長岡混声合唱団第14回定期演奏会は、朝日酒造エントランスホールのヨーロッパの教会を思わせる神聖な空気の中、満員の聴衆からの温かな拍手に包まれて終了しました。
特に、高田三郎先生の「水のいのち」、典礼聖歌「ちいさな ひとびとの」(アンコール)では、技術の限界を超えて、作品の本質に迫る演奏だったと思われます。
フォーレ「レクイエム」に於ける遠藤紗千さん、藤井大輔さんの独唱も、それぞれ作品の美に相応しく、虚飾を廃した瑞々しい歌声で、合唱団員と聴衆に感銘を与えてくださいました。
日々のレッスンで団員を支えてくださった小山惠さんのピアノ、そして、祈りに溢れた小沢さちさんのオルガンにも感謝の言葉のほかありません。
また、遊びのない真剣な演目に、じっと聴き入る聴衆の集中力の高さと豊かな感性について、遠藤さん、藤井さん、小沢さんらより大きな賞賛を頂いたことを、ここにご報告致します。長岡の音楽文化に長く携わる一人として誇らしく思いました。
長岡混声合唱団は、記念すべき第15回定期演奏会に向けて、ブラームス「ドイツ・レクイエム」への挑戦を開始します。来年2月のサントリーホール公演、6月のベルリン・フィルハーモニーホール公演への参加(有志)を経て、来秋には地元長岡にて、室内オーケストラ版での本番となります。
まさに、一粒で三度美味しい、これからの長岡混声合唱団を宜しくお願い致します。
写真撮影: 吉田敏幸さん(最後の4枚目、6枚目を除く)
ヴェリタス・クワイヤ・ジャパンでは、来年のサントリーホール公演、ベルリン・フィルハーモニーホール公演に向け、
「ドイツ・レクイエム」のプレ・レッスン中。4月よりは、いよいよ本レッスンの開始となります。
東京練習会は、基本的に月3回の金曜日 ⒙:30~20:45(東京芸術劇場・地下リハーサル室中心)
および、月1回の日曜日 14:00~16:30 (会場は資料参考)となっております。
また、厚木の混声合唱団ヴォイスでは、毎週土曜日10:00~12:00に、「ドイツ・レクイエム」のレッスンをしており、こちらから、コンサートやツアーへのご参加も可能です。
音楽を、合唱を、ブラームスを愛する人のご参加をお待ちしております。
東京練習会:http://www.mcec-inter.com/image/tour/1902fukushimakokunai/1902fukushima_lessontokyo0316.pdf
名古屋練習会:http://www.mcec-inter.com/image/tour/1902fukushimakokunai/1902fukushima_lessonnagoya0316.pdf
大阪練習会(Veritas Choir Osaka): https://www.facebook.com/MCJOsaka/posts/1635963009819578
厚木練習会(混声合唱団ヴォイス):https://konseivoice.jimdo.com/練習スケジュール/
長岡練習会(長岡混声合唱団):http://music.geocities.jp/nagaokakonsei/nk_schedule.html
※静岡県富士市での練習会(富士ベートーヴェンコーラス)も計画中です。詳細が決まり次第ご報告します。
なお、ベルリン公演では、共演するオーケストラがベルリン交響楽団に決定致しました。どうぞ、ご期待ください。
サントリーホール公演
2019年2月26日(水)19:00開演
ソプラノ独唱:平井雅子 バリトン独唱:与那城敬
管弦楽:Veritas Symphony Orchestra(コンサートマスター:崔 文洙 率いる、新日本フィル、東響ほか、第一線で活躍するプロ演奏家により組織)
指揮:福島章恭
ベルリン・フィルハーモニーホール公演
2019年6月18日(火)時間未定
管弦楽:ベルリン交響楽団 独唱者:交渉中
指揮:福島章恭
以下、”Veritas Choie Japan ” Facebookページより
https://www.facebook.com/Veritas-Choir-Japan-384022632071457/
2019年2月27日(水)サントリーホール(東京)
2019年6月18日(火)ベルリンフィルハーモニーホール(ドイツ)にて開催の、ブラームス『ドイツ レクイエム』特別コンサートにご出演頂く、Veritas Choir Japan(ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン)の合唱メンバーを200名募集しております。
国内、海外どちらか片方のみのご参加、また練習会のみのご参加も可能です。
2月から開始した東京でのプレ・レッスンも好調に5回目を終え、残すところ2回となりました。
4月6日からはいよいよ本レッスンが開始します。
また東京のみならず、名古屋での練習会も4月7日より開始、大阪でも練習会を行なっております。
ご興味がある方は、是非一度練習会をご見学にいらして下さい!お待ちしております。
東京・名古屋の練習会の詳細はこちらから↓
http://www.mcec-inter.com/190227fukushimaconddoitsu.html
大阪練習会の詳細はFacebookページ 《Veritas Choir Osaka》https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1635963009819578&id=1268974876518395
をご覧ください。
インバル指揮の「レニングラード」と言えば、聴く前から感動が予感されそうなものだが、今宵ばかりは完全なる肩透かしに終わった。
第1楽章冒頭からフィナーレまで、ただ目の前の音が意味もなく鳴るばかり。
フレーズ感もハーモニー感も希薄で、大きな楽節の中の小さな楽節間にニュアンスの差が全くない。
いかにも日本人音楽家の陥りやすい欠点がそのままで、最後まで椅子に座っているのが辛いほど。
以前、大野和士指揮のマーラー「7番」を聴いたときにも、似た不満を覚えた記憶がある。すべてをオーケストラの責任にすることは出来ないが、都響には、潜在的にこうした傾向があるのかも知れない。
来る3月25日(日)に行われる長岡混声合唱団公演の追加演目が決まりましたのでお知らせします。
まず、オープニング曲として、なかにしあかね「よかったなあ」より終曲「ケヤキ」。
長岡混声としては、2012年11月に「よかったなあ」全曲を歌って以来の愛唱曲。
詩人まどみちおのシンプルにして、宇宙規模の大きさを持った詩に相応しい感動的な作品です。
「水のいのち」への導入としても、申し分なし。
休憩後、フォーレ「レクイエム」の前には、小沢さちのオルガン独奏により、バッハ「平均律クラヴィーア曲集」第1巻より3曲が演奏されます。
朝日酒造所有の素晴らしい楽器が、夢のような残響を誇るエントランスホールにどう鳴り響くか、楽しみでなりません。
長岡混声合唱団 第14回定期演奏会
なかにあかね「ケヤキ」(混声合唱組曲「よかったなあ」より)
高田三郎 混声合唱組曲「水のいのち」
バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より、第1番ハ長調、第2番ハ短調、第5番ニ長調
フォーレ「レクイエム」(オルガン版)
平成30年 3月25日(日) 開場 13:30 開演 14:00
入場料 全席自由 1000円
会場 朝日酒造エントラスホール
指揮:福島章恭
ソプラノ:遠藤紗干 バリトン: 藤井大輔
ピアノ:小山惠 オルガン:小沢さち
"170910 大阪クラシック 水のいのち" を YouTube で見る
大阪クラシックにて演奏した「水のいのち」動画が、大阪フィルハーモニー交響楽団によってYouTubeにアップされております。
合唱は大阪フィルハーモニー合唱団、ピアノは尾崎克典さん。昨年9月10日(日) 中央公会堂中集会室に於けるライブです。
「水のいのち」は我がライフワークのひとつ。来る25日(日)には、長岡混声合唱団定期演奏会でも振る予定ですが、久し振りにこの映像をみて、我ながら驚いているところ。たかだか半年昔の演奏なのに、いまの自分より随分テンポが速いのです。
自分の指揮や音楽づくりには、色々直したい点もありますが、普段、日本語の作品を歌う機会の少ない(最近「海道東征」というレパートリーを得た)大阪フィル合唱団として、とてもよく歌ってくれていると思います。
もし再演のチャンスがあるならば、後世に残せるような形で記録できたらよいなぁ、と思っております。
井上道義指揮大阪フィルによるショスタコーヴィチ第2番、第3番、無事に終了しました。
定期2日目の本日もショスタコーヴィチを十八番とするマエストロ渾身の指揮のもと、大阪フィルらしい熱い演奏が展開され、お客様より万雷の拍手を頂戴しました。
コーラスは慣れないロシア語に悪戦苦闘しながらも、本番では素晴らしい成果を聴かせてくれました。昨年末の尾高先生との「第九」に引き続き、大きな手応えを得ました。
一にも二にも、大音量で分厚いショスタコーヴィチのオーケストレーションに負けない「声の力」が身に付いてきたこと。「声の力」とは物理的な声量を指すのではなく、遠くまで届き、オーケストラの響きの壁を乗り越える「質」を備えた声。それは、一朝一夕にできるものでなく、日々の鍛錬によって徐々に身に付いてゆく種類のものです。その力が、恐らくは団員たちの自覚もないままに身に付き始めている、ということだと思います。
将来的には、個々がさらに呼吸法や発声法への追求を深め、スキルを高めることで、日本のオーケストラ付コーラスとしては前人未到の高みに昇ることができるでしょう。
ただし、呼吸法を身につけるための営みは、ある意味、地味で単調な体操の繰り返し(創意工夫により退屈とはならない)でもあり、それをどれほど新鮮な気持ちで継続できるか? に大阪フィル合唱団の将来がかかっている、とも言えます。
個人的に、ロシア語の作品に取り組むのは、指導者としてははじめて。合唱団員のひとりとしても、岩城宏之先生指揮のプロコフィエフ「アレクサンドル・ネフスキー」で歌って以来のことでした。
この度、一柳富美子先生にディクションのご指導を仰ぎながら感じたことは、ロシア語がとても音楽的な言語であるということです。裏側から言うと、正当な腹式呼吸や発声の基礎ができていないと全く歯が立たない言語ということでもあります。その意味でも本当に勉強になるとのもに、これまでやってきたことに間違いのないことに自信を持ちました。
これまでは、避けてきたロシアの合唱音楽。次にどんな作品と出会うことができるのか、楽しみになったところです。
ショスタコーヴィチ2番、3番のオーケストラ合わせ2日目の今宵は、両作品ともに通しで演奏され、今回の演奏の全貌が見えてきた。
これまで、CDやネットを通して何度もこれら2曲を聴いてきたが、生だと全く印象が違う。
若きショスタコーヴィチの天才的な楽想の豊さ! オーケストレーションは緻密にして凶暴なまでに力強い。近づくだけで斬られてしまうような剥き出しの刃が妖しく光る。
ショスタコーヴィチを愛する井上先生の棒も、そうした作品の本質に迫るもの。テキストの政治性、思想性から、冷戦時代には西側で演奏されにくかったことからもあってか、今なお演奏頻度の少ない作品であるが、内容に於いてショスタコーヴィチの名に恥じぬ傑作であることは間違いない。
ショスタコーヴィチ好きに限らず、多くの音楽愛好家に聴いて欲しい名曲。またとない機会を逃さないで頂きたい。
当日券あり!
大阪フィルハーモニー交響楽団
第516回定期演奏会
2018年3月9日(金) 10日(土)
[9日]19:00開演(18:00開場)
[10日]15:00開演(14:00開場)
<出演>
指揮:井上道義
ピアノ:アレクサンデル・ガジェヴ
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)
<曲目>
バーバー/ピアノ協奏曲 作品38
ショスタコーヴィチ/交響曲第2番 ロ長調 作品14「十月革命に捧げる」
ショスタコーヴィチ/交響曲第3番 変ホ長調 作品20 「メーデー」
<料金>(全席指定・税込)
A席:6,000円(4,800円)
B席:5,000円(4,000円)
C席:4,000円(3,200円)
学生席(3階席):1,000円(割引なし)
BOX席:7,000円(6,000円)
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※連続券の販売は大阪フィル・チケットセンターのみの取扱いとなります。
※( )内の料金は大阪フィル・会員価格です。
[3階 学生席について]
■25歳以下対象です。
■大阪フィル公式ホームページもしくはチケットセンターへお電話にてお申込みください。残席がある場合は当日券も販売いたします。
■学生証をお忘れになられると、学生席にはお座りいただけません。その場合は一般料金となりますので、ご注意ください。
■父兄等ご同伴者2名様まで、1枚5,000円(B席定価)にてご購入いただけます。(電話予約のみ)
<チケット販売所>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999 【Pコード:333-999】
e+(イープラス) http://eplus.jp/
タワーレコード梅田大阪マルビル店 06-6343-4551(店頭販売のみ)
<お問合せ>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
(営業時間:平日10:00~18:00/土曜10:00~13:00/日・祝・年末年始は休業)
<助成>
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
公益財団法人アフィニス文化財団
大阪フィル定期を目前に控え、昨夜は道義先生による合唱マエストロ稽古(ピアノ)。
我々が挑む作品は、ショスタコーヴィチの交響曲第2番、第3番である。ショスタコーヴィチの交響曲中にあって、演奏頻度の少ない(=人気も高くない)両作品を敢えて並べる、という辺りがマエストロらしくて良いなぁ。
音楽自体は、ショスタコーヴィチの天才性の発揮された独創的なもので、これらを生で耳にできる機会を逃す手はない。次に聴くことのできるのはいつになるか分からないからである。マエストロ自身、あの日比谷でのツィクルス以来とのこと。
問題は、両作品の最後に登場する合唱のテキストだ。ロシア語の発音の難しさはさておき、ソビエト連邦共和国の社会主義を讃え、レーニンを崇め奉るという内容。権力に阿る文学がいかにツマラナいものになるか、という見本のようなのだ。しかし、こうした作品を過去の遺物として演奏できることも幸せなことと考えることもできよう。
極上プリンアラモードを食べて臨んだ闘争であったが、マエストロには大阪フィル合唱団の出来栄えにご満足頂けて一安心。なんといっても、音楽は実に面白く、今宵のオーケストラ合わせが楽しみでならない。