福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

いよいよ最終回 日経鑑賞術 マーラー9番

2017-08-30 16:43:43 | レコード、オーディオ


ご好評頂いている日経新聞・水曜日夕刊文化欄 鑑賞術「クラシック名演・名盤」も、いよいよ最終回を迎えました。あっという間の8月でした。

ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」で終わりたいという気持ちもありましたが、編集部より「初回と違う作曲家で」との強いリクエストがあり、マーラー9番を選びました。

名古屋での「千人の交響曲」を導入に、朝比奈隆 ~ バルビローリ ~ アンチェル ~ クーベリック ~ クレンペラーというわがマーラー9遍歴を綴りました。



下書きの段階では、バーンスタインという華々しいコーダがあったのですが、文字数の都合でバッサリとカット。ブルックナー8番(第2稿)第1楽章のような寂寥の終わり方となり、これはこれで良かったと思っております。

それにしても、今回のお仕事は楽しいものでした。まだまだ触れたい作品は多く、第6回以降も書きたいくらいです。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGKKZO20501810Z20C17A8BE0P00

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福島章恭 魂のモーツァルト モーツァルト:レクイエム ニ短調 KV626 特別演奏会

2017-08-27 00:49:21 | コンサート

♪わたしの所属するミリオンコンサート協会の頁をご紹介しておきます。

タケミツメモリアル1632席のうち、残席は約400席とのこと。良い席はお早めにご予約ください。

モーツァルト:レクイエム ニ短調 KV626 特別演奏会


http://www.millionconcert.co.jp/concert/detail/2017_11/guide/171116requiem.html

日時

2017年11月16日(木)19時

会場 東京オペラシティ・コンサートホール タケミツメモリアル(東京・初台)
料金 全指定席 S席¥5,000、A席¥4,000、B席¥3,000
出演

指揮:福島章恭

独唱:平井香織(ソプラノ) 山下牧子(メゾ・ソプラノ)

   菅野敦(テノール) 青山 貴(バリトン)

管弦楽:東京ヴェリタス交響楽団(コンサートマスター:崔文洙)

合唱:モーツァルティアン・コーラス・ジャパン

曲目

モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲 KV620

モーツァルト/交響曲 第40番 ト短調 KV550

モーツァルト/レクイエム ニ短調 KV626(ジュスマイヤー版)

[主催]

  一般社団法人 国際親善音楽交流協会

[協力]

  (株)エムセック インターナショナル

[チケット取扱い]

  ミリオンチケット(オンライン・チケットサービス)

  東京オペラシティチケットセンター TEL.03-5353-9999

  チケットぴあ TEL.0570-02-9999(Pコード 333-560)

[コンサート・マネジメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

 

モーツァルト:レクイエム 特別演奏会 


 ウィーンの中心に立ち世界遺産にも登録されているシュテファン大聖堂はモーツァルトとの縁が深く、幼少期には大聖堂聖歌隊に所属、自身の結婚式、葬儀が執り行われた場所として広く知られています。

 2009年1月、このシュテファン大聖堂でのグランドコンサートにおいて、福島章恭指揮によるモーツァルト「レクイエム」が演奏されました。演奏が終わり静かにタクトが下ろされると、万雷の拍手と共に満員の観客は総立ちとなり、圧倒的感動の中、公演は大成功を収めました。そしてその演奏はモーツァルトと、「レクイエム」という特別な作品を深く理解した最上の演奏と高く評価されたのです。

 長年にわたり、モーツァルトの命日、亡くなった時刻に合わせてシュテファン大聖堂で執り行われる「レクイエム追悼コンサート」。本年2017年12月5日、福島章恭にその演奏が託されました。 



出演者プロフィール


福島章恭(指揮) Akiyasu Fukushima/Conductor
 桐朋学園大学声楽科卒業。1996年、ベルギーのナミュールにおいて、フリーダー・ベルニウスの合唱指揮マスタークラス受講。「最高のコーラスマスター」として故・堤 俊作、井上道義、ペトル・ヴロンスキー、ラドミル・エリシュカ諸氏から絶大な信任を得る。

 2004年、髙田三郎「水のいのち」をウィーン、ザルツブルク初演。05年プラハ・スメタナホールにおいて「水のいのち」とドヴォルザーク「ミサ曲ニ長調」。06年ウィーン楽友協会ホールにおいてモーツァルト「交響曲 第40番」「レクイエム」(チェコ・プラハ管)。09年ウィーン・シュテファン大聖堂グランドコンサートにおいてモーツァルト「レクイエム」。10年11月、日本人として初めてバチカン・システィーナ礼拝堂において合唱コンサートを指揮。

 13年8月、ライプツィヒ聖トーマス教会において、バッハ「ロ短調ミサ」(東京ジングフェライン、ザクセン・バロックオーケストラ)。16年3月、同教会において、バッハ「マタイ受難曲」を指揮(同上)。

 15年7月、大阪フィルハーモニー合唱団指揮者に就任。

 17年12月、ウィーン・シュテファン大聖堂においてモーツァルト「レクイエム」を、18年9月、ライプツィヒ聖トーマス教会においてバッハ「ロ短調ミサ」を再指揮予定。

 音楽評論家として1994年アリオン賞(柴田南雄音楽賞)奨励賞受賞。

 著書「新版クラシックCDの名盤」「同演奏家篇」「同大作曲家篇」(宇野功芳・中野 雄共著 文春新書)は共にベストセラーとなる。「モーツァルト百科全書」「モーツァルトをCDで究める」「交響曲CD絶対の名盤」「バッハをCDで究める」(毎日新聞社)ほか。

 自他共に認めるアナログ・オーディオマニアである。

 blog: 福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きる
 http://blog.goo.ne.jp/akicicci


平井香織(ソプラノ) Kaori Hirai/Soprano
 国立音大卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。「奥様女中」でオペラ・デビュー後多くの作品に出演、殊に新国立劇場公演には数多く参加しており、「ラインの黄金」「ワルキューレ」「神々の黄昏」「カルメン」「こうもり」「エレクトラ」「影のない女」「ピーター・グライムズ」「死の都」など、信頼も厚い。

 その他、小澤征爾指揮「ファウストの劫罰」、大野和士指揮「ヌシュ・ヌシ」、ダン・エッティンガー指揮「復活」、準・メルクル指揮「ヴィーナスとアドニス」等で好演。二期会会員。 


山下牧子(メゾ・ソプラノ) Makiko Yamashita/Mezzo Soprano
 広島大学を卒業後、東京藝大大学院に学ぶ。日生劇場オペラ教室「カルメン」タイトル・ロールでデビュー、新国立劇場において、プッチーニ「蝶々夫人」、ツィンマーマン「軍人たち」、ヴェルディ「椿姫」「リゴレット」、コルンゴルド「死の都」等に出演。二期会の公演にも活躍の場を広げ、ヘンデル「ジュリアス・シーザー」、モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」「イドメネオ」「トリスタンとイゾルデ」に出演。国内主要オーケストラと「第九」「メサイア」等共演多数。二期会会員。 


菅野 敦(テノール) Atsushi Sugano/Tenor
 国立音大卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所、及び新国立劇場オペラ研修所修了。

 これまでに、びわ湖・神奈川「タンホイザー」タイトルロール、東京二期会「トリスタンとイゾルデ」トリスタン役、新国立劇場「カルメン」ホセ役等のカヴァーを務めた。

 オペラ出演は、東京二期会「サロメ」「トゥーランドット」「ダナエの愛」ミダス役、「ナクソス島のアリアドネ」バッカス役、新国立劇場「ルチア」等がある。 


青山 貴(バリトン) Takashi Aoyama/Baritone
 東京藝大卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所第44期、新国立劇場オペラ研修所第4期修了。文化庁、ロームの奨学金を得てボローニャ、ミラノで研鑽を積む。

 第19回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。第4回マグダオリヴェーロ・コンクール・ファイナリスト。新国立劇場、びわ湖ホール等で多くのオペラに出演の他、第九、宗教曲のソリストを務め、オーケストラと共演する。

 男性ユニットIL DEVUのメンバーとしてtも活躍。二期会会員。 


東京ヴェリタス交響楽団(管弦楽) Tokyo Veritas Shymphony Orcestra/Orcestra
 新日本フィルのソロ・コンサートマスター崔文株を中心に、東京のプロ・オーケストラで活躍する主要メンバーにより結成。本公演の趣旨に共感し、モーツァルトを追悼する渾身の演奏を目指す特別オーケストラ。 


モーツァルティアン・コーラス・ジャパン(合唱) Mozartian Chorus Japan/Chorus
 モーツァルトの命日である12月5日、ウィーン・シュテファン大聖堂におけるモーツァルトを追悼する「レクイエム」を歌うことを目的に、指揮者・福島章恭の呼びかけに応じ日本各地からモーツァルトを敬愛するメンバーが集まり結成された特別合唱団。今回は東京をはじめ、名古屋、大阪、仙台の各地で練習を重ねてきたメンバーが、シュテファン大聖堂でのコンサートを前に、東京オペラシティに一堂に会し、その歌声を壮行披露する。


 

 
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日経夕刊・鑑賞術 第4回 ブルックナー8番

2017-08-23 23:50:42 | レコード、オーディオ
ご好評頂いている今月の日経夕刊・鑑賞術「クラシック名演・名盤」も第4回を迎えました。

今回採り上げたのは、ブルックナー: 交響曲第8番。

本来、トリにしてもよいほどの最愛の作品です。

書きたいことが沢山あって、文字数が足りませんね。他に触れたかった名盤やエピソードもあります。

しかし、限られた文字数に封じ込める良さも感じています。小さな窓を開けると、書かずにおいた無限の世界が広がっているように感じられるからです。

来年はいよいよ最終回。
8月の水曜日が5回あることに感謝しつつ、執筆しました。
真打ちブルックナーの後に、いったい何が飛びだすやら。

乞うご期待!

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGKKZO20275350T20C17A8BE0P00

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モツレク大阪支部 第2回マエストロ稽古

2017-08-23 01:58:26 | コーラス、オーケストラ


昨夜は東梅田教会にて、モツレク大阪支部、二度目のマエストロ稽古となりました。

課題はまだまだ山積ながら、初回からの飛躍はあり、今後に期待が持てたのは幸いでした。

以下、Mozartian Chorus Japan大阪支部のFacebookレポートを転載します。

「8/22福島章恭先生の来阪2回目のレッスンでした。東京では毎週+強化練習がありますが、大阪ではその要素をギュッと纏めて教えて頂いております。
Hostias前半から始まり、IntroitusからHostias,Agnus Deiをレッスンして頂きました。発声や発音の方法からフレージング、ブレス、音楽の文法まで、大切な要素を限られた時間の中に濃縮して頂いた練習となりました。
メンバーもピリっと緊張感を持って望めたのではないでしょうか。
今日学んだことをどれだけ身につけられるか、頑張ってまいりましょう!」





それにしても、東梅田教会のロケーションは絶妙すぎる。理由はこのレコード。

ブラームス: 交響曲第1番ハ短調作品68

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
フィルハーモニア管弦楽団

録音: 1961年

英Columbia SAX2420 blue/silberレーベル
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日経夕刊・鑑賞術 第3回 モーツァルト「レクイエム」

2017-08-17 16:03:06 | レコード、オーディオ

滞在先の長岡では日経夕刊が手に入らないため、実物は見ておりませんが、本日、鑑賞術「クラシック名演・名盤」第3回が掲載されております。

どうぞ宜しくお願い致します!

クラシック名演・名盤(3) ブリュッヘン指揮「モーツァルト レクイエム」:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20030200W7A810C1BE0P00/

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スウィング ロビン第3回定期演奏会 無事終了

2017-08-13 00:02:28 | コーラス、オーケストラ


スウィング ロビン第3回定期演奏会、無事終了しました。

御陰様で会場はほぼ満席。
これまでで、もっとも沢山の聴衆の前で気持ちよく演奏ができました。



もちろん、いくつかの小さなミスはありましたし、発声も含め技術的な課題はありますが、アカペラの精度など、過去2回からの飛躍は大きなものがありました。団員の健闘を讃えたいと思います。

特に、後半の寺嶋作品、木下作品は、いまのスウィング ロビンとして、納得のゆく出来栄えと言えましょう。

指揮をしながら、それぞれの作品の美しさを堪能できたことは、わたし自身にとっても幸せなことでした。



前半のシュトローバッハ「聖母のためのミサ」は難曲でした。本番の演奏を通してはじめて見えてきたものもあります。これだから演奏会は止められません。レッスンの労苦に見合う美しい作品なので、どこかで再演したいものです。

ピアノ&オルガンふたつの楽器を弾き分けてくれた古門由美子さんにも感謝。コーラスに寄り添う素敵な演奏でした。



お客様からは「どの作品も真剣勝負ゆえ、息の抜けるステージも欲しい」とのご要望もありました。

確かに歌うのも、指揮をするのも大変なので、前向きに健闘します(笑)。

この度はご声援有り難うございました。そして、今後のスウィング ロビンにもご期待ください。

どうぞ宜しくお願いします。



写真撮影: 吉田敏幸
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スウィング ロビン 本番当日

2017-08-11 10:29:15 | コーラス、オーケストラ


間もなく当日ゲネプロ。

この日のために用意した特性タペストリーもホールにマッチしています。

当日券若干あり。

開演は14:00。
全席自由 1,000円

杜のホールはしもとにてお待ちしております。



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スウィング ロビン 山の日のコンサート 当日券あり

2017-08-10 22:20:36 | コーラス、オーケストラ


スウィング ロビン第3回定期演奏会。
今宵はゲネプロ。
オルガンやピアノとコーラスのバランスを計りながら、各演奏を見直しました。メンバーの気合いも十分。良い本番となりそうです。

開演は明日の14時。

当日券あり(全席自由・¥1,000)。
明日の午後は、どうぞ杜のホールはしもとにお越しください。

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新着レコードより2点 ドラティのベートーヴェン交響曲全集とサージェント「プロムスの夕べ」

2017-08-05 01:20:57 | レコード、オーディオ


本日の収穫 その1
ベートーヴェン: 交響曲全集
アンタル・ドラティ指揮ロイヤル・フィル
英DG 2721 199 8LPs
何故かイギリスのみでリリースされた幻のベートーヴェン交響曲全集をようやくゲット。俵孝太郎がイギリスでも探し出せなかったというレア盤がひょっこり見つかるのだから、東京はマニアにとって夢の街だ。散財の街とも言う。

早速「7番」に針を下ろす。
これにも唸った。演奏は生気にあふれ、録音もいい。

日経「鑑賞術」には採り上げることはできなかったけれど、これは素晴らしい全集であると確信した。ドイツはじめ、他国で発売されなかったのは、同レーベルの他の指揮者のベートーヴェン交響曲全集との競合を避けるためだったのだろうか?

この全集、タワーレコードのヴィンテージ企画にて、CDを購入することも可能。当方はLPセット一点張りだったためCDは未聴ながら、過去の同シリーズの音質から推察するに購入しても損はないと思われる。

「アンタル・ドラティにLPでベートーヴェンの交響曲全集があることは知っていたが、現物を見た覚えはない。DGがイギリスだけでセット販売したそうだが、ロンドンにいけばピカデリーのタワー、オックスフォード・ストリートのHMVや、その向かい側の裏通りのハロルド・ムーアの中古ショップなどは必ず回り、ベートーヴェンの棚は念入りに見ていた。気がつけば買ったはずだから、短期間で廃盤になったのかもしれない。日本にも、ほとんど輸入されなかったのではないか」(俵孝太郎)・・タワーレコードHPより転載



本日の収穫 その2
マルコム・サージェント「プロムスの夕べ」 
英HMV ASD536 ホワイトゴールド・レーベル

1. サリヴァン:舞踏会序曲
2. チャイコフスキー:歌劇『エフゲニ・オネーギン』より タチアナの手紙(歌唱:英語)
3. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第10番ホ短調 Op.72-2『マズルカ』
4. シャブリエ:喜歌劇『いやいやながらの王様』より『ポーランドの祭り』
6. チャイコフスキー/シュミット編:アンダンテ・カンタービレ
7. リトルフ:交響的協奏曲4番ニ短調 Op.102よりスケルツォ
8. エルガー:行進曲『威風堂々』第1番ニ長調 Op.39-1

 ジョーン・ハモンド(ソプラノ:2)
 シューラ・チェルカスキー(ピアノ:6)
 マルコム・サージェント(指揮)BBC交響楽団
 録音:1959年



これは、凄いアルバムだ。聴きながら脳天が痺れっぱなし。
サリヴァンの生命力にドヴォルザークとチャイコフスキーの甘い陶酔。
リトリフでは、チェルカスキーの超絶的ピアノには開いた口が塞がらないほど。
そして、エルガー「威風堂々」第1番はエクスタシーの極地!
オリジナルの白金レーベルならではの深いサウンドが堪えられない。
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危機一髪! 無事でよかった。

2017-08-03 11:48:58 | 日記

今朝は、お気に入りのアルバム、スティーリー・ダンのEverything Must Goをいつもより少し大音量で、通い慣れた道を快適な気分で運転していたところ、突如、左の小道から、左右を確認しないタクシーが飛び出してきた。町田ではお馴染みの白い車体のC交通である。

咄嗟にブレーキをかけ急ハンドルを切ったため間一髪のところで衝突は免れたが、あと1秒タクシーの飛び出すのが早かったら、あと数km/hわたしが速く走っていたら避けられなかった。

しかし、車の前半分が反対車線に飛び出した状態で停止したのは、あとから考えると恐ろしいことである。

万一、対向車、しかも大型などが来ていたらただでは済まなかっただろうし、後続車のなかったのも幸運だ。

乗り始めて7ヶ月の愛車に疵がつかなかったことよりも、スウィング ロビン、大阪クラシックの「水のいのち」、オペラシティとシュテファン大聖堂での「モツレク」などの本番を控え、我が身に何事もなかったことは本当によかった。

むち打ち症の辛さは知っている。

まだ携帯も普及していない頃だから、かれこれ20年近く昔になるだろうか? 

大和市内で両親を後部座席に乗せて信号待ちをしていたところ、居眠り運転の女性がノーブレーキで我が愛車VWジェッタに突っ込んできたのだ。

あのドゥオーンという衝撃は忘れない。

数ヶ月は首が回らないやら、腰が痛いやらで往生した。

両親には全く症状が出ず、すべてわたしが請け負った(笑)。板金の厚く、ボディの頑丈なドイツ車だったからあれで済んだけれど、軽自動車ならひとたまりもなかった筈だ。

首にコルセットを巻きながらの「第九」指導が辛かったのを憶えていが、痛みのため右腕を肩より上の高さに挙げられない不自由さといったらなかった。

ともあれ、今日のわたしは無事である。

これは何かの警告なのか? それとも、本当に運がよかったのか?

運転のプロである筈のタクシー運転手が、基本中の基本である左右の確認を怠って飛び出すこともある、ということを教えられたことは確かである。

 

 

 

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