福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

チェリビダッケに迫るスローテンポ 「ジークフリート牧歌」動画 公開!

2020-01-15 11:54:18 | コーラス、オーケストラ

昨年2月27日にサントリーホールで開催された「ドイツ・レクイエム特別演奏会」の前プロとして演奏されたワーグナー「ジークフリート牧歌」の動画をアップします。

ここ数日のニュイーイヤーコンサート動画の連続投稿によって、アップロードのやり方を思い出したこともありますが、家庭用ビデオではなく、プロの映像と音声による演奏もお伝えするべきであろうと、強く思ったからであります。

崔文洙さん率いるヴェリタス交響楽団の類い希な音楽性、確かな技術、そして豊かな表現力により、演奏時間にしてクナッパーツブッシュ以上、チェリビダッケに迫る23分超の我がスローテンポが見事に体現できました。
特に管楽器のみなさんのブレスは大変だったと思われますが、誰ひとりからの苦情や陳情もなく(笑)、献身的なパフォーマンスを繰り広げてくださったことに感謝の言葉以外ありません。

近い将来、このメンバーを中心にブルックナー「8番」ができたらよいなあ、と考えております。

先日、ご紹介したチャイコフスキー「弦楽セレナード」第3楽章エレジーと合わせ、来たるべきわたしのブルックナー演奏を想像して頂けるなら幸いです。

どうぞ、宜しくお願い致します。

Wagner: Siegfried-Idyll / Akiyasu Fusjushima & Veritas Symphony Orchestra

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ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡ ピツィカート・ポルカ 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

2020-01-14 01:42:05 | コーラス、オーケストラ

ニューイヤーコンサート動画シリーズ第6弾は、指揮者自ら叩くグロッケンシュピール付きの「ピツィカート・ポルカ」。

ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡ 「ピツィカート・ポルカ」
福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

◯ニューイヤーコンサート《ウィーンの花束2020》福島章恭 コンサートシリーズvol.1
開演:2020年1月5日(日)13:30 会場:大和市文化創造拠点シリウスやまと芸術文化ホール

曲目: 第1部:珠玉のストリング・オーケストラ モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク チャイコフスキー/弦楽セレナード
第2部:ウィーン名曲の花束 ヨハン・シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲 ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「南国の薔薇」 ヨハン・シュトラウスⅡ/トリッチ・トラッチ・ポルカ コムツァーク/ワルツ「バーデン娘」 ヨハン・シュトラウスⅡ/ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」 ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡ/ピツィカート・ポルカ ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「ウィーンの森の物語」

指揮:福島章恭
東京フィルトゥーナ弦楽合奏団(コンサートマスター相原千興) 

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ヨハン・シュトラウスⅠ「ラデツキー行進曲」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団(ほぼ手拍子)

2020-01-14 00:43:20 | コーラス、オーケストラ

ニューイヤーコンサート動画シリーズ 第5弾は、アンコール2曲目に演奏された「ラデツキー行進曲」 。
ビデオカメラが1階席最後列に設置されているため、ほぼ手拍子しか聞こえません。

当日の愉しく、華やいだ空気をお伝えできれば、と思います。

ヨハン・シュトラウスⅠ「ラデツキー行進曲」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

◯ニューイヤーコンサート《ウィーンの花束2020》福島章恭 コンサートシリーズvol.1

開演:2020年1月5日(日)13:30 会場:大和市文化創造拠点シリウスやまと芸術文化ホール

福島章恭指揮 東京フィルトゥーナ弦楽合奏団(コンサートマスター相原千興)

音楽著述家 甲斐貴也様よりのメッセージ

神奈川県大和市、小田急線の大和駅から徒歩数分の所に、真新しい文化施設SIRIUSがあり、図書館とコンサートホールが併設されている。1000人収容の中ホールで、適度な残響と濁りのない響きを持つ優れたホールだ。

全席自由で、やや前方の席に陣取った。客性の多くは地元の方と思われる夫婦連れ、家族連れだが、かなり高齢の方に、そのお子さんとおぼしき中高年の方が付き添って着席されるのも目についた。飴の包み紙や鈴、補聴器のハウリングについての注意事項がアナウンスされ、その種の事故はほぼ抑えられていた。

モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークが始まると、すぐに弦楽合奏の響きに魅了された。奏者たちの確かな技術と丹念な練習、指揮者の音楽への共感が伝わってくる。ハーモニーに厳格な合唱指揮者福島氏らしい、くっきりとした各声部が絶妙に織り合わされた、透明にして豊かな音色と、エレガントで魅力的な歌。これだけの弦楽合奏はそうそう聴けないのではないだろうか。

チャイコフスキーの弦楽セレナードはさらに素晴らしく、俗っぽさのかけらもない洗練されたフレージングに漂う一抹の哀感とでもいうような、これまでわたしがこの曲に聴いたことのない音楽に驚かされた。 

白眉は後半のヨハン・シュトラウス集だった。レコード蒐集家として知られる福島氏らしく、各曲が往年の巨匠指揮者に捧げられている。わたしもレコード蒐集家の端くれであるが、往年の名演奏の鑑賞を音楽家としての創造に活かしているのが名指揮者福島氏の違うところだ。前半のエレガントな音楽に加え、随所に洒落たアクセント、俗謡風の歌い回しの妙が聴かれて楽しいことこの上ない。ヨハンのワルツを好んで聴くことがあまりないわたしも、退屈する暇が全くなかった。打楽器類を含む管弦楽のための作品を弦楽合奏で演奏するため、弦楽器で様々な擬音効果を工夫していたが、そうしたケレン味が音楽のエレガンスを損なわないのも、福島氏のバランス感覚ゆえだろう。

アンコールの「ラデツキー行進曲」では、お決まりの手拍子による聴衆の参加が求められた。それが「さあ皆さん手拍子をどうぞ、さんはい」的のどかな調子ではなく、ここぞというところで福島氏は大きな身振りと厳しい表情で聴衆を鼓舞し、それに煽られて力強く手を叩く人々の楽しそうなこと。客席はまさに興奮のるつぼであった。こうした思い切りの良さ、表現の幅の広さは、福島氏が各曲に記したマエストロたちにも共通することで、福島氏のブルックナーはもちろん、マーラー演奏も是非聴いてみたいものである。

音響の良い地元ホールで、クラシックの名曲の優れた演奏を楽しむ老若男女、そこには地域に根差した音楽活動の理想的な姿を見た思いだった。個人的なことだが、わたしは数年前惜しまれて亡くなった畏友上杉裕之氏が組織していた室内楽団、世田谷クラシカルプレーヤーズのことを思い起こしていた。道半ばで急な病に斃れた上杉氏が目指していた理想の実現がここにある。上杉氏がこの演奏を聴いていたらきっと絶賛されたに違いない。

楽しい演奏会のあと、冷たい風の中を暖かい思いを抱いて帰路に就いた。途中駅までご一緒した友人のKさんと車中で演奏の魅力について語り合ったが、その口から思いがけず世田谷クラシカルプレーヤーズの名前が出たのには、心底驚いてしまった。彼のお友達がメンバーだったことから、その演奏を聴いたことがあるのだそうだ。当時わたしはKさんとまだ面識はなかったが、近いところですれ違ったことはあるのかもしれない。音楽を通じた人と人との縁を大切にしたいと、改めて思わされた良き日であった。

 

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チャイコフスキー 弦楽セレナード ハ長調 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

2020-01-13 07:52:00 | コーラス、オーケストラ

ニューイーイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」動画アップ第4弾!

第1部、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」に続いて演奏されたチャイコフスキーをお届けします。

チャイコフスキー 弦楽セレナード ハ長調 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

チャイコフスキーということで、かつてのブルックナー8番や、ワーグナー「ジークフリート牧歌」(未公開)の超スローテンポとは別の動のアプローチを試みました。

聴き返すと、この作品の初指揮としては及第点と自己採点しても許されると思われますが、次の機会には、さらに磨きを掛けたいと思う場面もいくつかあります。

それにしても、相原千興さん率いる東京フォルトゥーナ弦楽合奏団の何という美しさ! 溢れる歌心と情熱に有り難うを言いたいと思います。

この演奏こそ、ワオンレコードさんによる超優秀録音でお楽しみ頂きたいものです。やまと芸術文化ホールの木の温もりと、弦の豊穣な響きの相乗効果が見事に捉えられているからです。映像と音声をシンクロさせる技術のない身が恨めしい・・。
CD化、配信、その他、いくつかの選択肢から、良い方法を見つけたいと思います。

繰り返しになりますが、予算の都合もあり、1階席最後部の固定カメラ(家庭用ビデオカメラ)による撮影のみ。
音声は別に録音しましたが、これはビデオカメラ内蔵マイクによる簡易録音であります。

では、どうぞお楽しみください。

以下、「只のオタク」様のご感想を再掲致します。我らのチャイコフスキーについて語ってくださっておりますので。

 福島 章恭 様

 初めてメールさせて頂きます。年明け早々の大和公演、お疲れ様でした。

 昨年末、自宅から徒歩30分の新ホールでのニューイヤー公演の開催を知り、
 年明けに当日券の有無を会場に確認し、「弦楽セレナード」目当てに出向きました。

 「弦楽セレナード」は学生時代にFM放送で山田一雄/東京フィルのライヴに感動し、
 やがてヤマカズさん最期の年の春に新星日響との演奏会で聴くことができましたが、
 その後、オーケストラの演奏会でこの名曲を聴く機会はありませんでした。

 当日は3点吊りマイクのほぼ真下、かぶりつきに近い席で拝聴しましたが、
 対向配置のステレオ効果、テンポ、ダイナミクス、アゴーギク等、会心の演奏でした。

 前半のモーツァルトとチャイコフスキーを並べたプログラミングは聴いて納得で、
 34分をかけた「弦楽セレナード」は、特に第3楽章で息の長いフレージングを堪能しました。

 後半は初めこそアレンジに戸惑いましたが、「南国の薔薇」「バーデン娘」は特に印象的で、
 「雷鳴と電光」では、楽器の搬入搬出アルバイトの折に舞台袖でナマ体験したカルロスを想起し、
 アレンジ不要であろう「ピツィカート・ポルカ」は、全く違和感なく楽しめました。
 また予想通りとは言え、アンコールはあの2曲に尽きますね。

 今後も機会があれば演奏会に伺いたいと思います。(神奈川県横浜市在住 只のオタク様)

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コムツァーク 「バーデン娘」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

2020-01-13 03:20:23 | コーラス、オーケストラ

ニューイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」より動画アップ第3弾は、「バーデン娘」。

かのクナッパーツブッシュの名演によって中学生時代より親しんだ愛すべき曲。
なんと、東京フォルトゥーナ弦楽合奏団の皆さんは、クナの録音を知らないどころか、作品自体をまったくご存じなかったとか。
ゆえに、なんの先入観もなく、この演奏をしてくださったことになります。
ご一同、「面白い!」といって、楽しんでくれたのが嬉しかった!

お聴きの通り、アレンジの物足りなさや、我が指揮のこなれていない点もありますが、それでも聴くべき小節もいくつかはあるでしょう・・。ということで、公開します。

コムツァーク 「バーデン娘」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

なお、この作品のオリジナルのフルスコアを探しているのですが、未だに見つかりません。

いつか、コンサートのアンコールなどで採り上げたいので、なんとか見つけ出したいところです。
もし情報があれば、お知らせください!!

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ヨハン・シュトラウスⅡ 「雷鳴と電光」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

2020-01-13 01:56:52 | コーラス、オーケストラ

ニューイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」よりの動画第2弾として、「雷鳴と電光」を、公開します。

カルロス・クライバーの超名演には遠く及びませんが、管・打楽器なしで、これほど迫真の演奏をしてくださった東京フォルトゥーナ弦楽合奏団の皆様には感謝の他ありません。

クライバー&バイエルン国立管の来日公演(ブラームス「2番」のアンコールだったかな?)では、乗りに乗ったクライバーが、脚で指揮をしていたのを鮮明に記憶しています。
いやあ、痺れました。
もちろん、凡人の私に真似のできるはずもなく・・・。真面目に振っています(笑)。

音声は別に録音しましたが、これはビデオカメラ内蔵マイクによる簡易録音であります。
(別録りの音は、ワオンレコードさんによる超優秀ワンポイント録音です。将来、何らかの形で公開したいと考えています)

先にアップした「南国の薔薇」ともども、お楽しみ頂けると幸いです。

ヨハン・シュトラウスⅡ 「雷鳴と電光」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

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ヨハン・シュトラウスⅡ:「南国の薔薇」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団〔画質向上版〕

2020-01-13 01:36:19 | コーラス、オーケストラ

去る1月5日(日)に行われたニューイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」より、第2部「南国の薔薇」の動画を、画質を改めて再公開します。
この演奏が、カール・シューリヒト指揮による同曲録音にインスパイアされたことは、分かる方には分かって頂けると思われます。いつかは、管打楽器つきのフル編成のオーケストラでも表現してみたいものです。

今回は、予算の都合もあり、1階席最後部の固定カメラ(家庭用ビデオカメラ)による撮影のみ。
音声は別に録音しましたが、これはビデオカメラ内蔵マイクによる簡易録音であります。
(別録りの音は、ワオンレコードさんによる超優秀ワンポイント録音です。何らかの形で公開したいと考えています)

お楽しみ頂けると幸いです。

届けられた嬉しいご感想と共にアップします。

ヨハン・シュトラウスⅡ:「南国の薔薇」 福島章恭 指揮 東京フォルトゥーナ弦楽合奏団

 福島 章恭 様

 初めてメールさせて頂きます。年明け早々の大和公演、お疲れ様でした。

 昨年末、自宅から徒歩30分の新ホールでのニューイヤー公演の開催を知り、
 年明けに当日券の有無を会場に確認し、「弦楽セレナード」目当てに出向きました。

 「弦楽セレナード」は学生時代にFM放送で山田一雄/東京フィルのライヴに感動し、
 やがてヤマカズさん最期の年の春に新星日響との演奏会で聴くことができましたが、
 その後、オーケストラの演奏会でこの名曲を聴く機会はありませんでした。

 当日は3点吊りマイクのほぼ真下、かぶりつきに近い席で拝聴しましたが、
 対向配置のステレオ効果、テンポ、ダイナミクス、アゴーギク等、会心の演奏でした。

 前半のモーツァルトとチャイコフスキーを並べたプログラミングは聴いて納得で、
 34分をかけた「弦楽セレナード」は、特に第3楽章で息の長いフレージングを堪能しました。

 後半は初めこそアレンジに戸惑いましたが、「南国の薔薇」「バーデン娘」は特に印象的で、
 「雷鳴と電光」では、楽器の搬入搬出アルバイトの折に舞台袖でナマ体験したカルロスを想起し、
 アレンジ不要であろう「ピツィカート・ポルカ」は、全く違和感なく楽しめました。
 また予想通りとは言え、アンコールはあの2曲に尽きますね。

 今後も機会があれば演奏会に伺いたいと思います。(神奈川県横浜市在住 只のオタク様)

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ニューイヤーコンサートへのご感想3題

2020-01-07 00:37:37 | コーラス、オーケストラ

ニューイヤーコンサート《ウィーンの花束2020》福島章恭 コンサートシリーズvol.1へのご感想の中から、特に感動したものを3つご紹介させて頂きます。

聴衆に緊張を強いるプログラミングの多い中、これほど「ポピュラーで親しみやすい名曲ばかりを並べる」というのは、わたしとしては初の試みでしたが、とても良いチャレンジになりました。
特に後半のワルツ、ポルカ集では、指揮の技術的問題ばかりでなく、自己をどれほど開放できるか? 自由になれるか? を課題としましたが、ある程度達成できたと自負します。
幼き頃にはひとりで外に遊びに行けないほど内気であったわたし(今も本質的には臆病?)が、アンコールの「ラデツキー行進曲」で、聴衆の拍手を促すような指揮ができるようになった、というのは大きな成長に違いありません(笑)。

というわけで、この新たな試みが、このような形に受け止めて頂けたことが、たまらなく嬉しいのであります。
ご来場の皆様には、あの愉しい時間を思い出していただけることでしょうし、そうでない方にも、どんな演奏会であったかを想像する手がかりとなるに違いありません。

乞う、御拝読!

その1.小西淳様(音楽愛好家、丹沢ブルックナー楽友協会会員、神奈川県秦野市ご在住)のご感想

今日は午後が2020年最初の演奏会聴き初めでした。
今日聴いたのはこちらです。

◯ニューイヤーコンサート《ウィーンの花束2020》福島章恭 コンサートシリーズvol.1
開演:2020年1月5日(日)13:30
会場:大和市文化創造拠点シリウスやまと芸術文化ホール
曲目:
第1部:珠玉のストリング・オーケストラ
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
チャイコフスキー/弦楽セレナード
第2部:ウィーン名曲の花束
ヨハン・シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「南国の薔薇」
ヨハン・シュトラウスⅡ/トリッチ・トラッチ・ポルカ
コムツァーク/ワルツ「バーデン娘」
ヨハン・シュトラウスⅡ/ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」
ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡ/ピツィカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「ウィーンの森の物語」
東京フィルトゥーナ弦楽合奏団(コンサートマスター相原千興)
指揮:福島章恭

合唱以外の福島先生の演奏を聴くのは2回目です。

第1部の冒頭の弦の響きから吸い込まれるような流れる響きですっかり昼からナハトムジークな感じ。チャイコフスキーの弦セレもさらに一層さらさらと流れて大オーケストラと異なり流れも源流に近い清透な流れに魂も何処へかと運ばれる。
第2部は福島先生が先生の尊敬する往年の巨匠に捧げるという趣向で、例えばコムツァークはハンス・クナッパーツブッシュに捧ぐとなっております。
ウィーンのワルツやポルカを弦楽合奏でここまで表現、というよりは大管弦楽とは別趣の、いやむしろ新たな浮き立つ感興として楽しく、美しく、清廉に表現できるとは夢想だにしなかった。
お正月に賑々しくウィンナワルツで華やぐではなく心身に溜まった澱のようなさまざまをウィンナワルツでデトックスできた。
先生のご専門の歌唱の心が流れるような清廉を醸し出したものか?

アンコールに美しく青きドナウとラデツキー行進曲。これも清く美しい。

 

その2.榊原宏昌様天晴れ介護サービス総合教育研究所(株)代表取締役 愛知県稲沢市ご在住)

福島先生、昨日は素晴らしくも楽しいコンサートをありがとうございました!

第1部では、特にチャイコフスキーのスケールの大きさに驚きました。

第2部では、福島先生も書かれていたように、フルオーケストラでの再演も期待したいですが、弦楽合奏ならではのデリケートさや面白さもあって、第1部以上に楽しめました。それぞれの曲を巨匠に捧げる、というのも面白い趣向ですね。オリジナルの巨匠の名演も改めて聴いてみようと思った次第です。

「南国の薔薇」の優雅さ、「バーデン娘」の序盤のスローテンポ、「ピツィカート・ポルカ」の即興的な雰囲気が特に印象に残りました!楽しくて、しかも感動するコンサートはなかなかないと思うので、新年早々、とてもうれしい体験でした。

アンコールの2曲も素晴らしかったです。ちょうど、ウィーンフィルのニューイヤーでネルソンスの拍手への細かな指示だしを観た直後でしたので、自分も参加できて新年の気分を満喫できました。

愛知でのブルックナーに続いて2回目の福島先生のコンサートでしたが、今年もぜひ聴きに行きたいと思っております!また、著作も楽しみにしております。


その3.堀謙造様 自家焙煎コーヒー カフェえんぴつ猫 代表取締役、丹沢ブルックナー楽友協会代表、神奈川県秦野市ご在住)

2020年1月5日 大和市文化拠点シリウス やまと芸術文化ホールにて開催されたニューイヤーコンサートの終演後のロビーにて福島章恭マエストロとアートディレクター柴田桃子さんと一緒に写真を撮って頂きました。
 
コンサートは良く考えられたプログラムで、モーツァルトのアイネクライネとチャイコフスキーの弦楽セレナーデが前半。休憩後に往年の大指揮者に捧げられる形で配置されるウィンナワルツとポルカの数々。
マエストロの指揮はどの曲でもしっかりとした緊張感に溢れた解釈と演奏でした。今日の私が一番印象に残ったのはチャイコフスキーの弦楽セレナーデの第3楽章です。
今までイマイチこの楽章の意味が分からなかったのですが、本日その意味がよく解りました。
ブルックナーのアダージョ楽章に通ずるものを感じたのです。今までは暗黒のような暗く冷たい音楽のイメージが強かったのですが、本日の演奏からは暗いながらも安らぎや静寂のようなイメージを受けたことが印象的でした。
 

東京フォルトゥーナ弦楽合奏団の皆さんもホールに潤いのある響きをいっぱいに演奏をしてくれました。

皆様、素敵な音楽を有難うございました。
そして、コンサートにお越しくださったお客様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
どうも有り難うございました!🙇‍♂️🙇‍♂️😇😇

 
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ニューイヤーコンサート 大成功に終わりました 2020/01/06

2020-01-06 00:11:19 | コンサート
福島章恭コンサートシリーズvol.1 ウィーンの花束2020 シリウスにご参集の沢山のお客様の前にて無事終了しました。


まずは、新春のお忙しい時期にご来場くださった聴衆の皆様、そして、運営を影で支えてくださったやまと国際オペラ協会さん、ゲイツオンさんに感謝を致します。

限られた練習時間の中で、難しい課題に集中して取り組んでくださった、相原千興さん率いる東京フォルトゥーナ弦楽合奏団の皆さんも素晴らしかったです。5月2日(土)ベートーヴェン記念演奏会での「7番」「ミサ曲ハ長調」での彼らとの再会が俄然楽しみになりました。


それにしても、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」は名曲ですね。実は大フィルとの「海道東征」が終わってから、「弦楽セレナード」のことばかり考えていましたが、今日の出来映えには現時点では納得しています。もちろん、ここで満足してしまっては向上も止まります。ただ、今の自分の力として納得できる、とは言えるのです。


後半のヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡとコムツァークのステージでは、管や打楽器のないハンディキャップを楽員一同の集中力によって、乗り越えてゆけたのでは? と思います。個人的には、「南国の薔薇」「バーデン娘」の2曲が実に楽しかった。帰宅して録画を観ましたが、やはり愉しい演奏でした。いつかは、オリジナルのフルオーケストラにて再演したいものです。



さて、次の本番は、2月29日(土)、やまと芸術文化ホールに於けるモツレク&ドン・ジョヴァンニ抜粋となります。どちらか片方だけでも演奏会の組める重量級のプログラム。かなりの重労働となりそうですが、頑張ります!





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当日券あり! いよいよニューイヤーコンサート開幕。

2020-01-05 00:45:20 | コーラス、オーケストラ
いよいよ、ニューイヤーコンサート「ウィーンの花束2020」本番の日となりました。

幸いにもお天気にも恵まれそうです。お正月休み最後の1日という方も多いのでは?
心愉しい音楽を、この1年の活力として頂ければ幸いです。

当日券ございます!
開演は13時30分、開場は13時、
当日券や取り置きチケットの受付は、12時30分よりとなっております。

やまと芸術文化ホールは、大和駅より徒歩3分。一本道で迷うこともありません。全国的に名高い素敵な図書館併設。はじめての方にも安心のロケーションとなっております。

どうぞ、お誘い合わせのうえ、ご来場ください。





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