台湾では2度ほど完全に迷子になった。一度目は台北の宿近くを夜、歩いているとき。道が分かっているつもりで歩いていると見たような街角へ出た。先程見た建物、交差点・・・。方向が違ったかなと思ってまた歩くとしばらくして同じ所へ出たときは、あれ~っ?、と思った。くるっとどこかでカーブした覚えがないのである。しかし同じ場所だった。この時は、さすがにぼんやりした頭で「迷子になった~ぁ」と思った。「あのアジアの夜のマジックだ!」と大袈裟なことも考えた。迷路、迷宮などという言葉も一緒に出てくるのである。湿気を含む暑いアジアの夜のどうにも熱に浮かされたような状態のマジック。そういうイメージに、実は迷子になって少しワクワクしたのである。宿近く、ほんの4、500メートルくらいの範囲でのことだった。乗り物に乗るなどという気はまったく起きず、すぐにコンビニやらレストランの人に訊き訊き分かるところへ出るまで歩いた。
宿のあるところは万華区といってガイドブックなどにも書いてあるように庶民的で若者などが夜に集まって賑わうエリアだった。新宿などに少し似ている。西門、紅楼、映画館街、夜市、少し離れて龍山寺など見て楽しい場所が点在する。
紅楼で絵葉書などを買い、日も暮れたしビールでも一杯飲もうと紅楼近くのアジア的なオープンカフェ、パブなどが密集するところへ行った。若者たちが既に飲み始めていた。男も女もかなりいたが意外と静かで落ち着いた雰囲気だった。金曜日の夜である。暑いのでビールが美味いだろう・・・。店の前に親切にも立て看板が出ていたりして分かりやすかった。見ると意外に高めな感じだった。そういう意味では若者の遊びの中心的な場所なのだろう。それで少し別の場所もあるかもしれないと、またぶらぶらと歩いて移動・・・。そんな感じだった。
宿の近く、出て少し歩いて角を曲がると、丁度新宿の歓楽街のような賑わいの場所に出る。日本のコンビニやワタミなどもある。焼き肉の店にも日本的な名前の付いたものが多くあった。もちろん台湾的な、店の雰囲気がその看板の漢字を読んですぐに分かるような店なども。映画館街もそれらの通りの一角にあった。通りには一つずつ謂れのありそうな名前が付いていて標識にもなっているので、覚えて慣れてくると自分のいる場所は分かりやすい。
信号機は青になると歩く人のキャラが青色で点灯する。日本にはないけれどその歩く形がどうにもガニ股に見えて仕方がなく、歩道を渡るたびに笑ってしまうのだった。歩いているというより同じ場所でガニ股踊りをしているようにどうしても見えてしまうのだった。いろいろと慣れるまではそんな感じである。
ビールは台湾ビールというのが気に入ってコンビニでよく買って飲んだし、店でもよく飲んだ。ポピュラーで安くて美味いビール。
台北での宿の部屋
宿のカウンターには日本人の女性がいて、その人がいるときは日本語も通じるので楽だった。
いない時は台湾語オンリーなのでちんぷんかんぷんだったが、
漢字で書いたり単語をつなぎ合わせたりして何とか立派に意思疎通はできた・・・と思っている。
私的人気の的、台湾ビール
龍山寺・・・赤い玉だった・・・
龍山寺の中の池。手すりの石の彫り物もやはりアジアっぽい。
ビューティーの垂れ幕と手ぬぐい・・・
林檎を買った八百屋
これは好いな。どんな音で走るのだろう?
(同じフォトがダブって入っていたので差し替えました)
ある街角。歩いていてfitnes clubの文字が目に入った。日本では僕もよくジムに通っていたので、あっ、台湾にも
同じようにあるんだな、と思ったのだが、休みなのか人が集まらないのかcloseの状態だった。
鉄道の台北駅の内観。アトリウムにはガラスの屋根から太陽の日が落ち、さすがに中央駅の雰囲気。
次の日に乗る新幹線(新幹線に乗ってみた)のチケットのことや、これからの旅程のことでインフォメーションカウンターを訪れる。
案内の男性はとても親切で英語は堪能だったし日本語も少し話せたので楽だった。情報は正確だったので助かった。
メトロの車両内部の案内板
デジタルとアナログが並ぶ。とても分かりやすかった。
九份
台北から少し離れたところにある名所、九份に行った。旅の終わり頃。
ぜひ行ってみたかったところ。このアングルはよく撮られていると思うけど、やはり撮る。そういうポイントだった。
好い雰囲気!
日本からのツアーの人々や、中国からの旅行者が多かったように思う。
もちろん自分は日本人・・・。
九份からの海の眺め。海に近い町。
4,5時間?もう少し長く?ここにいた。日が暮れて沖に釣り船の明かりが見え始めた。
風涼しく、時間を忘れ、帰るのも忘れてしまいそうな感覚。デッキテラスでビールを飲んだ。
屋根の防水?が目にとまり、撮った。
九份の街や海が見えるレストランのデッキ。とても気持ちの良い時間だった。
ビールの向こうにあるのは特大灰皿。
店の若者が持ってきてドンと置いてくれた。笑顔で・・・。