昨5月29日(日)、大阪フィルハーモニー合唱団女声部は神戸市民交響楽団さんの定期演奏会に賛助出演して参りました。
演目は、ホルスト「惑星」の終曲「海王星 ~ 神秘主義者」。
テキストはなく、舞台裏で歌うヴォカリーズのみですが、この神秘を声として表現するのは至難の業。
とくに最終小節のリフレイン(回数指定なし)は、ディミヌエンドしながら消えるまで延々とつづけるわけですが、このピッチを維持するには相当の技量が求められます。
我々としては昨年9月の大阪クラシックで大植英次先生による3台ピアノ版「惑星」以来二度目の挑戦。この度のオーケストラ版でのパフォーマンスは、完璧とはまだ呼べないものの責任を果たせた出来映えだったのではないでしょうか。
指揮の藏野雅彦先生も明確なタクトで導いてくださり、迷うことなしに舞台裏での「かげ棒」を振ることができました。
ところで、神戸市民交響楽団さんの演奏を聴くのは、生、録音ともにはじめてでしたが、その技量の確かさと音楽性の豊かさに感嘆しました。
音楽に真摯に取り組んでいる空気がホールを満たしていて、共演者としてとても気持ちが良かった。
1700人を超す聴衆が集ったということも、このオーケストラのファンの多さと、楽団員の熱心なセールス活動を証明しています。
また、ポスター、パンフレット表紙の絵も団員さんの作とのことで、センスの良さに大いに感嘆した次第。
またの共演を待望するとともに、いずれこのオーケストラでブルックナーを振る機会がもてたら良いのにと勝手に夢想してしまいました。
追伸
オーケストラの皆さんからは、本当に立派な花束を頂戴し感激しました。
このようなすてきな機会を与えて頂いたこととともに、心より感謝致します。
貴団の益々のご発展をお祈りしております。
神戸市民交響楽団 第74回定期演奏会 (2016.5.29, 神戸文化ホール大ホール)
指揮 藏野 雅彦
女声合唱 大阪フィルハーモニー合唱団
合唱指揮 福島 章恭
- J.シュトラウスⅡ/ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
- F.シューベルト/交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」 D.759
- G.ホルスト/大管弦楽のための組曲「惑星」作品32 H.125
- G.ホルスト/大管弦楽のための組曲「惑星」作品32 H.125より 第4曲「木星~快楽をもたらすもの」(アンコール)