2022年、もっとも興奮するイベントが、いきなり2月に訪れる。
東大和市民合唱団「第九を歌う会」20周年記念演奏会に於ける「第九」である。
間違いない。
東大和市民合唱団「第九を歌う会」さんとは、2001年の第1回コンサートからの長いお付き合いになる。
最初の2年間は、「第九」の合唱指揮者として。これは、間接的に故・堤俊作先生によるお導きであった。
そして、本番指揮者兼合唱指揮者としては、モーツァルト「レクイエム」(2005年,2019年)、ヘンデル「メサイア」(2009年,2013年)と迎えてくださった。
即ち、20公演中の6つもの公演に携わらせて頂いたことになる。
わたしをとても大事にしてくださる団であり、わたしにとっての故郷のような団なのである。
本来であれば、昨年の2月に行われる予定であった創設20周年を記念する演奏会。何としても開催まで漕ぎ着きたい。
不幸中の幸いとしては、約1年間延期されたことで、私自身、より多く「第九」を学べていること。
昨年4月に「7番」を振った経験が生きるであろうことも大きい。
また、コロナ禍に打ち克つために身につけた合唱のための指導法が、今回の公演に向けても成果を見せ始めているのも嬉しい限り。
感染への心配などもあってか、合唱団員は数こそ集まっていないのだけれど、覚悟を持っていらしているだけに各人のモチベーションは高く、毎週手応えあるレッスンが展開できている。
20周年記念に相応しい豪華なソリスト陣との共演もおおいに胸の高まるところだ。
乞うご期待。
どうぞ、お誘い合わせの上、ご来場ください!
東大和市民合唱団「第九を歌う会」20周年記念演奏会
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲
交響曲第9番ニ短調op.125「合唱付」
指揮(合唱指揮): 福島章恭
ソプラノ: 大隅智佳子
アルト: 小林由佳
テノール: 澤崎一了
バリトン: 村松恒矢
管弦楽:東京都交響楽団団友会オーケストラ
合唱: 東大和市民合唱団「第九を歌う会」
副合唱指揮:沼田臣矢
自由席券 3,000円
指定座席券は完売いたしました。
主催:東大和市民合唱団「第九を歌う会」
岡田:090-7838-7576
本荘:090-1773-8897
共催:東大和市民会館ハミングホール
昨年は、まだまだ合唱指揮活動が本格的に復活できなかったこともあり、自己研鑽に多くの時間を割いた1年となりました。
あの気高さに、合唱は、どこまで寄り添えたでしょう・・・。
もっと、出来たことはあると思いますので、この課題は、本年のデュリュフレ「レクイエム」でリベンジするつもりです。
合唱団には確実な進歩が見られ、実に頼もしく思いました。
2021年12月29日 (水) & 30日(木)午後5時開演
フェスティバルホール
指揮:ガエタノ・デスピノーサ
独唱:三宅理恵(ソプラノ)清水華澄(アルト)
福井 敬(テノール) 山下浩司(バリトン)
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)
ベートーヴェン/交響曲 第9番 二短調 作品125「合唱付」
大阪クラシック 第4公演
9月12日(日) 19:30
大阪市中央公会堂 中集会室
全席指定 1,000円
【指揮】福島章恭 【ピアノ・キーボード】小林千恵
【合唱】大阪フィルハーモニー合唱団
木下牧子/C.ロセッティの4つの歌(第3曲は割愛)
ラインベルガー/レクイエム 作品194
三善 晃編曲/唱歌の四季 (朧月夜/ 茶摘/ 紅葉/ 雪/ 夕焼小焼)
告知が遅くなりましたが、大フィル合唱団の「大坂クラシック」への出演情報をお知らせします。
来る9月12日(日) 19時30分 大阪市中央公会堂 中集会室に於ける第4公演です。
昨年は、かつてない大きな試みを予定していながら。コロナのために涙をのみ、本年はリベンジも込めての出演となります。
プログラムは、以下の3曲。
女声:木下牧子/C.ロセッティの4つの歌(第3曲は割愛)
混声:ラインベルガー/レクイエム 作品194
混声:三善 晃編曲/唱歌の四季 (朧月夜/ 茶摘/ 紅葉/ 雪/ 夕焼小焼)
本年は、コロナ感染症防止対策により、大所帯である大フィル合唱団全員がひとつのステージに乗ることは適いません。そこで、全体を2つの混声合唱団と1つの女声女声合唱団に分割し、3つのステージを組むこととしました。それおぞれが、約30名の編成となります。
オケ付きである大フィル合唱団としては、いずれも希有な選曲となりますが、とりわけ、女声のみのステージというのは珍しいと思われます。ホルスト「惑星」、マーラー「3番」への出演経験はありますが、コーラスとピアノだけという機会は、今後もそうそうないのではないでしょうか?
その御蔭もあって、レッスンはとても新鮮で、メンバー一同、生き生きと歌ってくれています。
もちろん、演奏が生き生きとするのは、木下作品の魅力あってのこと。
クリスティーナ・ロセッティによる生と死の境界線を行き来する詩の世界が、美しく格調高い音楽となっています(出演時間の都合で第3曲「それはなに」は割愛)。
混声のふたつのステージは、ラテン語による典礼音楽と日本語による唱歌を選びました。
ラインベルガーでは、なんといっても無伴奏二重合唱によるカントゥス・ミサop.109が最高傑作なのですが、それは、メンバー全員がひとつのステージに乗れるときまで待つとします。
「レクイエム」は、ラインベルガーならではの親しみやすさ、甘味で陶酔的なハーモニーによる佳作です。
三善先生の「唱歌の四季」は、個人的に、出版前に三善先生手書きのコピー譜で歌った懐かしい作品。そのときの指揮は、合唱界のレジェンド田中信昭先生でした。若き日に受けた田中先生の教えは、いまもわたしの中に生きていると思われます。
美しい日本の風土や日本人本来の心が描かれた5つの唱歌をもとに、三善先生が描き上げたファンタジーと言えましょう。
ピアノパートの美しさも特筆すべきで、小林千恵さんによる妙技にもご期待ください(今回は、ピアノ1台版による演奏になります)。
うっかりしていましたが、ウェブでのチケットの発売は9日(木)までのようです。
ご興味のある方は、どうぞお急ぎください!!
チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2121858&rlsCd=001
CD発売記念公開!
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92
第3楽章「スケルツォ」ノーカット版
福島章恭指揮 東京フォルトゥーナ室内管弦楽団
いよいよ今週末、「珠玉のモーツァルト&ベートーヴェン」ライブCDが発売となります。
待望の発売を記念し、「7番」スケルツォをノーカットにて公開します。
お楽しみ頂けると幸いです。
かもっくすレコードにて直販もしておりますが、お振り込みがご面倒な方は、下記にてお求めください。
タワーレコード:https://tower.jp/item/5214401/モーツァルト、ベートーヴェン
アリアCD(会員制):http://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=label%2Fkmc2104
Zemlinsky: Psalm 23 Self-study materal for ALL PARTS
久しぶりのブログ更新です。
いよいよ、今週末に発売される我がライヴCD「珠玉のモーツァルト&ベートーヴェン」のプロモーション活動すら後回しにして没頭していたのが、
この音源、即ちツェムリンスキー:詩篇第23番。その合唱団員向けの自習教材 の制作です。
どうも、ひとつのことに熱中すると、他のことができなくなるのは悪い癖ですね。
かれこれ20年ほど前にブルックナーの交響曲をバーチャル音源で再現しようとしたことはありましたが、
当時は、音源ソフトも今ほど充実しておらず、何より家庭用パソコンのスペックが低すぎて断念したことがありました。
一番の問題は、MIDIキーボードで叩いてから音が発せられるまでのレイテンシーで、そのタイムラグに耐え切れなかったわけです。
昨年の夏、改めてDAW(Digital Audio Workstation)の世界に挑戦しようとしたのは、コロナにより合唱のレッスンが殆どキャンセルされ、自宅での有り余る時間を有効に活用しようということからでした。
御蔭さまで、合唱団向けのパート音源やら、自分で歌うための伴奏音源を制作するなど、導入の成果はあったかな、と考えています。
実は、上述の「珠玉のモーツァルト&ベートーヴェン」コンサート前には、ベートーヴェン「7番」のスコア再現も行いました。
大いに勉強になりましたよ。
リアルなオーケストラに近い音色でスコアを再現することで、様々な発見があったからです。
たとえば、第1楽章の主部での、バスのリズムが付点からノーマルに移り変わる意味付けなど、スコアを眺めたり、レコードを聴いているだけでは、気付くことはできなかったでしょう。
この音源は、あくまで自分の勉強のためのもので、パート間のバランス処理もしていないなど、観賞用とは呼べず公開は出来ません。
年明けには、東大和市で「第九」初指揮の計画もあり、ぼちぼち、「第九」の制作にも入らなければ、と思っているところです。
ツェムリンスキー「詩篇第23番」は、シェーンベルク「地には平和を」とともに、来る10月14日、15日に予定されている大阪フィル第522回定期演奏会の演目です。
両作品とも、大フィル合唱団にとっては、取り組んだことのないタイプの作品であること。
また、コロナによりレッスン回数が制限されていることから、例外として、団員の自習練習用音源の制作に取りかかったわけです。
例外というのは、大フィル合唱団には、「音取りは各自が責任を持って行う」という暗黙の了解があるからです。
親切のつもりで音取り教材を作ってしまうと、いつしか、それが当たり前のようになってしまうのは良いことではありません。
単に音取りだけが目的なら、ピアノ・リダクションされた音を再現し、コーラス・パートを木管楽器の音色で演奏すればよかったのですが、
自分の勉強と楽しみを兼ねて、スコアの完全再現に挑戦した次第です。
制作の敵は、わたしの哀れな演奏能力よりも、まずは視力でした。
今現在、フル・スコアは手書きのものしか存在せず、浄書されたものとはいえ、とにかく音符がはっきり見えない。
さらに、臨時記号のフラットとナチュラルの見分けが付きにくかったりと苦労をしました。
それが、移調楽器のパートとなると、はじめのうちは瞬間的に迷路に迷い込んだようになりました。
などなど、面倒な作業の連続ではありましたが、それを上回る愉しさはありました。
何より作品の美しさを味わえたこと。
正直のところ、事前にナクソス・ミュージックライブラリやYouTubeでこの作品を聴いたときには、これほどの名曲であることに気付きませんでした。
しかし、録音しながら、しばし、「ああ、時間よ止まれ」と思える瞬間が何度も現れ、恍惚としたものです。
その感動をお伝えできれば幸いです。
表題のとおり、コーラスの全パート用のものです。
だったら、リアルな演奏の録音を聴けば良いではないか?
というご意見はご尤もですが、バーチャルであるからこそ見える美もあります。
また、合唱団員にとっては、リアルな演奏を聴きながらよりは、自分のパートが聴き取りやすく、練習に役立つのでは、と期待します。
さて、これより、各パート用にミックスダウンした音源をYouTubeにアップするとしましょう。
ただし、団員向けの限定公開。
聴きたい方は、是非とも大フィル合唱団のオーディションを受け、団員となってください(笑)。お待ちしております。
去る4月17日に杜のホールはしもとで開催された「珠玉のモーツァルト&ベートーヴェン」のライヴCD。
いよいよリリースが決定しました。
ただいま、すべての編集作業を終え、工場にてプレス中であります。
7月上旬というと少し曖昧ですが、早ければ5日、遅くとも10日頃には店頭に並べることができそうです。
もともとは、プライヴェート盤としてCD-Rとして出す予定での録音でしたが、「プライヴェート盤として留めるには惜しい」出来映えということで、プレスすることにしたものです。それに伴い、ブックレット、レーベルのデザインをデザイナー大城祐香氏に依頼し、綺麗なものが出来上がっております。
各レコード会社へのご案内はこれからとなりますが、まずは第一報としてこちらに掲げたいと思います。
かもっくすレーベルでの直販もあります。
福島章恭自筆サイン付きをご希望の方は、こちらまでお申し込みください。
送料は、当方にて負担致します。
ご予約・お問い合わせ
かもっくすレーベル
Eメール: akiyasu.concerts@gmail.com
福島章恭 珠玉のモーツァルト&ベートーヴェン(ライヴ)
”OVERCOME COVID-19 CONCERT with Amadeus & Ludwig"
指揮: 福島章恭 Akiyasu Fukushima
東京フォルトゥーナ室内管弦楽団 Tokyo Fortuna Ensemble
(コンサートマスター:相原千興) (Concertmaster: Chiaki Aihara)
収録曲目
Disc.1
1. モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
2 .モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551 「ジュピター」
Disc.2
1.. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92
アンコール
2. ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世:ピツィカート・ポルカ
3. ヨハン・シュトラウス1世::ラデツキー行進曲
2021年4月17日 杜のホールはしもと
ワオンレコードによるワンポイント高音質録音
かもっくす KMC-2104 CD2枚組 3,000円(税込み)
乞うご期待‼
ご予約・お問い合わせ
かもっくす音楽舎
akiyasu.concerts@gmail.com
Beethoven: Symphony No.7 - 2nd.mov. Allegretto - AKIYASU FUKUSHIMA
モーツァルト「フィガロの結婚」序曲
東京フォルトゥーナ室内管弦楽団(コンサートマスター:相原千興)
専門業者に見積もりをとったところ、とても支払える金額ではなく、「自前で撮るほかあるまい」という結論に。
自前のハンディカム1台+レンタルカメラ3台を用意し、カメラマンを雇う余裕もないので、それぞれ開演前より置きっぱなし、撮りっぱなしにし、後から編集することとしました。
実際の画面を見て、カメラの置き場所がベストではなかったことを知るのですが、後の祭り。
とにかく、目の前の材料でなんとか料理したのが、この動画です。
どうぞよろしくお願いします。