4月の下旬にtaiwanへ遊びに行った。台北に2日ほどいて移動をはじめ、台湾南端まで行ってみた。ぐるっと鉄道など使いながらざっと一回りして来るには1週間という旅程は丁度良いくらいだった。人々はフレンドリーだったし、言葉があまり通じないときもあったけれどいろいろと親切にもしてもらい、とても良い旅となった。
出発前、1週間ほどだから大した荷物もなく替えの衣服も2,3枚にしてデイパックに詰めた。海外は久しぶりだったので感覚が少し鈍っていて衣服を詰める段になって台湾の気候は今どんなだろう?と思った。気温など少し調べると日本よりかなり高いようだった。・・・あの感じだと思った。アジアのあの気温高く湿気のあるあの体感が思い起こされて少しワクワクした。それならTシャツでいいかとなった。詰めるとぐっと荷物の嵩が減りこれなら何とか楽に歩き回れそうだ。
台北には夕方着いた。フライトはあっという間で近いところにある国なのだなと思った。天気は実に良く飛行機の小さな窓から眼下に日本列島が愛知、紀伊半島、四国、九州と次々と見られ、地図通りなので笑ってしまった。
台北へ着いたのはいいのだけれど北も南も方角がまるで分らず飛行場でしばらくガイドブックの地図などを眺めたりしていた。飛行場には木の展望デッキがあり風が気持ち良かった。ただその時は曇っていた空から雨がぽつぽつと降り始めていた。夕立だ。ほどなくやむだろう。そこで飛行機が離着陸するのを見ているのは気持ちのいいことだった。台北の街の向こうに見られる山脈が南に位置する山かと思っていたが地図を見るうちにそれが北にある陽明山の方角だと分かるまでしばらくかかった。街の北に風光明媚な山脈があるとはそれすら気が付かなかったのだが、それでやっと自分の方向感覚と一致したことを覚えている。
暗くなってhotelに着き、その夜街を歩き次の日の早朝5時ごろにもう起き出して龍山寺へぶらぶらと散歩がてら出かけた。街はまだ薄暗がりで提灯が消し忘れたようにともっていたり、露店商の人たちがそろそろ店を出す準備をしていたり、寺の近辺では参拝者などのためにもうすでに朝の料理などを作っている屋台などもあった。屋台のおばさんが、と言っても僕と同じくらいの年だと思う、ビーフンの料理を鉄板で作っていて、常連なのだろう、客のおじさんが数人美味そうに食べていた。それでそこに混じって朝飯に食べた。おじさんがここへ座れ、美味いぞ、と言ったと思う。言葉は分からない。仕草でそう言っていた。美味かった。腹ごしらえをしてその後、時間になって龍山寺の門が開き、見物。ガイドブックに載っているというだけで観に行ったのだが、謂れその他はよくは知らないけれども造形物としてとても迫力があった。帰り、近くの八百屋で林檎が美味しそうだったので一つだけ買い、かじりながら歩いた。
台北に着いた夜
早朝、歩いて龍山寺へ
龍山寺