福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

今日の掘り出し物! 松村禎三「沈黙」の台本&ヴォーカルスコア

2014-05-31 19:18:59 | コーラス、オーケストラ
もうひとつの収穫。

オペラ公演のロビーで、オペラの対訳本が売られているのを見掛けたことのある方も多いと思う。
当日舞台に架かっている作品のみ2,000円で、その他はすべて1,000円というバーゲン価格だ。

そんな中、今日はとんでもない掘り出し物を見つけた。



松村禎三による台本・作曲のオペラ「沈黙」の手書きヴォーカルスコアと台本が一冊になった本である。ピアノ版への編曲も作曲者自身に違いない。

こちらは、楽譜付きでもあるし、分厚いし、定価も4,000円ということから、他の対訳とは別扱いだろうと思ったのが、販売員に尋ねると、これも1,000円だという。

これは有り難い。
ローマ歌劇場公演の2,500円のプログラムを買うよりは価値があるに違いない。

実は、まだこのオペラは実演に接していない。評判も良いし、松村禎三の音楽だし、さらに原作は学生時代より何度も読んだ遠藤周作の「沈黙」。2012年再演の際も、観たい、聴きたいと願いつつも、いつもスケジュールが合わず、体験し損なっていたのだ。



今回はヴォーカルスコアも手には入ったことだし、何としても次回の上演は観にゆきたい!
そうだ、久しぶりに原作も読み直してみよう。そう言えば、かれこれもう10年くらいは読んでないんだな。



帰りの電車の中で、台本を読んだが、もう文字を目で追うだけで胸が張り裂けそうな内容だ。
次の公演まで待てないので、若杉弘指揮のCDを買い求めるとしよう。

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ローマ歌劇場来日公演・千秋楽 完売満席!

2014-05-31 14:38:01 | コーラス、オーケストラ




東京文化会館に到着。
凄い賑わい。



なんだか、開演前から盛り上がっていて、名演にからないわけない、という空気。

これって、大事だよ。

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ヴォイス2001を終え、目指すは上野!

2014-05-31 13:06:32 | コーラス、オーケストラ


今朝のヴォイス2001は、明日の湘南合唱祭のための最終レッスンであったが、今までにない美しく響き合う瞬間があった。これは大きな手応えだ!
この手掛かりをもとに、発声や音楽表現をさらに深化させていきたい。
これは、ヴォイス2001の皆さんの実力が上がってきたこともあるけれど、僕自身の指導力がようやくここまでになった、ということかな。

明日の会場は、海老名市文化会館。出演は確か18時より後ろ。
演目は、瑞慶覧尚子「白いシクラメン」より「つなひき」「ひよめき」。
ピアノは、清水亜希子さん。
ついでのある方はお立ち寄りください。



さて、お目当てのラーメン屋が行列だったため、ランチは立ち食い蕎麦でサッと済ませ、目指すは上野だ。ムーティとローマ歌劇場が待っている。

しかし、今日のランチは安くあがったものだ。ぼくの手に入れたチケットのなんと157分の1の値段だった!
化学調味料たっぷりの汁の後味が気持ち悪いので、いま車内販売の珈琲で口直しをしているところ。



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明日に備えて寝よう

2014-05-31 00:28:11 | コンサート
いよいよ、明日は、ムーティ&ローマ歌劇場の「シモン・ボッカネグラ」千穐楽だ。

昨年のミラノ・スカラ座「ファルスタッフ」は、同じ東京文化会館の4階席だったため「怖かった」という記憶しかない。
そのため、今回は大奮発して、といっても最高ランクは厳しいので、1階席のサイドを確保。
ちょうど、4月にヤノフスキ&NHK交響楽団の「ラインの黄金」を聴いた座席に近いから、視覚も音もまずまずだろう。

というわけで、途中で睡魔に襲われないよう、今夜は早めに寝るとしよう。

その前に、午前中のヴォイス2001レッスンの支度を済ませておかなくては。

では、おやすみなさい。
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恐るべき大阪のオッサン

2014-05-30 18:10:11 | 旅行
定期的に長岡、富士、倉敷のレッスンに通っていると、道中様々な人に遭遇する。

もう2年以上前の話だが、のぞみ号で岡山に向かっているときのこと、勘違いからか、自由席の切符で指定席に座っている白髪で小柄な年配の男性がいた。
検札の車掌が「こちらは、指定席ですので、1号車から3号車の自由席にご移動願います」と説明している。
「あ、それは失礼しました」と平身低頭、速やかに席を移動するのが普通の感覚だと思われるが、その男性、否、オッサンは違った。
顔を真っ赤にして立ち上がると、ワナワナと全身を震わせつつ、車両の端のドア付近を指差していきなり怒鳴ったのだ。

「あそこの指定席という字が小さすぎるやないか!」と。

周りの乗客達は唖然。
悪いのはオタクらの案内が分かりにくいからであり、自分に落ち度があるわけではない。だから、席を立つ必要はない。と自説を展開している。

逆ギレも良いところで、そんな道理の世間に通るワケはなく、最後には強制的に移動させられていたが、かくも強引に理屈を捏ねる人は、東京には居ないだろうと思った。
もちろん、大阪の皆さんがそうだ、というワケではなく、ホントにごく一部の方なのは分かった上で。やっぱり、大阪のニオイがしてならないのである。
もしかすると、ユーモアと紙一重の非常識と言えるのかもしれないなぁ(精一杯のフォロー)。
大阪ご出身の皆さん、気を悪くされたらゴメンナサイ(笑)。
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もうひとつの誤算・・・ああ無情のハーゲンダッツ

2014-05-30 11:11:25 | コンサート


昨夜、クイケンのアンコールを聴けなかったことを書いた。
その理由はこれ。
21時33分 大手町駅発のロマンスカーMSEだ。
いくら千代田線の駅とホールが直結だからといって、
全プログラムの終了が21時15分では・・・。
5分だけカーテンコールに付き合った時点で、「もうタイムリミットだ」と席を立つほかなかった。

音楽より電車のなのか?
とお叱りを受けるかも知れないが、
これを逃すと恐るべき超満員電車に1時間超揺られるて帰るか、座るためには新宿経由の遠回りとなってしまうのだからやむを得ない。
しかし、わたしはまだ良い方で、管弦楽組曲第2番が終わった時点で、席を立つ方が少なからずいらした。
おそらく、さらに遠方の方々なのであろう。
お気の毒であった。



さて、アンコールを聴き逃したことのほか、もうひとつの誤算は休憩時間にあった。
今回は、終演時間への配慮からか、休憩は僅かに15分間。
わたしは、ロビーのカフェで、眠気覚ましに珈琲とハーゲンダッツのバニラアイスを注文したのだが、
このバニラアイスがカチコチに凍っていて、スプーンが立たず、15分間で食べるのに悪戦苦闘。
すっかり疲れ切ってしまった。
かつて、こだま号に車内販売のあった頃、
小田原駅手前でスジャータのアイスクリームを買って、新横浜まで全く食べられなかったことを思い出した。
昨夜のハーゲンダッツは、新幹線車内販売アイスに次ぐカチコチ度であった(笑)。
皆様、よみうり大手町ホールにお運びの節は、くれぐれも「休み時間残り5分」というタイミングには注文なさらぬよう、ご用心あれ。

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クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハ「管弦楽組曲」全曲演奏会

2014-05-29 23:59:45 | コンサート


今宵はシギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハ「管弦楽組曲」全曲 + ブランデンブルク協奏曲第5番の演奏会を聴いてきた。
会場は、この春にオープンしたばかりの「よみうり大手町ホール」で、昨夜につづく2夜目(同プログラム)である。

J.S.バッハ:
  管弦楽組曲 第1番 ハ長調(BWV1066)
  ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調(BWV1050)
  管弦楽組曲 第3番 ニ長調(BWV1068)

  休憩

  管弦楽組曲 第2番 ロ短調(BWV1067)
  管弦楽組曲 第4番 ニ長調(BWV1069)

2014年05月29日(木)19時00分開演
よみうり大手町ホール



演奏順は上記のとおり。
最大の編成は「第4番」で16 名(Ob3,Tp3,Fg,Timp,弦7,Cemb)。
最小は「第2番」で各パート1名=6名(Fl,1st.Vn,2nd.Vn,Va,Viol,Cemb)。
ラッパと太鼓付きの賑やかな作品をコンサートの頭と尻に置くという流れは、とても自然で心地よかった。

管弦楽組曲では、各曲とも序曲の後半のリピートは省略。
これは、プログラムの長大さを思えば妥当な判断であろう。

さらに、第1番、第4番に於ける舞曲では、リピート時にオーボエを沈黙させて弦のみで演奏するなどニュアンスの変化にも富んでいた。
今回の編成で目を引いたのが8フィートのヴィオローネ、および曲によってはヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩かけチェロ)の使用。
プログラムの解説によるとバッハが行ったであろう演奏スタイルを踏襲したとのことだが、
通常より小さめのヴィオローネであるため、最初のうちは耳が慣れず、正直、低音に物足りなさもあった。
しかし、プログラムが進むうちに、気にならなくなるばかりか、これが当然のように思えてくるから、人の感覚とは不思議なものだ。
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを実演で観る(聴く)機会は今回はじめてであったが、
肩に掛けた楽器が胸の辺り、つまり頭部に近い位置にあるため、不謹慎ながら田端義夫を連想してしまった(笑)。

演奏は、これみよがしのところのない、きわめて自然体。
ティンパニすら常に控えめな音量で、人を驚かしたり華麗なテクニックを誇示する場面は皆無。
洗いたての木綿のシャツの肌触りというのか、あるいは古い木造建築の温もりというのか、そういったものに似た感触だ。
なんだか、温泉で身も心も寛いだような気分。
じんわりと心の温もるパフォーマンスを繰り広げてくれたメンバー一同に心よりの感謝を捧げたい。

ホールの音響も良かった。
わたしの席は、かなり後方であったけれど、小編成の古楽アンサンブルの綾がきっちり届いてきた。
残響も少なすぎず、多すぎず。
もう少し前の方で聴けたなら、さらに良かっただろう。
木を基調とした内装も美しく、落ち着きがあって好感度抜群。
「また聴きに来たい」と思わせるとともに、「ここで演奏したい」という意欲も掻き立てられた次第。

さて、最後にどうしても触れておきたいのは、聴衆の質の高さ。
満席にもかかわらず、演奏中に目を閉じると無人ではないのか? と思わせるほどの静けさと集中力の高さ。
咳払いさえ殆どなかったのではないか?
こういうの、久しくなかった。
フライングで拍手をする者も、場違いなブラヴォーを発するものもなく、暖かく力強い拍手を送り続ける。
プレイヤーたちも本当に嬉しそうだったな。

追記
演奏時間が長かったため、電車の時間の都合でアンコールを聴くことは断念。
モニタースピーカーから流れる管弦楽組曲第4番の終曲「レジュイサンス」に後ろ髪を引かれつつ、ホールを後にした。

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イダ・ヘンデル & チェリビダッケのブラームス

2014-05-29 10:05:51 | レコード、オーディオ
今朝の目覚めの音楽はこれ。



ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77

ヴァイオリン: イダ・ヘンデル
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ロンドン交響楽団

録音: 1953年3月6日 アビーロード・スタジオ

英TESTAMENT SBTLP 1038(2013)

英オリジナル・プレスになかなか手が出せないでいるうちに、英TESTAMENTからアナログ復刻盤が出たということで、早速入手。録音から丁度半世紀後の復刻というのが素敵だなぁ。

これは、演奏、録音、復刻ともに素晴らしい! ヘンデルの瑞々しい情感が迸り、オケも紛れのないチェリビダッケ・サウンド。いやあ、たまらん。

50年代前半の録音といえば、英デッカが図抜けていると認識していたが、いやはや、これは侮れない。

オリジナル盤を聴いていないので、あくまでも想像に過ぎないけれど、ある意味、オリジナルを凌駕しているのではないか?
味わいや香りは別にして、レンジの広さとか、情報量の大きさに於いて。
(ただし、第3楽章には、マスターテープの劣化が明らかに認められる。ちょっと残念!)

英TESTAMENTの復刻盤は、クリュイタンスのラヴェル管弦楽曲全集、シューリヒトのブルックナー#9など、今のところ外れがない。
あ、もちろん、カイルベルトのリングやクナの「神々の黄昏」も忘れてはいけない。

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朝比奈先生の「第九」が導いてくれた三善作品との出会い

2014-05-27 01:22:14 | コーラス、オーケストラ
花いっぱい音楽祭で三善作品浸っているうちに、スイッチが入った。
久しぶりに三善晃作品に挑みたくなってきたのだ。

といっても、若い頃のわたしは「合唱人」ではではなかった。
あいにく、通っていた中学にも高校にも合唱コンクールはなかったし、合唱部とも無縁だった。

はじめての合唱らしい合唱への参加が、大学2年生の時。
朝比奈隆先生指揮の「ミサ・ソレムニス」というのだから、どうしようもない。
その後も、しばらくは邦人の合唱作品との縁はまったくなかった。

三善晃作品との出会いは、田中信昭先生の指導される「唄う会」に於いてである。
夏休みの数日間、全国の合唱人、三善ファン、或いは田中先生の信者が、野沢温泉に合宿して、三善作品だけを練習して本番はなし、という会。
その時の課題曲は「地球へのバラード」(谷川俊太郎)と「田園に死す」(寺山修司)だったように記憶する。
確か、「唱歌の四季」は、まだ市販されていなくて、手書き譜のコピーで歌ったような・・・。

当時のわたしは、発声もまだまだだったこともあり、自分に満足できたわけでは全くなかったけれど、
それまでのあらゆる経験の外にある音楽、その無限の広がりに大いに感銘を受けたものだ。



本年中は既にスケジュールが一杯であるが、来年は時間に余裕が出来る。
リスト「十字架の道行き」とともに三善作品を指揮することを、二つの新しい柱にしようかと考えているところ。
「地球へのバラード」「五つの願い」「クレーの絵本 第1集、第2集」などは、一から勉強し直したい。
もちろん、コーラスのメンバーは優秀でなくてはならない。

ところで、田中信昭先生との出会いは、桐朋学園を卒業する年、学校を挙げて行った「第九」演奏会。
本番は秋山和慶先生の桐朋学園オーケストラで、コンマスは同学年の豊嶋泰嗣君。
田中先生の素晴らしいご指導が楽しみで、夢中になって練習に通ったものだが、それは終わりでなく、始まりだった。

その直後に、田中先生の指導されている東京芸大のコーラスがNHK交響楽団の「第九」に出演することを知ったのだ。
指揮は、ギュンター・ヴァントの代役の朝比奈隆先生で、しかも4日間連続公演だという。
「これは、歌うしかない!」
ということで、田中先生に「僕を芸大のコーラスに乗せてください」と直訴し、
「すべてのレッスンに1秒も欠けることなく出席したら」という条件で快諾して頂いた。
そこで、桐朋学園を卒業したばかりの1986年4月、聴講生という形で芸大に通ったのである。
田中信昭先生に「唄う会に来なさい」とお誘いを受けたのも、芸大でのレッスンの休み時間だった。

いま、思い出しても、素晴らしい体験だったなあ。



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懐かしき長岡大手高校校歌

2014-05-25 15:25:28 | コーラス、オーケストラ




花いっぱい音楽祭では、長岡大手高校書道部による「書」パフォーマンスも披露された。このパフォーマンス、テレビなどで観ることは何度もあったけれど、生の実演ははじめてで、なかなか興味深かった。
コンサートホールのステージではなく、ホワイエでのパフォーマンス。

さて、この後、彼女たちにはステージでのパフォーマンスもあった。それは校歌を歌うことである。

長岡大手高校の校歌は、西脇順三郎の詩に三善晃が作曲したという、宇宙的なスケールの芸術作品。

「ああこの学園の人々よ、歌え」

という歌い出しから、歌う者、聴く者の心は遙か彼方に奪い去られる。
「学べ」でもなく、「立派な人になれ」でもなく、「歌え」という。
なんと美しい心であり、詞(ことば)であろうか!

「蒼紫野の森に桜咲き
心は清く香るとき
はるか天体の曲に相和し跳る」

「黄金のみのり野にあふれ
真理の極み満つるとき
すべて在るものは歴史ひらめくことか」

「名利を捨てて豊穣なり
この学びの故郷は尊し」

など、宝石のような言葉が並ぶが、それに付された三善晃先生の音楽がまた奇跡的。かつてラヴェルが「ウィンナ・ワルツ」をオマージュして創作した「ラ・ヴァルス」の如く、古来より日本全国に歌い継がれる「校歌」への愛情が木霊する懐かしくも新しい作品となっているのである。

さて、長岡大手高校の卒業生でもない私が「懐かしき」と言うにはワケがある。
20年ほど昔、私が長岡混声合唱団の前身である長岡第九合唱団の指導に通い始めた頃、自宅の電話が鳴り、長岡大手高校合唱部の顧問であられたM田先生より指導のご依頼を受けたのである。教育雑誌に発表した発声法に興味をもってくださったのだ。通い始めたばかりの土地からピンポイントで声のかかった偶然を驚いたものである。
夏の越後湯沢合宿に参加したときのこと、その最終日、部員たちから私へのお礼ということで、校歌を歌ってくれた。あの清らかな発声と汚れのないハーモニーによる校歌が、今も鮮烈に耳に焼き付いて消えることはない。私の音楽人生の中でも最美のひとつとも呼べるほど尊い時間であった。

だから、本日のリハーサル時間、楽屋前で寛いでいたとき、天井のモニタースピーカーから「長岡大手高校校歌」の前奏が聞こえて来たときには、部屋の鍵をかけるのも忘れて客席に飛んでいったのである。

そして、20年ぶりに耳にして、やはり、素晴らしい歌であることを確認した。
今日は、書道部のパフォーマンスということで斉唱ではあったけれど、確か合唱のためにも書かれており、いつかその声の響き合うヴァージョンでも聴きたいものだ。
というより、指揮したいなぁ。そんな機会は訪れないものだろうか? もちろん、無償で構わないので。



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