難波のお好み焼き、法善寺の夫婦善哉などなど、些か食べ過ぎたか。
お正月は自粛しなくては!
ネットでは利用したことのあるササヤ書店にも初訪問。
女声合唱のための楽譜を物色できたのも収穫。次の機会にはもう少しゆっくり立ち寄りたい。
夜は大阪フェスティバルホールにて、スダーン指揮大阪フィルの「第九」を鑑賞。大阪フィル合唱団に大きな可能性を感じた次第!
福島章恭&愛知祝祭管のブルックナー第8番(かもっくすレーベル)。
12月24日付けの予約ランキング・クラシック部門、第8位に返り咲いた。
クナのブルックナー8のリマスター盤とマゼールの初期録音集の間に挟まれているとは、なんと畏れ多い・・・。
家人には、AKB48でもあるまいし、いちいちランキングなど気にするな、と咎められるけれど、気にするなと言う方が無理な話。
どこにも相手にされないと思っていたCDを「どうぞ、我が社で!」と拾ってくれた代理店=アルブレーさんに面目が立ったということだけでも、ホッとしている。
しかし、発売まであと1か月もあるというのに、どうなってしまうのか?
なんだか、恐ろしくなってきた。
「我が祖国」に引き続き、エリシュカ&札幌響のCD3枚が届いた。
ドヴォルザーク#8、 #9「新世界より」とチャイコフスキー「悲愴」。
早速、ドヴォルザーク「8番」を再生してみたけれど、うーん、何かが足りない。否、演奏の善し悪しではなく、音質についてである。ついでに、帯のデザインも、もう少し何とかして欲しいが・・。
何と言おうか、市販の大手レーベルにありがちな精気のない「所謂CDの音」なのだ。少なくともCDというフォーマットの限界ギリギリに挑んだ形跡は感じられない。マスターテープ、マスタリング、或いはプレスのどこに原因があるのだろうか?
その点、手前味噌ではあるけれど、愛知祝祭管とのブルックナー#8のCDは、その限界を極めようという心意気の感じられる録音であり、マスタリングである。
自主製作のかもっくすレーベルではあるが、録音とマスタリングは、優秀録音で知られるWAON RECORDS(ワオンレコード)の小伏和宏氏による。
ワオンレコード:http://waonrecords.jp
演奏会当日、会場に於けるマイクのセッティング、及び撤収時間が各々30~40分ほどしかない、というムチャクチャな条件でお願いしたところ、ワンポイント録音でいきましょう! との運びとなり、それが見事に功を奏して、極めて自然で伸びやかな音質に仕上がった。もちろん、大オーケストラをワンポイントで録るというのは勇気のいることだし、エンジニアに相当のセンスと腕前がなくては不可能だ。それが見事に成功している。
補助マイクのない分、捉えられた音はありのまま。オーケストラの技術の足りない部分への補正はない。
さらに、今回のCD化にあたって、1音たりとも、リハーサルからの差し替えは行わなかった。
本番一発の勝負。しかも長丁場。楽員の諸氏には、不本意な小節も少なからずあろうが、差し替えようにも、当日は通し稽古をしていないし、部分的に行った稽古も本番とのテンションが異なり過ぎるため、繋ぐことは不可能。もう修正なしのありのままに腹を括った。さらには、イコライジングなどの小細工も一切なし。
日本のプロ・オケはもちろん、ベルリン・フィル級のオーケストラ録音でも、製品化にはリハーサルからの編集が当たり前になっている昨今、愛知祝祭管の録音は破天荒と言えるだろう。
そんな意味からも、福島章恭&愛知祝祭管のCDをお楽しみ頂けると幸いだ。
さわりだけ観ようとうっかり再生した「大魔神」。
真夜中だというのに、最後まで観てしまった。
話自体は、込み入った話ではない。ステレオタイプの勧善懲悪のお話だ。ツッコミどころがないとは言わない。
しかし、絵が美しく、人が美しい。何より、伊福部昭の音楽が最高だ。
昔、ブラウン管のテレビで観たときからは想像できないほど、映像が美しいのにも感心した。
この作品はブルーレイで観る価値が十二分にある。否、ブルーレイでなければならない!
もしかすると、今の世の中にも大魔神は必要なのではないか? 観終えたいま、そんなことを感じてたりしている。
もう午前2時半をまわっているため、詳細な感想や批評は控えるが、ただリアルタイムでの感動を綴らずにはおれなかった。
さらに、タワーレコードさんの頁に於けるKY様のレビューもここに掲載します。
はな様同様、会場での感動を全国の皆様にお伝えいただき、感謝の念でいっぱいです。
まだまだ心配はないと思いますが、製作費の節約から最小限のプレス枚数であることを少々悔やんでいる日々であります。
では、ひきつづき、よろしくお願いいたします。
KY様
当日の演奏を聞き、最初のマイスタージンガーからオケの柔らかい響きと懐の深い呼吸感に魅了されました。この解釈に近いのはやはりクナッパーツブッシュ、ミュンヘンフィルの演奏と思いました。
そして第8。本当に素晴らしい。いたるところにクナのブル8で聴かれたニュアンスがリフレッシュされよみがえります。
アマオケ+αでこれほどの達成をみせているのにプロオケは何をしているのかな?今年一番の演奏会でした。
http://tower.jp/item/3776402/ブルックナー:-交響曲第8番(ハース版),-他
10月26日に、客席で福島章恭&愛知祝祭管のブルックナー8番を聴いてくださった「はな様」より、HMVさんのページに嬉しいレビューを頂戴しましたので、ここにご紹介します。
もちろん、ベルリン・フィルやシュターツカペレ・ドレスデンと同じには語れません。
アマチュア・オーケストラの演奏ゆえに、会場の感動と録音の印象の違いは、どうしても発生してしまうでしょう。あのマタチッチ&N響のブルックナー8番ですら、録音で真価が伝わらないのですから・・・・。
しかし、わたしは、録音に於いてもなお伝わる大事なものがあると、確信しているのです。でなければ、敢えて世に問いません。
そして、あの日、愛知県芸術劇場コンサート会場を満たした感動が本物であったことの確かな証言として、はな様のレビューをここに記録させていただきます。
はな様 (岐阜県・2014年12月23日)
大きな期待をもって当日の演奏会に行き、大変満足しました。ブル8は長年にわたって聴いてきたクナッパーツブッシュ、ミュンヘンフィルの深い呼吸感が再現されたかのようで、この曲に求められるものが高い次元で実現されていたと、感じます。福島氏の指揮棒が限界まで高く掲げられ、オケが必死で食らい付いていく様が今でも思い浮かびます。このような素晴らしい演奏が名古屋で実現したことに強い感謝の念を持ちます。聴衆の方々もブルックナーを聞き込んできた人が多かったのでは?第4楽章の最後に大きな確信をもって奏される、巨象の足跡のようなコーダにこれほど感情移入した経験はかつてなかったことでした。このCDにその時の音響が再現されていることを期待しています。