福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

バッティストーニ&大阪フィル 「ローマの松」プラス

2018-02-18 11:58:35 | コンサート


待望のバッティストーニ&大阪フィルの定期演奏会。演目はレスピーギ「ローマ三部作」。

当初、本番を聴くことは諦めていたのだが、定期2日目の土曜日、混声合唱団ヴォイス(厚木市)の「ドイツ・レクイエム」レッスンの終わるのが正午、新横浜周りで急行すると15時40~50分にはフェスティバルホールに到着できる。ということは、コンサートの後半には確実に間に合う! ということに気付いた。

一刻も早くフェスティバルホールへというわけで、新大阪駅からタクシーで駆けつけると2曲目「ローマの祭」の静謐な「十月祭」の演奏中。ホールのご厚意で賑やかな「主顕祭」には後方ドアの辺りに入れて頂けたことは、ラッキーであった。タクシー代を惜しんで地下鉄を選んでいたら聴けなかった。如何なるときも、最善を尽くすべきなのだな。

休憩後は、眩いばかりの光彩に溢れた「ローマの松」。負の要素のない、真っ直ぐで美しくエネルギーを浴びることが気持ちよい。コンマス崔文洙さん率いる大阪フィルのポテンシャルを遺憾なく引き出した素晴らしいパフォーマンス。
「アッピア街道の松」では、客席上手上方と下手二階に配したバンダから音が降り注ぎ、比類なき高揚感とともに曲を閉じた。



実は、当初本番を聴くことを諦めていたこともあって、リハーサル初日を見学させて頂いていた。

バッティストーニの凄いところは、まずその精神と肉体から発せられる力によって、オーケストラのサウンドが否応なしに凄絶になるところ。これは大事なこと。

かといって、ワケの分からぬ棒でムチャクチャやるではなく、示される演奏像は明快で、舞台上の偶然に頼るものではない。求めるピアニシモの精妙さも美しい。また、楽器間のバランスについても、チェロとコントラバスの比率に気を配るなど、繊細であったりする。

そうした正統的な屋台骨があって、本番のステージでプレイヤー達に注がれる命が半端ないのだから名演とならないわけがない。オーケストラ側にそれに応える能力と感受性さえあれば。

リハーサルの日、マエストロの楽屋を訪ね、「次回は是非ともヴェルディ『レクイエム』を共演したい」とご挨拶してきたのは、大阪フィル合唱指揮者の役割として当然のこと。マエストロは笑顔で握手してくださった。近い将来に実現すること確信しているところである。

長岡混声合唱団、雪にも負けず

2018-02-08 09:10:50 | コーラス、オーケストラ


3月25日(日)に第14回定期演奏会を控えた長岡混声合唱団では、昨夜、雪にも負けず多くの団員が集い、熱いレッスンが繰り広げられました。上の写真は長岡リリックホールの敷地内、駐車場から出口までの導線ですが、まるで別世界。

コンサートのプログラムは、フォーレ「レクイエム」オルガン版、高田三郎「水のいのち」。「水のいのち」でなく「心の四季」であったなら、実感がありすぎて怖かったかも知れませんね。

レッスンが終わって外へ出ると、皆さん、車周りの雪掻きにひと労働。





わたしの長岡通いもかれこれ24年になりますが、この冬の積雪はトップクラスかな?

今朝も長岡駅在来線の線路は雪に埋もれておりました。いつ復旧するのでしょうか?

これより、新幹線にて家路につきます。




4年越し3度目の「海道東征」

2018-02-02 10:26:14 | コーラス、オーケストラ


今宵、ザ・シンフォニーホールでは、信時潔の交声曲「海道東征」本番。演奏はもちろん大阪フィルハーモニー交響楽団と大阪フィルハーモニー合唱団。

4年越し3度目となりますが、初年度には追加公演もありましたので、4度目のステージとなります。

同一のオーケストラと合唱団での演奏回数は最多となるのでは?

コーラスのレッスンをしながら、しみじみ大らかで美しい作品だと思いますし、団員の身体にも馴染んできているように思われます。

今宵も老舗?の貫禄を見せつける演奏となることでしょう。

当日券はA席のみ若干枚出るとか。


交声曲 海道東征コンサート

2018年2月2日(金) 18:30 開演

[管弦楽]大阪フィルハーモニー交響楽団
[合唱]大阪フィルハーモニー合唱団、大阪すみよし少年少女合唱団
[指揮]山下一史
[ソリスト]幸田浩子、四方典子、糀谷栄里子、小餅谷哲男、萩原寛明

モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
信時 潔:交声曲「海道東征」

会場ザ・シンフォニーホール
料金 S 7,000円 A 6,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。お問合わせ産経新聞社事業本部
TEL.06-6633-9254