コーヒーを飲みに行く。フランチャイズ形式の安いcoffee shopだ。スターバックスやドトールやその他いろいろ。コーヒーを頼む。
アルバイトの女の店員が可愛い声で
「サイズは何にしますか」
こちら野太い声で
「Sで・・・」
メニューを見上げるとS・M・Lとなっている。自分で頼んでおいて訊くのもなんだけど確認と後学の意味と少しの会話を求めて、
「Sってなんのことですか?」
「あっ、ええと、ショートです。」
「えッ!? スモールじゃないの・・・?」
「ショートということみたいです」
何となくうろ覚え状態のスモールあたりかと思っていたら違っていて「!!!??状態」だ。
「何が短いの、カップの高さかな」
「ええ、たぶんそうだと・・・」
笑っている。
「じゃあ、Mはまあいいとして、何だろうミディアムくらいかな、でもそうすると、Lはロング???」
「そうですね、ちょっと訊いてきます」
カウンターの奥へ消え、笑いつつ帰ってきて
「ロング・・・」
「変だ~・・・、あっ、そう」
と意外と簡単に納得する。カップの長さのその感覚ということのようだった。
後であれこれと考えてしまった。SがショートだとするとMがミディアムだと思っていたのはミドルかもしれない、Lはラージではなく、店やものによってはロング。いろいろな組み合わせが出来てしまいそうだ。
その後、またあるファーストフード的店へ行ったら、R・M・Lとなっていた。R? 勘弁してくれ。
しかしRのその隣には丁寧にも小さくレギュラーと日本語で書いてあった。レギュラーサイズのR!!!??? フ~、理由が分からない。Rは普通サイズ、普通の大きさ?、あるいは長さ?
「Rってレギュラーということだけど、大きさは一番小さいの?」
「そうです」
「じゃ、R、ください!」
「はぁーぃ」
レギュラーは普通で、中ではないらしい。
「小、普、大」ではなく「普、中、大」という並びらしい。このときLは、ラージ?それともロング?
ここ数日で少し涼しくなった。夜などにそれが分かる。エアコンが必要ない。扇風機だけ。外を歩くと、いつの間にか虫の鳴き声がする。以前にも同じ頃そんなことを書いた気がする・・・。
蝉のあのジャカジャカいう鳴き声とは違う。
秋の虫の鳴き声。
イギリスは食べ物が旨くないと一般的に言われている。例えばフランス料理、イタリアのピッツアのような、これといったものがないという話であったり、また、味にあまりこだわらない様子であるという話である。そんなものかなと思っていたけれど、先日紅茶を飲んでいて、これはイギリスは有名だなと思った。産地とは言えないが、リプトンやその他各種紅茶はイギリスの店が販売元となって世界中に出回っていることを思い出した。おそらくイギリスで飲む紅茶は旨いはず・・・。輸出品は旨いけれど自分たちが飲んでいるのは旨くないということがもしかしたらあるのだろうか・・・・。僕は昔から紅茶をよく飲む。インドを旅していたときはコーヒーよりもっぱらチャーイだった。インドはどこへ行っても紅茶で、これは紅茶好きの僕にとっては好都合だった。イギリスの紅茶はインドやその周辺で採れたものだ。他にイギリスのと言えるものはないかなと考えてみると、ウィスキーなども有名だ。そういった思いを巡らしていると、そういえばイギリスはかつて世界中の食べ物が貿易などによって集まっていたという事に思い至る。食べ物でとなるとあまりこれといったものが思い付かないなと思っていたら、丁度偶然、友人が仕事でイギリスへ行きその時のフォトを送ってくれた。現地で食べたりしたものを気楽に撮っている。その中にサンドウィッチのフォトがあって美味しかったと書いてあった。食べた物の中では、ということだったのかもしれない。でも確かにサンドウィッチはイギリスはイケるはず・・・。そうか、それがあったか、と思った。挟んでいるパンもイギリスパンが好み、という人も多くいるはず。その国々によって見渡せば美味しいといわれるものはたくさんあるものだ、と思った。自分の国から見た、外国のその国の「食の観」ということだと思う。イギリスへ行ったことはないから実際に行って食べ歩きしてみたい。