今宵はポールの武道館公演。
「いくらなんでも、10万円はないよ・・」とのことで、チケット申込みを見送ったけれど、東京ドームでのあの感動の後なら、借金してでも、家内がひと月口を聞いてくれなくなったとしても、購入していただろうな。あのドーム分のエネルギーを武道館のサイズで受け止められるのだから! しかも音響的にも桁違いに有利なはず。
既に完売ということと、大事な仕事を入れているので、馳せ参ずることはできないが、今宵、中学時代、同じバンドでベースを弾いていた男が観にゆくという。
彼こそ、35年前、新宿ハルクのプレイガイドに1週間並んでウイングスのチケットを取った同志なのだ。交代で並びつつ、最後の3日間は寝袋持参、寒空の下で徹夜したのも懐かしい思い出だ。
絶頂期のポール(37歳!)、そしてウイングスを生で聴けなかった痛恨は、もしかすると高校生であった当時より、今の方が深く感じたりする。しかも、アリーナの前から4列目のほぼ中央の席だったのだから。当時の金額は4,500円だ。
ポールの大麻所持で幻となった武道館コンサート。その雪辱を友が果たしてくれることを歓びたい。
誰が指揮しているかも分からないレコードを注文。
Leonard Bernstein :Mass (バーンスタイン: ミサ曲)
California State University Long Beach College Orchestra 3-LP 1975年 (プライヴェート盤)
バーンスタインの自演盤が2枚組なのに対し、こちらは3枚組。
写真に目をこらしても、細かい文字は判読できず・・・。Google検索しても、40年前のコンサートの記事など見つかるはずもなく・・・。
読んで字の如く、学生たちによる1975年のコンサート・ライヴであることだけは間違いない。
さてさて、大当たりか、大外れか、届いてからのお楽しみ。
今朝は、「マタイ」の勉強をひと休みして、マーラー「3番」を聴いている。バーンスタイン旧盤をチョイスしたのは、大した理由があるわけでなく、棚を眺めていて最初に目が止まったからである。
バーンスタインの旧全集は、SACDにもなっているけど、やはりアナログの魅惑には至っていない。その理由は全く分からない。アナログ・マジックとしか呼びようがない。
とはいえ、旧全集で手元にあるのはこの「3番」のみ。比較的入手難の6Eyeレーベル(しかもサンプル盤)が、どういうワケかボクの目の前に現れたのだ。他のナンバーも揃えたいのだが、なかなか出会いがない。なぜ、「3番」ばかりがボクにもたされたのか、その配剤の意味が最近になって明らかにされたところ。
それにしても、胸に熱いもののこみ上げる感動的名演だ。今日のところは、批評を忘れて、マーラー世界にドップリ浸るのみ。
あまりの感動ゆえ、バーンスタインの新盤も聴きたくなった。こちらもオーケストラはニューヨーク・フィルだ。せめて第4~6楽章だけにでも針を降ろすとするか。
来たァ!
ゲルギエフ&マリインスキー劇場管によるショスタコーヴィチ交響曲&協奏曲全集 Blu-ray ボックス。
しかし、この忙しいときに、いつ観たらよいんだろう?
ポール・マッカートニー アウト・ゼアー ジャパン・ツアー2015 より東京ドーム公演初日を聴いた。今宵、ようやく、苦心の末チケットを入手しながら中止となった「幻のウイングス・ジャパンツアー 1980」の雪辱を果たした想いがする。全力投球の素晴らしいパフォーマンスに接することで、胸の奥にわだかまっていたものが、すべて氷解したのである。
正直のところ、「ポールももう72歳だし、観られるうちに観ておこうか・・・」という「記念的」な意味合いも込めて東京ドームへと向かったものだが、「マジカル・ミステリー・ツアー」をもってコンサートの火蓋が切って落とされると、すべてが全開。下記の37曲をまったく休憩なしに、歌いきるエネルギーの凄まじさに圧倒された。京セラ大阪ドーム公演から中1日しか空いていないというのに! しかも、声が涸れるとか、震えるとか、ピッチが下がるなどの技術的問題もまったくなし、尻上がりに調子を上げるというのだから恐れ入る。
個人的には、12曲目のWe can work it out(恋を抱きしめよう)あたりで、どうにもならないほどの感動がこみ上げてきた。ジョージの魂に捧げたポールの声によるSomethingにも胸が震えたし、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandからの諸曲、Let it beやHey Judeといった永遠のスタンダードナンバーを生演奏で聴ける歓びは、何物にも代え難いものであった。
ところで、ポールといえば、おそらく現存するミュージシャンの中では、もっとも収入や財産の多い部類と思われる。だから、仕事なんかしなくても悠々自適に暮らせるはずなのだ。にもかかわらず、いまも超一流の現役としてステージに立つだけの心と体を維持しつづけているというのは、まことに立派なことだと言えるだろう。わたしの席の周辺では、途中で疲れて座ってしまう聴衆も少なくなかったが、おそらく彼らより年長のポールの方がずっと元気なのだから天晴れである。
今宵は、本当によいエネルギーを浴びることができた。都合が許すのなら、借金をしてでも残りの3公演すべてに駆けつけたいところだが、幸か不幸か、すべて仕事と重なっている。しかし、この1夜だけでも我が心は満ち足りている。一生の思い出となることは間違いない。(幼なじみのI君にチケットを手渡しできたのも本当によかった・・・)
さあ、ポールのパワーにあやかって、ボクも頑張るぞ。
《セットリスト》
1. マジカル・ミステリー・ツアー(ビートルズ)
2. セイヴ・アス(ソロ / 最新アルバム『NEW』より)
3. キャント・バイ・ミー・ラヴ(ビートルズ)
4. ジェット(ウイングス)
5. レット・ミー・ロール・イット(ウイングス)
6. ペイパーバック・ライター(ビートルズ)
7. マイ・ヴァレンタイン(ソロ)
8. 1985年(ウイングス)
9. ロング・アンド・ワインディング・ロード(ビートルズ)
10. 恋することのもどかしさ(ソロ)
11. 夢の人(ビートルズ)
12. 恋を抱きしめよう(ビートルズ)
13. アナザー・デイ(ソロ)
14. ホープ・フォー・ザ・フューチャー(ソロ / 最新曲)
15. アンド・アイ・ラヴ・ハー(ビートルズ)
16. ブラックバード(ビートルズ)
17. ヒア・トゥデイ(ソロ)
18. NEW(ソロ / 最新アルバム『NEW』より)
19. クイーニー・アイ(ソロ / 最新アルバム『NEW』より)
20. レディ・マドンナ(ビートルズ)
21. オール・トゥゲザー・ナウ(ビートルズ)
22. ラヴリー・リタ(ビートルズ)
23. エリナー・リグビー(ビートルズ)
24. ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(ビートルズ)
25. サムシング(ビートルズ)
26. オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(ビートルズ)
27. バンド・オン・ザ・ラン(ウイングス)
28. バック・イン・ザ・U.S.S.R.(ビートルズ)
29. レット・イット・ビー(ビートルズ)
30. 007死ぬのは奴らだ(ウイングス)
31. ヘイ・ジュード(ビートルズ)
32. デイ・トリッパー(ビートルズ)
33. ハイ・ハイ・ハイ(ウイングス)
34. アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(ビートルズ)
35. イエスタデイ(ビートルズ)
36. ヘルター・スケルター(ビートルズ)
37. ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンド(ビートルズ)
今夜がポール・マッカートニーのコンサートたからといって、浮かれてばかりはいられません。しっかり仕事もしております。
いよいよ、来年3月に迫るライプツィヒ トーマス教会「マタイ受難曲」公演ツアーへの募集要綱の最後の詰めをしておりました。
間もなく募集開始。
乞うご期待!!
ギリギリセーフ。
チケットは、後ほど、友人に直接手渡すことにします。
では、今宵、東京ドームにて!
藤沢在住の幼なじみに向け、17日(金)の午前9時ちょうど、相模原市内の郵便局より封書を出した。ポストにではなく切手を貼らず料金と共に窓口に出したのである。
中身は、23日(水)のコンサート・チケットだ。それが本日、21日になっても着いていないという。友は勤め先から会場に向かう予定なので、明日がタイムリミット。
ボクが住所を書き間違えたか、途中で行方不明になったか、それともただ遅延しているだけなのか?
追跡の出来る書留で出さないとダメだな。郵送料金をケチってはいけないことを痛感。
明日、無事に友のもとに届くことを祈るのみ。
追記
その後、なぜ、彼の手元にまだ届いていないかの理由が判明。
彼がボクに口頭で伝えたつもりの住所と、ボクがメモしていた住所が漢字1文字違い。
しかも、運の悪いことに間違えた住所の同じ番地にもどなたかのお宅がある・・・。ということは、現状は、以下のうちのどれかであろう。
1.配達員がそのままボクの記した住所のお宅に配達した。 2.配達員が名前と住所の違いに気付き、転送中(郵便番号は正しいので)。 3.宛名不明で我が家に返送中。
明日、藤沢郵便局に問い合わせてみることにしよう。
今回は、簡易書留としなかったことと併せ、口頭のみで住所を聞き確認を怠るという二重のミスとなった。迂闊にもほどがあるが、魔が差すときはこういうものだ。
日本郵政の郵便事情に問題があったわけではないことを記しておかねばなるまい。ミスは当方にある。一時は事故を疑ってしまい、申し訳なかった。
夜の富士ベートーヴェンコーラスまでの空き時間をどう過ごそうか迷っていたところ、井上道義先生と大阪フィルのリハーサルがあると知り、駆け付けてきました。
曲目はベートーヴェンの交響曲第7番、ただ1曲。
マエストロ、お元気です。覇気が漲ってます。大阪フィルも、徐々にマエストロ色に染まってきていますね。
明日の本番を聴けないのがとても残念。
今日は道中の牛すき丼、イタリアン、中華などには目もくれず、お目当ての信州蕎麦店「あずみのおそば 樽屋玄助」へ!
この蕎麦はただ者じゃない。
格安のランチと言えども手抜きなし。香り、喉ごしともに最上級。東京でもなかなかない。大阪に来たら「うどん」という概念を覆す絶品だ。
さらに、豆腐、ポテトサラダ、味噌おにぎり、すべてに細やかな味への気遣いが感じられる。
是非塩だけで食べてみてくれ、という。蕎麦つゆが器の底に2センチほどしかないあたり、己が蕎麦への自信の表れであろう。
1日限定20食に間に合ったのは幸い。