福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

訂正・全席指定! 大阪クラシック チケット発売開始

2017-07-29 13:28:12 | コーラス、オーケストラ

http://www.osaka-classic.com/



本日、大阪クラシック有料公演のチケット発売が開始されました。なんと本年より全席指定とのこと。

♪福島章恭指揮大阪フィルハーモニー合唱団による髙田三郎「水のいのち」は第13公演です。
プログラムに、典礼聖歌よりの3曲(曲目は後日発表)が追加されます。どうぞご期待ください。

プログラム
1.髙田三郎「秋を呼ぶ歌」(詩・野上彰)
2.髙田三郎「典礼聖歌」より
3.髙田三郎 混声合唱組曲「水のいのち」全曲(詩・高野喜久雄)

大阪フィルハーモニー合唱団
指揮: 福島章恭 ピアノ: 尾崎克典


日時・2017年9月10日(日) 19:30開演
会場・大阪市中央公会堂 中集会室

入場料: 1,000円(全席指定)

となっております。

座席数の限られる会場ですので、チケットはどうぞお早めにお求めください!


★有料公演の前売チケットは、チケットぴあ、ローソンチケット、有料公演会場(各会場公演のみ)で販売いたします。
★前売りは各公演日の3日前までです。残席がある場合のみ、公演当日会場にて当日券を販売いたします。
★有料公演は未就学のお子様はご入場いただけません。(第71・76公演を除く)
★チケット購入にかかる手数料は、購入場所・購入方法によって異なります。詳しくはご購入先にてご確認ください。
★チケット購入に関するお問い合わせは大阪クラシック事務局☎06-6210-2454(平日10時~18時)まで。




 


必見! 『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』@岩波ホール

2017-07-26 06:40:07 | コーラス、オーケストラ

映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』予告編

女声合唱団スウィング ロビン第3回コンサートを締めくくるステージに、木下牧子先生の「自然と愛と孤独と」を置きました。

木下牧子先生の「自然と愛と孤独と」は、19世紀アメリカの詩人エミリ・ディキンスン女史の繊細な詩(中島完・訳)から選り抜かれた6つの詩による曲集。 ディキンスンは後半生の殆どを自宅とその周辺にて過ごしたという孤独の詩人ですが、言葉の美しさ、洞察力の深さと想像力の豊かさに於いて、まさに第一級の詩人と呼べましょう。

原詩のみならず、訳詩を朗読するだけでも、そこに完全なる美を見いだせますが、その言葉に寄り添い、心まで降りてゆかれた木下先生の音楽によって、もうひとつ別の新しい世界の創造されていることは驚くべきことです。この曲集を演奏することの団員とわたしの歓びは、客席にもお届けできることでしょう。

さて、そのディキンスンの伝記映画が今月29日より岩波ホールにて上映されます。なんという絶妙のタイミング!

ディキンスンの実際に暮らしたマサチューセッツ州アマストの館でも撮影されているというから、興奮を禁じ得ません。

映画とコンサートをセットで味わうというのも一興ではないでしょうか。

かくいうわたしも、なるべく早くにこの映画を観るつもりおります。もちろん、コンサートのある8月11日(祝・金)よりも前に。/p>

https://www.iwanami-hall.com/movie/静かなる情熱-エミリ・ディキンスン

 


髙田三郎 典礼聖歌「谷川の水を求めて」 福島章恭 スウィング ロビン

2017-07-23 02:38:50 | コーラス、オーケストラ

先日のバーンスタイン「ミサ」公演(井上道義指揮大阪フィルハーモニー交響楽団)では、合唱指揮者としてだけではなく、歌手として20数年ぶりにコンサートホールのステージで歌わせて頂きました。

藤木大地さん、奥村泰憲さんとのカウンターテノール三重唱。たった8小節の出番ではありましたが、それだけに失敗は許されず気合いが入りましたね。

ところが、唯一の例外として、5年前の教会でのコンサートで歌った記録がありました。

敬愛する髙田三郎先生の典礼聖歌より「谷川の水を求めて」です。

女声合唱団スウィング ロビンにとって、まだ第1回コンサート前の演奏ということで、今よりも洗練されておりませんが、コーラスとしての性格は変わらないと思います。

来る8月11日(山の日)の第3回コンサートでは、残念ながら髙田三郎作品は採り上げませんが、ご参考として下さい。

髙田三郎 典礼聖歌「谷川の水を求めて」 (一部割愛)

福島章恭 スウィング ロビン


女声合唱団スウィング ロビン The 3rd concert 間近に迫る!

2017-07-23 01:30:58 | コーラス、オーケストラ

女声合唱団スウィング ロビンの3回目のコンサートが間近に迫ってきました。

なんといっても採り上げる作品が素晴らしく、合唱団としても前2回を遙かに凌駕するステージとなることは請け合います。

以下、代表よりのメッセージを転載します。

「今年はコンサート続き。次はあと3週間で、8月11日、山の日の祝日㊗️に、女声合唱団スウィングロビンの定期演奏会があります。初の夏開催。
JR橋本駅徒歩0分にある素晴らしいホールです。相模原市立図書館も同じビルにあります。
今回はオルガン付きのミサという初の試みもあります。おばさん合唱団と侮るなかれ。
お時間のある方、ぜひ涼みに来がてら、声の芸術に触れてみて下さい。」
My choir, Swing Robin, holds the 3rd Regular Concert, again at Hashimoto Morino Hall, on Aug 11, Friday but Japanese holiday. Starting at1400. Main program will be a mass choir accompanied by an organ.

女声合唱団 スウィング ロビン The 3rd Concert

日時:2017年8月11日(金・祝) 14:00開演

会場:杜のホールはしもと
(JR横浜線、京王多摩線 橋本駅にて下車、ミウィ橋本7F)

入場料:1,000円(全席自由)

プログラム

⚫ロクサンナ・パヌフニク作曲「アヴェ・マリア」

⚫ジークフリート・シュトローバッハ作曲「聖母マリアのためのミサ曲」

⚫川崎祥悦作曲「山のいぶき」

⚫寺嶋陸也作曲 「二月から十一月への愛のうた」

⚫木下牧子作曲 女声合唱曲集「自然と愛と孤独と」

指揮:福島章恭 

ピアノ・オルガン:古門由美子

チケットのお申し込み、お問い合わせは、チラシの電話番号の他、下記「女声合唱団スウィング ロビン」ブログ頁の左上「メッセージを送る」にて受け付けております。

ブログ:http://blog.goo.ne.jp/swing-robin/e/97fb73488eaca95e8b1f190b87a0a298

どうぞ、宜しくお願いします。


 


大阪フィル合唱団「水のいのち」始動

2017-07-20 23:42:46 | コーラス、オーケストラ



バーンスタイン「ミサ」の感動の余韻のくすぶる中、今宵、大阪フィルハーモニー合唱団では、髙田三郎先生の「水のいのち」が始動しました。

オーケストラ付の合唱団としては、異例の選曲ですが、これも大植英次先生プロデュースによる「大阪クラシック」というお祭りの存在するお蔭。わたし自身が本番の指揮をするという稀少な機会でもあります。

レッスン初日の本日、全5曲のうち1~2曲できればよいかな? との予測は良い方に裏切られ、2時間で全曲を通し、方向性を示すことのできたのは上々だったと思います。それしても、「水のいのち」は何度繰り返しても、その都度、新たな感動を与えてくれる素晴らしい作品です。

団員の皆さん、かなり事前に譜読みをされてレッスンに臨まれたことが伝わってきたのは心強い限り。ライフワークとして、これまで我が人生の折々に採り上げてきた同曲ですが、今回が最上の本番となる予感がしています。

わたしたちの出番は、大阪クラシック初日である9月10日(日)19時30分、歴史ある大阪市中央公会堂・中集会室。昨年、ブルックナーのホ短調ミサを歌った市役所ロビー(無料公演)から一昨年の「ジャズ・ミサ」の会場(有料公演)に戻ってきます。入場料1,000円となっております。


プログラム
1.髙田三郎「秋を呼ぶ歌」(詩・野上彰)
2.髙田三郎 混声合唱組曲「水のいのち」全曲(詩・高野喜久雄)

大阪フィルハーモニー合唱団
指揮: 福島章恭 ピアノ: 尾崎克典


日時・2017年9月10日(日) 19:30開演
会場・大阪市中央公会堂 中集会室

入場料: 1,000円(全席自由)

座席数には限りがございますので、お早めのお求めをオススメします。会場でお目にかかることを楽しみにしております。





バーンスタイン「ミサ」公演に寄せて 音楽愛好家からの手紙

2017-07-17 17:34:19 | コーラス、オーケストラ

懇意の音楽愛好家、遠藤啓輔(京都フィロムジカ管弦楽団)さんより嬉しい手紙が届きましたので、お知らせします。ご本人も是非多くの方に伝えたいと、転載を了承してくださいました。

わたし宛ての手紙ですので、合唱を中心に書かれていますが、もちろん、マエストロ、ソリスト、オーケストラなどにも感動されていた模様です。



福島先生

 昨日、一昨日と、素晴らしいバーンスタインをありがとうございました!

 悩み迷い苦しむ等身大の人間としてのバーンスタインの姿と、そうした苦悩を経たからこそ説得力を持つ崇高な未来への希望に、大いに共感できました。

 そうした総合芸術を、合唱団がしっかりと支えていたと思います。明るいリズムの盛り上がりだけでなく、和声の稠密さや、フガートの立派さなど、多様な表現を見事に実現していたと思います。

 両日とも聴かせていただきましたが、2日目は音楽の流れの太さや感情の密度の高さや子供たちの成長などが、初日以上に充実していたと思いました。

 そして何と言っても、先生御自ら歌っておられたのを聴けたのは望外の喜びでした。初日、先生がご出演されているのを知らずに聴いていて、「あのユダヤ教の律法学者たちの高音は何と安定しているんだろう!」と驚愕したのですが、カーテンコールで先生だったことを知って合点がいきました。

 東京でいつも会う音楽愛好者仲間たちが大挙して大阪に押し寄せ、皆、尋常でなく興奮し、幸福をかみしめながら帰っていきました。今後も尋常ならざる音楽の感動をできることを楽しみにいたしております。

京都フィロムジカ管弦楽団 遠藤啓輔



 


追記 バーンスタイン「ミサ」を終えて

2017-07-16 08:02:26 | コンサート
大阪フィルハーモニー合唱団も、この難曲に対して、よく歌ってくれたと思います。

23年前のオーチャードホール公演では、プロのコーラスの一員として臨んだわけですが、それでも大変でした。重層的な和声、変拍子などに一同苦労していたことを憶えています。それだけに、今回このお話を頂いたときには、「アマチュアにできるだろうか? これは大変なことになった」という想いのあったのも確か。

作品の性格上、これまで大阪フィルハーモニー合唱団とともに積み上げてきたスキルだけでは対応しきれない場面も多く、戸惑いも見られましたが、主に団員の自主的な努力とチームワークによって公演の成功にたどり着けたことを、祝福したいと思います。
もちろん、ピアノの尾崎先生、満多野先生のご尽力は忘れてはなりません。

わたし自身、公演を終えた今になって、ようやくバーンスタイン「ミサ」が心身に馴染んできたことを感じます。やはり、100のレッスンよりひとつの本番。予算的にも上演の難しい作品ではありますが、再度演奏する機会のあることを祈るところです。

さて、大阪フィルハーモニー合唱団とは、早速今週の木曜日から、大阪クラシックのためのレッスンが始まります。わがライフワークのひとつを、大阪で演奏できる歓びにうち震えているところです。

バーンスタイン「ミサ」空前絶後の成功のうちに終了

2017-07-16 01:00:59 | コンサート


"マエストロ道義" 入魂のバーンスタイン「ミサ」公演が空前絶後の成功のうちに終了しました。

わたし自身、自分の出番があるため、この演奏を客席で体験することはでかませんでしたが、楽屋で観るモニターや舞台袖に伝わる熱気から、只ならぬ演奏であることはビンビンと伝わってきました。

主役の大山大輔さんの歌と演技。日に日に深まってゆくのが分かりましたし、ボーイソプラノの込山直樹くんの澄んだ声、思い切った表現、そして舞台度胸は特別なもので、いつかは声変わりとともに失われるボーイソプラノの声の絶頂が、この公演の時期にあったというのも奇跡と言えましょう。

キッズコーラスは、音楽的にも演劇的にも舞踊的にも、よく訓練されていて、リハーサルの段階から爽やかな感動を呼んでいました。大谷圭介先生の指導力には大きな拍手を送ります。

ストリートコーラスのキャストには穴がなく、素晴らしいチームワークとアンサンブルの醍醐味を堪能させて貰いました。又吉秀樹さん、与那城敬さん、藤木大地さん、小林沙羅さん、小川里美さんら、これまで共演経験のある皆さんとの再会も大きな歓びで、またの共演を願ったところです。

オーケストラ(もちろん大阪フィル)、ロックバンド、ブルースバンドともに23年前の公演を凌駕し、マエストロ自身の円熟も半端ないものであったことは、2つの公演に携わった者として証言できます。



名残惜しい限りですが、ここで気持ちを切り替え、来る8月11日(祝・山の日)の女声合唱団スウィング ロビンの3rd.コンサートに集中したいと思います。今回はスウィング ロビンが新しい領域に到達せんということの伝わるコンサートとなること請け合いです。
杜のホールはしもとまで、どうぞお越しください!


バーンスタイン「ミサ」2日目完売近し!

2017-07-15 01:18:59 | コーラス、オーケストラ


バーンスタイン「ミサ」公演。
破天荒なまでのエネルギーに溢れた公演となりました。マエストロ道義、明日もやってくれると思います。

そして、大阪フィルハーモニー合唱団は、ベストを尽くします。

個人的な出来事として、サンクトゥス後半のヘブライ語の祈り「カドシュ」を歌います。カウンターテナーによる三重唱です。
日頃は合唱指揮者に専念しているため、こうした大舞台で歌わせて頂くのは異例のことです。恐らく20年ぶりくらいではないでしょうか?

そんな意味からも結構楽しませて頂いております。

なお、当日券の残席は僅少とのこと。フェスティバルホールにて14:00開演。どうぞお聴き逃しなく!






バーンスタイン「ミサ」場当たり稽古無事終了

2017-07-12 21:37:32 | コーラス、オーケストラ
バーンスタイン「ミサ」。
本日は13時半から21時の長時間にわたり、フェスティバルホールでの場当たり稽古。

作品は超一級。マエストロ道義の執念の感じられる舞台・演出・演奏。フェスティバルホールには只ならぬ気配が漂っております。明日のゲネプロを経て、いよいよ明後日は公演初日。益々楽しみになってきました。

さて、以下は大阪国際フェスティバル公式ブログより、わたくしへのインタビュー映像です。ご面倒様ですがクリックしてご覧ください。

映像は短いものですが、オリジナルは10分ほど語りました。

ベルク「ヴォツェック」同様、世の中にはどうして、こんな酷い目に遭わなければならない人々がいるのか? 一生遊んで暮らせる人々から、病院にも学校にも行けず、食べ物のあてすらない人々まで、神がいるなら、なぜこのような生まれながらの差別をするのか? なぜ黙したまま不幸な人間に救いの手を差し伸べることをしないのか? つまり、神の存在を問うている作品ということを。それはバーンスタインの内面の葛藤そのものではないか? と。

◆合唱指揮の福島章恭さんのメッセージ動画「合唱団の役割」 | 大阪国際フェスティバル公式ブログ