文春新書「新版クラシックCDの名盤 演奏家篇」 宇野功芳・中野雄・福島章恭 共著
本年4月5日付けにて増刷して頂きました。
「クラシックCDの名盤」旧版の上梓以来、すでに17年の歳月が流れました。長年のご愛顧に心より感謝致します。
ここで、文春新書「クラシックCDの名盤」シリーズ刊行の流れを振り返ってみましょう。
クラシックCDの名盤 1999年10月 374頁
クラシックCDの名盤 演奏家篇 2000年10月 374頁
新版 クラシックCDの名盤 2008年7月 470頁(96頁増!)
新版 クラシックCDの名盤 演奏家篇 2009年11月 456頁(82頁増!)
クラシックCDの名盤 大作曲家篇 2014年12月 282頁
因みに、「クラシックCDの名盤」という書名の命名はわたしでした。
姓名判断にこだわりがあるため、画数はもちろん、声に出したときのリズムや響き、見た目のインパクトなどいろいろ考えた結果です。
さらに留意したことは、「片仮名、平仮名、漢字、アルファベットをすべて含めて多様性を持たせる」ということ。そういえば、a i u e oの5つの母音もすべてありますね。短い書名の中に左記のすべて入れられたのは我ながら会心のファインプレーでした。
本書が17年間も生きつづけているということは、内容が第一であることは勿論ですが、書名も些かは貢献できたのではないか?と自負しているところです。
旧版以来、なんだかんだ言われながらも読み継がれていることは、嬉しいことです。世の中、なんだかんだ言われずに消えてゆく本の方が、圧倒的に多いのですから。
因みに、最後の「大作曲家篇」について、わたしは書名を変更することを希望しました。いまさらCDの時代でもないし、新しい風を起こすべきではないか、ということで。
実際、出版間際まで書名が決まっていなかったので、「クラシックCDの名盤」というつもりでは執筆していません(笑)。それは、宇野功芳先生、中野雄さんも恐らくは同じで、三者の対決姿勢(?)が薄まっているのもそのためでしょう。
結局は、「お馴染みの書名の方が安定して売れるだろう」という営業の判断で、大作曲家篇に落ち着いたようです。
覚悟はしていましたが、宇野功芳先生が事実上の断筆宣言をされたことで、本当に最後の「クラシックCDの名盤」となってしまいました・・・。
話は戻って「演奏家篇」。
万一、旧版しかお読みでない方には、新版を手に取って頂けると幸いです。上記青文字の通り、大増ページに加え、とくにわたくし=福島章恭は、旧版での若気の至りを書き改めておりますので・・・。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。