福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

インバルのマーラー「千人の交響曲」 新旧プレス

2015-08-31 15:01:50 | レコード、オーディオ

エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 1986年10月録音。

向かって左が87年リリースのオリジナル盤 OX-7309-10-ND。

右が「最後のアナログ」と銘打たれたデンオン・マスター・ソニック・シリーズの1点 COJO-9098-9。93年リリース。

音質は大して違わないだろうという事前の予測を裏切り、全く違う音! 帯の色ほど違う。いやはや驚いた。
どう違うか? は、いまのところ内緒(笑)。

因みに、ジャケットのデザインは全く同じものの、裏面のインバルのポートレートは新盤の方が鮮明な発色。

新盤には、旧盤にあった英訳解説が割愛されている代わりに、同シリーズ監修者の若林駿介による短評付き。

調べてみたところ、デンオン・マスター・ソニック・シリーズ50点の中には、インバルのマーラー交響曲全集から「4番」「5番」「7番」「8番」の4曲が選ばれているようだ。

因みに、演奏は文句なしに素晴らしい! 

この声楽付き大規模編成の大シンフォニーが、2本のマイクのみで録音されたというのも驚異的なことだ(もちろん、デジタル初期の限界はあります)。


大阪クラシック~街にあふれる音楽~Twitter公式アカウントより

2015-08-31 01:55:54 | コーラス、オーケストラ

Twitter:大阪クラシック~街にあふれる音楽~公式アカウントより(転載)

以下、大阪フィルハーモニー合唱団公演関連の2本の記事を転載します。

徐々にヴォルテージも上がってきますね。きっと当日は最高潮。乞うご期待!


8月28日

大阪クラシック第13公演(6日19:30)大フィル合唱団の演奏会に、大阪フィルの新眞二と中村拓美が賛助出演します。

現在ピアノの満多野さんと3人で打ち合わせ中。

ベースとドラムが加わり雰囲気ががらりと変わりました。本番が楽しみです!

8月30日

大阪クラシック開幕まであと1週間。目下の心配は天候です!暑さが戻って来ませんように。

さて、有料公演・6日分出演の前売は3日(木)までです。

会期中、当日券の列にならぶのは結構大変。

定の決まっている方、効率よく会場を巡りたい方には、前売券購入をおすすめします。


大阪クラシック第13公演 福島章恭&大阪フィルハーモニー合唱団

日時 9月6日(日) 19時30分開演 

会場 大阪市中央公会堂 中会議室

演奏曲目

ブルックナー作曲 Ave Maria(7声) / Locus iste / Os justi / Chirstus factus est

チルコット作曲 小ジャズ・ミサ曲

出演

コントラバス;新眞二 パーカッション:中村拓美 ピアノ:満多野志野

福島章恭 指揮 大阪フィルハーモニー合唱団

入場料 全席自由 1,000円

チケット購入方法 [公演3日前までのお取扱い]

チケットぴあ チケットぴあ Pコード: 268-073 
0570-02-9999 (音声認識対応: 24時間受付)
http://t.pia.jp
ローソンチケット ローソンチケット Lコード: 54998 
0570-000-407 (オペレーター対応: 10時~20時)
0570-084-005 (自動音声対応: 24時間受付)
http://l-tike.com/

大阪クラシックHP http://www.osaka-phil.com/oc2015/schedule.php?d=1



絶品ランチは打ち上げの元

2015-08-30 18:55:34 | コーラス、オーケストラ


本日、女声合唱団 KIBIのスタッフと頂いたランチは絶品でした。

一同大満足ということで、11月22日(日)のコンサートの打ち上げ会場はこのお店に決定。早速の予約となりました。

終演後、気持ちのよい祝杯を挙げるためにも、残りのレッスンを悔いなきものとしなければ!


謹告! 聖トーマス教会少年合唱団との共演決定

2015-08-29 01:10:37 | コーラス、オーケストラ

深夜、スマホの呼び鈴が鳴るので訝りつつ手に取るとドイツからの着信。

受話器の向こうからは、ライプツィヒ・バッハ資料財団の高野昭夫氏の声が。

「例の少年コーラスの件だけど、トーマス教会少年合唱団(Thomanerchor)の出演が決まったよ!」

な、な、なんと、あの伝統あるトマーナーコアからの16名ほどが、「マタイ受難曲」第1部の冒頭と終結の曲を歌ってくれるというのだ。

これは、凄いことだ。訪れかけていた眠気も吹き飛んでしまった。

最上級の栄誉であるばかりでなく、一生の想い出となることは間違いない。

こういう破格の待遇で我々を迎えてくれるのも、2年前の「ロ短調ミサ」の成功によるところが大きいという。

「マタイ」の次があるためには、なんとしてもこの公演を成功させねばならぬ。

しかし、まだまだ、力が足りない。勉強も肉体の鍛錬も足りない。

合唱団員諸氏の目覚めに期待しよう。

http://www.thomaskirche.org/f-Pdf-d-default.html?date_beginn=2016-03-01&date_end=2016-03-02&lang=de

 



ブルックナー:珠玉のモテット集 至福のお裾分け

2015-08-28 23:31:27 | コンサート

昨夜の大阪フィルハーモニー合唱団レッスンは、はじめてピアニストなしで行うこととなった。

というわけで、チルコットのジャズ・ミサは棚上げとし、2時間の枠を、体操~発声に次いで、ブルックナーの無伴奏モテットのみに費やすことにしたのである。

これが、極上の至福!

バッハ、ブラームス、マーラーなどのスコアを携えて、全国各地を巡る日常なれど、ブルックナーはやはり特別だ。

ブルックナーのことだけを考えていられるという時間が、自分にとってどれだけ幸せなのかということを実感した2時間であった。

というわけで、大阪クラシックでのコンサート(第13公演)は、ボクの至福のお裾分けということになる。

この感動を一人でも多くの方にお届けしたい。

日時 9月6日(日) 19時30分開演

会場 大阪市中央公会堂 中会議室

演奏曲目

ブルックナー作曲 Ave Maria(7声) / Locus iste / Os justi / Chirstus factus est

チルコット作曲 小ジャズ・ミサ曲

出演

コントラバス;新眞二 パーカッション:中村拓美 ピアノ:満多野志野

福島章恭 指揮 大阪フィルハーモニー合唱団

入場料 全席自由 1,000円

チケット購入方法 [公演3日前までのお取扱い]

チケットぴあ チケットぴあ Pコード: 268-073 
0570-02-9999 (音声認識対応: 24時間受付)
http://t.pia.jp
ローソンチケット ローソンチケット Lコード: 54998 
0570-000-407 (オペレーター対応: 10時~20時)
0570-084-005 (自動音声対応: 24時間受付)
http://l-tike.com/

大阪クラシックHP http://www.osaka-phil.com/oc2015/schedule.php?d=1

写真は、アンスフェルデンにて撮影(2007年12月)。もう8年も経つのか!


罪深きメルマガ

2015-08-27 16:43:56 | レコード、オーディオ



本日の大阪入りに備え、長岡より昨夜のうちに東京まで戻っていたところ、馴染みのレコード店よりメルマガが。入荷リストに見逃せないアイテムがあるではないか!

インバル&フランクフルト放送響のマーラー「7番」とマゼール&ウィーン・フィルのマーラー「8番」の2点である。いずれも全曲コンプリートを目指しつつも欠番なのだ。

というわけで、朝から都心に居るものだから、楽々と開店前にお店に着いての一番乗り。無事にお目当てを入手できた。開店から数分後には「マゼールのマーラー8番はどこ?」と店員に訊ねるお客が居たのだから、大成功である。

昨日、eBayで大魚を逃したばかりだったので、気分的にも回復したところ。








本日の獲物

○レイボヴィッツ,フィエルシュタット、ボールト、バジーレ、アレキサンダー・ギブソン他
MUSIC OF THE WORLD'S GREAT COMPOSERS 米RCA(リーダーズダイジェスト)RDS1 優秀録音&レア音源満載!

○ボベスコ
モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲4&5番/仏DECCA 278122

○マゼール/VPO
マーラー:交響曲8番 蘭CBS S245754(2枚組) 1990発売 LP激レア

○インバル
マーラー:交響曲7番 日DENON COJO-9085(2枚組)
マーラー:交響曲8番 日DENON OX-7309(2枚組)

インバルのマーラーは、「8番」がオリジナル(赤帯)で、「7番」が90年代の再発盤(黒帯)である。「8番」は再発盤を持っていたので、あとで比較をしてみよう。まあ、年代的に大きな差はないだろうけど。

出色だったのは、リーダーズダイジェストの12枚組。
レイボヴィッツの「春の祭典」、バジーレの「ウィーン気質」、フィエルシュタットの「未完成」の一部を試聴したところ、大きな感動があった。

知る人ぞ知る名演、名録音の宝庫として有名なボックスのなのだが、ボクははじめての入手。今回、ご縁のあったのは米RCAプレス。そのうち英DECCAプレスも聴きたくなるな、きっと。

レコード1
●ブランデンブルグ協奏曲第1番ヘ長調(バッハ)
●組曲「水上の音楽」(ヘンデル)
 指揮:アルトゥーロ・バジーレ
 演奏:ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 レコード2
●交響曲第94番ト長調「驚愕」(ハイドン)
●交響曲第40番ト短調K550(モーツァルト)
 指揮:マッシモ・フレッチア
 演奏:ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 レコード3
●交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」(ベートーヴェン)
 指揮:オッド・グリューナー=ヘッゲ
 演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 レコード4
●交響曲第8番ロ短調「未完成」(シューベルト)
 指揮:エイヴィン・フィエルシュタット
 演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
●交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」(メンデルスゾーン)
 指揮:マッシモ・フレッチア
 演奏:ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 レコード5
●交響曲第3番ヘ長調作品90(ブラームス)
 指揮:エイヴィン・フィエルシュタット
 演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 レコード6
●交響曲ニ短調(フランク)
 指揮:サー・エイドリアン・ボールト
 演奏:ロンドン管弦楽協会
 レコード7
●交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」(チャイコフスキー)
 指揮:アレキサンダー・ギブソン
 演奏:ロンドン・フェスティバル管弦楽団
 レコード8
●交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」(シューマン)
●メフィスト円舞曲(リスト)
 指揮:ルネ・レイボヴィッツ
 演奏:インターナショナル交響楽団
 レコード9
●シルフィード~抜粋(ショパン)
●交響詩「フィンランディア」作品26/7(シベリウス)
●トゥオネラの白鳥(四つの伝説曲作品22第3番)(シベリウス)
●「ペールギュント」組曲第1番作品46(グリーク)
●「謝肉祭」序曲作品92(ドヴォルザーク)
 指揮:アレキサンダー・ギブソン
 演奏:ロンドン・フェスティバル管弦楽団
 レコード10
●交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28(R.シュトラウス)
●円舞曲「ウィーン気質」作品354(J.シュトラウス)
●楽劇「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死(ワーグナー)
 指揮:アルトゥーロ・バジーレ
 演奏:ボローニャ市立歌劇場管弦楽団
 レコード11
●春の祭典(ストラヴィンスキー)
●牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
 指揮:ルネ・レイボヴィッツ
 演奏:ロンドン・フェスティバル管弦楽団
 レコード12
●序曲「ローマの謝肉祭」作品9(ベルリオーズ)
●歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ)
●喜歌劇「こうもり」円舞曲(親しい仲間)(J.シュトラウス)
●歌劇「セビリアの理髪師」序曲(ロッシーニ)
●歌劇「カルメン」第1幕への前奏曲(ビゼー)
●序曲「ロシアの復活祭」作品36(リムスキー=コルサコフ)
 指揮:アルトゥーロ・バジーレ
 演奏:ボローニャ市立歌劇場管弦楽団


2周年記念 聖トーマス教会の「ロ短調ミサ」公演

2015-08-25 00:54:51 | コーラス、オーケストラ

8月25日となりました。

あの感動的な聖トーマス教会での「ロ短調ミサ」公演からちょうど2年。

ということで、記念に当日の映像のリンクを貼ります。

ザクセン・バロックオーケストラの音楽性、技量も抜群。

改めて、凄い体験であったことに胸を熱くしております。

聖トーマス教会の「ロ短調ミサ」より「ドナ・ノビス・パーチェム」 

福島章恭 指揮

合唱:東京ジングフェライン 管弦楽:ザクセン・バロックオーケストラ

2013年8月25日 ライプツィヒ聖トーマス教会

 


マタイ受難曲 第2回合同合宿

2015-08-23 23:20:49 | コーラス、オーケストラ

昨日と今日、相模原市の城山もみじホールにて、「マタイ受難曲」第2回合同合宿が行われた。

参加団体は、東京ジングフェライン、長岡混声合唱団、「マタイ受難曲」を歌いましょう(厚木市)の3団体。

会場の豊かな残響に耳の慣れるまで時間を要したが、椅子の配置などを工夫した結果、良好なレッスン環境となった。

やはり、こうしたことに手間暇惜しんではいけないことを実感。

今回の合宿の成果を敢えて挙げるなら、各参加団体の課題が浮き彫りになった、ということになろう。

今現在の到達度が不満足なものだとしても、、今後、集中的に取り組む課題が見つかったと言うことは良いことには違いなく、その点では大きな進歩とも言える。

さあ、気合いを入れてビシビシ行くぞ。

年頭に「鬼になる」と宣言しつつ、全く鬼ではなかったことを反省しつつ・・・。

因みに、もみじホールに置かれているピアノは、ベヒシュタイン。

かつて、アップタイトとはいえ、100年以上昔のベヒシュタインのオーナーであったボクにはとても嬉しいことであった。

 


同じく壮年期の朝比奈隆を愛する者として

2015-08-21 11:25:52 | レコード、オーディオ
わたしが読者登録をしている或るクラシック・ファン=アントンKさんのブログに、愛知祝祭管とのブルックナー8CDの記事があったので、ご紹介します。氏とは面識はありません。

端から、ボクらの演奏は、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、シカゴ響などのそれと同じ土俵で語るものでないことは以前も書きましたが、アントンKさんのような楽しみ方をしてくださるのは、まさに、それを期待してリリースに踏み切ったことだけに、とても嬉しいことです。

中でも、「ジャンジャンの朝比奈隆」を想起してくださったということは、同じく、ストイックな芸風の晩年よりも、ハチャメチャな表現力を身上とした壮年期の朝比奈隆を追いかけ、愛したファンのひとりとして、感慨深いものがあります。

確かに、いまこうして映像を眺めながら、朝比奈先生から授かったものの大きさを感じる自分がいます。

福島章恭氏のブルックナー演奏 - アントンKのお気に入りノート


バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 古井麻美子 清水里佳子/ 福島章恭&愛知祝祭管

2015-08-19 00:17:38 | コーラス、オーケストラ

バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 古井麻美子 清水里佳子/ 福島章恭&愛知祝祭管

愛知祝祭管弦楽団 福島章恭ブルックナープロジェクトより、最後の動画をYouTubeにアップしました。

独奏の古井麻美子さんと清水里佳子さん。確かな技巧はもちろんのこと、お二人とも豊かな情感を湛えつつも、華のある古井さんと内的世界に遊ぶ清水さんのコントラストが実に美しいと思われます。今回、動画を観ながら、それを再認識しました。

わたくし=福島章恭がバッハをモダン楽器で振るのは実に久しぶりで、テンポ設定をはじめ、ピリオド楽器では考えられない表現となりました。休憩後の長大なブルックナーとの組み合わせを考えると、このやり方は正解であったと思われますし、自分の性に合っていることも認識できました。年明けには、東京とライプツィヒで、「マタイ受難曲」を、ともに古楽器オーケストラで振るわけですが、この体験がどのような影響を与えるのか、我ながら怖くもあり、楽しみなところです。

バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043

ヴァイオリン: 古井麻美子, 清水里佳子

指揮: 福島章恭
愛知祝祭管弦楽団(コンサートマスター:高橋広、団長:佐藤悦雄)

2014年10月26日(日)
愛知県芸術劇場コンサートホール

福島章恭 ブルックナープロジェクトvol.1において、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲につづいて演奏された演目です。

提供:愛知祝祭管弦楽団
録音:ワオンレコード 小伏和宏
映像:KANON