おはようございます。
ライプツィヒの朝7時20分はこんな感じです。部屋の窓から聖トーマスの塔と屋根が望めます。
18時00分よりソリスト、少年少女合唱団、混声合唱団、オーケストラによる全曲合わせとなりますが、16時00分には午後から始まっているオーケストラだけの自主練習に立ち会うつもりです。
ザクセン・バロックオーケストラを母体にベルリン古楽アカデミー、コンツェルト・ケルンらの強者の集う夢のバロックオーケストラとなります。
高野さんは、「ふだん、2時間半とか40分の『マタイ』を演奏している連中たから、福島先生の3時間を超えるスローテンポに抵抗を示さないだろうか? ビラーのテンポでさえ、遅いというのが今の古楽の一般的な考え方だから」
と心配なさっていますが、楽観的なわたしは大丈夫だと感じています。要は、そのテンポが必然であるか否か。速い演奏にだって退屈なものは、いくらでもあるわけですし。
ただし、昨日の聖トーマス教会聖歌隊席でのコーラス稽古では、東京公演のテンポより締まったやや速めのテンポとはなりました。残響の長さゆえに、ゆったりのテンポにコーラスが膨張して、アンサンブルが散漫になってしまったから。ただ、オーケストラと一緒になって再び戻す可能性もありますね。
オーケストラのリーダーはザクセン・バロックオーケストラのチェリストにして、クリストフ・ルセのオーケストラ(レ・タラン・リリック)でも首席を務めるハルトムート・ベッカーさん。前回の「ロ短調ミサ」での献身的な演奏から今回も大いに期待できましょう。
さてさて、どんな凄い演奏が誕生することか! 午前中は部屋でノンビリ過ごすつもり。今回の旅では、ゆえあってレコードは買いません。