カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

下北沢(shimokitazawa)の街を歩いた

2013-07-22 | エッセイ


下北沢






先週の木曜日の夕方、下北沢を歩いていた。久しぶりな気がした。自分のblogなどに、連日のように暑い日が続くなどと書いているが、何となく夏になったなという雰囲気でそう書いているだけで、よく考えてみると朝夕などは曇っていて風があり、涼しい日も多いことに気付く。この日もそんな感じだった。日が暮れて、飲み屋や店の明かりが増し、そんな中、少しの買い物をして歩き、ふと空を眺めると、厚い雲が覆っているのだった。ポツポツと来たなと思ったら、風がいや増し、どしゃ降りとなった。ビルの店先の窪みに避難すると、そこは通勤帰りの買物客の雨宿り場所になっていて、多くの人が突っ立って、空を見上げていた。意を決したように雨の中に駆け出して行く人もいる。私は、にわか雨だろうし直ぐに小降りになるだろうと、店の品々を物色するのだった。この後、小田急線に乗り、家へ帰ったが、駅を降りると、そこは雨などどこにあるのかといった空模様だった。道のアスファルトも渇いていた。下北沢とはほんの電車で30分ほどの距離である・・・・。夏場のにわか雨のときにはよくありそうなことだと思った。きっと下北沢の街の上だけ、雨雲がかかっていたのだろう。

下北沢は、駅の北口側が以前に比べて変わっている。駅そのものも地下に潜ってしまったので、踏切が無くなり、すんなりと南側へ渡れて気持ちが良いと言えば良いし、何か物足りない感じもする。開かずの踏切でしばらく待つこともあったのだ。

北口側の変化は、古い建物が壊され新しくなっていることに加え、店のディスプレイが上手くなったのか、どの店も明るい感じがする。通りを歩いていて、ひと頃の少し古ぼけた暗いイメージとは随分と変わったと感じる。以前も好きな街の一つだったのだが、また魅力が増した感じに思えた。久々に街中を歩いた人間の目の錯覚もあるのかもしれない。ある店先で、大学のときの知り合いの静岡の家で作っている缶詰が置いてあるのを見つけ、2,3個買い、その隣にユンソナの顔写真が入ったパッケージのインスタント冷麺を見つけ、2個だけ買った。

北口側には線路に隣接して、昔からのバラック横丁(こういう言い方が適当かどうか分からないが)のような飲み屋の集まったところがあり、自分はここも好きでよく友人と飲む時などには立ち寄っていた。これはまだ残っていて開店していたけれど、この時は他の店はベニヤのシャッターで閉じている店がほとんどだった。駅の地中化と合わせて開発が掛かっているのだろう、と想像した。寂しいと言えば寂しいが、それほど大げさなことでもなく、新しくなった界隈や通りの良さもまた十分にあることも多く、何とも言えない感じだ。



駅の南口側にあるユニクロの入った新しいビルに掛け込んで。
この辺も少し見ない間に新しくなっている。悪くはない。良く変わるのならそれも必要なことだ。
以前何があったかは、やはり思い出すことができない
街自体が持つ過去の記憶は希薄になっていくばかり・・・。

あまりに変化が激しいと、昔飲みに行っていた店があるとホッとすることもまた事実。





コメント
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