福島章恭自作を歌う 3 ♪無題 (ラジオを消して・・・)
福島章恭 うた#8 (福島章恭自作を歌う 3 )
♪無題 (ラジオを消して・・・)
作詞:Gamo-chan(伝)
作曲・編曲:福島章恭
自作を歌うシリーズは、「YOKOHAMA FULLMOON」で一区切りとするつもりでしたが、ニューイヤーコンサート延期による傷心を自ら慰めるために、本作をアップすることとしました。
「YOKOHAMA FULLMOON」の動画は、完成までに1ヶ月を要した苦心作でが、本作は一気呵成、ほぼ1日で仕上げました。それが可能だったのも、詩や曲がこれ以上はないと言うほどシンプルなものだからでしょう。
「無題(ラジオを消して・・・)」は、高校2年生か3年生のとき、同級生に提供された詩に作曲したものです。つまり、40年も昔の我が子ども・・・。作詞者は提供者本人とわたしは考えているのですが、本人は否定し、「誰の詩か分からないんだけど」などと戯けたことを申しており、いまだに作詞者不詳となっております。
これはまったく昭和の青春の歌。 若い頃は、旅をすれば何か素晴らしい世界が待っているのでは、と根拠もなく、漠然と夢想していたりしたものです。いまの感覚で言うと、国内というよりは、たとえば東ヨーロッパをひとりで放浪するようなイメージかも知れません。手紙という言葉が、Line全盛の今では新鮮に響きます。
詩も曲も単純、何の変哲もない作品なのですが、後にリーダー・クライスのコンサートで披露したところ、たいへん好評を博しました。こうして35年以上ぶりに歌ってみても、なにか心に温かなものが生まれるのを、とても嬉しく思いました。
福島章恭自作を歌う2 YOKOHAMA FULLMOON
福島章恭自作を歌う2
YOKOHAMA FULLMOON
作詞: 冨田真紀
作曲: 福島章恭 & 後藤浩明
編曲:福島章恭
前作「光の輪」につづく、自作を歌うシリーズ第2弾。
作詞は、前作と同じ冨田真紀さん。やはり、大学生時代に結成していたバンド、リーダー・クライスのために書き下ろして頂いたものです。実に美しく、心に響く詩ですね。あれから、36~37年の年を経た今でも、この詩に対する胸のときめきに変わりはありません。
「YOKOHAMA FULLMOON」は「光の輪」とともに思い入れの深い作品です。わたしが、7割方書きながら完成できずに苦しんでいたのを、見るに見かねた後藤君が仕上げてくれました。その技の見事さよ! とてもわたしひとりの力では到達し得ない領域に、この作品を高めてくれたことに、今でも感謝しています。
今回は、ピアノ弾き語りに飽き足らず、DAWによる多重録音にて、昔のバンド・サウンドを再現してみました。 ストリングスは、Miroslav Philharmonicというオーケストラ音源からのもので、チェコ・フィルの奏でる音をサンプリングしたものという豪華版です。 チェコ・フィルとバーチャルで共演できたことを密かに歓んでいる次第。
さて、「光の輪」とともに、本作を何故動画として残すことにしたのかというと、自分の青春時代に決着を付けるためです。今ですら、20代の頃に比べると、高い声で歌うことが難しくなっているのに、5年後、10年後、こうした歌たちを歌うことの出来る保証はなく、コロナ禍で思わぬ自由時間を獲得した「今」しかありません。
つまり、クラシック関係者にも、合唱関係者にも、興味を惹かない動画であることは承知の上、ひたすら自分のために、制作しているわけであります。
これらの歌を気に入ってくださる方が、ひとりでもいらっしゃるなら幸せです。
さあ、これを仕上げたところで、ニューイヤーコンサートの準備に没頭します!
響け「歓喜」合唱団奮闘 年末「第9」演奏会 文化の風
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO66428980Z11C20A1AA1P00?s=2&fbclid=IwAR0mr9I-mg4kevqye683Cf2lhcoz-t2HubzawalSi-EiEy3YUs_nXlDIOeo
日経新聞の関西版に、関西圏の「第九」事情の記事が掲載されました。
大フィル合唱団をメインに扱ってくださり、わたしへのインタビューも掲載されております。
かなり喋ったのですが、絞りに絞ったエッセンスですね。
我々あの意図を伝えてくれる良い記事だと思います。
首都圏はじめ、全国の方にもお伝えしたく、ここにリンクを貼っておきます。
一方、朝日新聞およびタウンニュース県央版(神奈川県)に、去る12日のドン・ジョヴァンニ&レクイエム トライアル公演の記事も掲載されておりましたので、併せてご紹介します。
ちょうど1週間前、12日(木)には、やまと国際オペラ協会設立5周年記念コンサートのためのトライアル公演が行われた。
演目は、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」 ハイライトと「レクイエム」。
何をもってトライアル公演と称するかというと・・・。
本来本年の2月29日に開催されるはずだった当公演が、コロナの影響により一旦は8月に延期されるも再び上演が叶わず、来年の3月13日(土)に三度目の正直としての上演を目指しているいま、ソーシャルディスタンスをとりながら、どれだけのことが可能かということを試すための公演なのである。
モツレクのソリスト陣とオーケストラに関してはフルメンバー、「ドン・ジョヴァンニ」については、演出の中津邦仁さん、表題役の井上雅人さん、レポレッロ役のデニス・ヴィシュニャさん、ドンナ・アンナ役の刈田享子さん、ドン・オッターヴィオ役の安保克則さんをお迎えしてのさらなるハイライト版での上演である。おっと、大事な人を飛ばしていた、当オペラ協会代表の長谷部浩士さんも威厳に満ちた騎士長を歌い演じてくださった。
「ドン・ジョヴァンニ」ハイライトに関しては、歌手陣の仕上がりが素晴らしく、もう明日本番でもOKという状況。
中津さんの演出も冴え渡っている。
オーケストラについては、大きなソーシャルディスタンスを確保した上で、さらに管楽器の前にパーティションを置く、という過酷な環境。
とくに上手の管楽器陣の後ろ、壁沿いに陣取るコントラバスの皆さんとのコンタクトをとるのは至難の業であった。
しかし、そんな不利な条件をものともせず、コンサートマスターの相原千興さん以下、皆さん素晴らしい演奏を繰り広げて頂いたことに感謝したい。
コーラスは写真のように、全員がマスクを着用の上、舞台いっぱいに広がっての歌唱。
これだけ、ばらけた配置であっても、アンサンブルが大きく乱れる場面のなかったことは幸い。
また、後から聞くに、後方からは指揮が見え難かったとのことで、改善の余地はあるだろう。
とまれ、この上演が大成功だったことに疑いはない。
このトライアル公演を経験したことによって、3月の本公演がより素晴らしくなることであろう。
企画実現に骨を折られた長谷部ご夫妻には労いと感謝の念を捧げたい。
写真提供:やまと国際オペラ協会