヤツなのだろうか。何かそんな気もしてきた。
2007年の12月11日付の朝日新聞にイエティ(雪男)についての話しが載っている。場所はネパールの北方だろうか。1951年まで地理的空白地帯だった所だそうだ。次のように記載されている。
「氷河湖ツォ・ロルパの下流10キロ。ロールワリン地方ベディン村で、農家の男性アン・パサンさん(48)が語り始めた。「体長約170センチ。髪が長く、全身は茶色。腰の周囲は白かった」。名峰ガウリサンカール(7134メートル)のふもとで偶然、目にしたという。」と。イエティは髪が長いそうなのだ。薄毛の、あるいはハゲているイエティはいないのか。若干髪が薄くなってきた者としてそう思うのだ。しかし、薄毛のイエティというのは様にならぬ。
腰のあたりが白かった、というのは全身、日光浴か何かで日に焼けていて、後は何かの気まぐれでパンツを脱いで出歩いているところ、だったのではないだろうか。しかし日光浴などという洒落たことなどするだろうか。雪焼け、山焼けの類かもしれぬ、などと想像はあらぬ方向へ膨らむばかりなのであった。
・・・つづき・・・
イエティの話しの続きなのだが、パンツをはいていたのが脱いで出てきたとか、あるいは人前に出る時ぐらいはとはいて出てきたとか、白いパンツを・・・、そもそもそれは、その白いのはパンツにまつわる話へ持っていっていいものなのか、などなどあれこれと思っているうちに、電話が鳴ったのである。オオッと我に返り、コンナコトアレコレトカンガエテイルコトモナイノダ、と電話へ急いだのでありました。