ヴェリタスクワイヤー東京と混声合唱団ヴォイスによる「高田三郎を歌うジョイントコンサート」無事に終わりました。ご来場の皆様には、イベント多き週末に、わたしたちの演奏会を選んで頂きまことに有難うございました。
今回の公演は、演奏の出来がどうであったか、という次元を超えた大きな意味のあるものでした。世界を一変させたコロナ禍により、公演どころか、歌うこと、練習すること、メンバーが集うことすら許されない日々が長くつづきました。
ご家庭やお仕事のご都合などから退団者、休団者も相次いだものです。わたしのスケジュール帳も、瞬く間に真っ白となりました。
「日本から、合唱という文化が消滅してしまうのではないか?」とすら思われました。
そうした困難なときに、それぞれの合唱団を辛抱づよく支えてくれた役員と団員の皆さんに心よりの賞賛と感謝を捧げます。
素晴らしい音響、そして神聖な空気感を備えた紀尾井ホールでのステージは、そんな彼らへの最大のご褒美であったろうと思われます。天国の高田三郎先生、留奈子先生ご夫妻にお聴かせしても恥ずかしくない演奏であったと信じます。
わたしにとっても、今後の音楽人生を示唆する記憶に残るコンサートとなるでしょう。
両団は、当初の計画にあったベートーヴェン「ハ長調ミサ」プラスαの公演の実現に向け歩き出します。今後とも、ご声援のほど宜しくお願い致します。
最後になりましたが、ピアニストの小沢さちさん、清水亜希子さん、郷戸明子さん、副指揮の沼田臣矢さん、そして、プロフェッショナルな厳しさと細やかなお心遣いで我々を支えてくださった紀尾井ホールのスタッフの皆様にも感謝を捧げます。有難うございました!