福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

イダ・ヘンデル & チェリビダッケのブラームス

2014-05-29 10:05:51 | レコード、オーディオ
今朝の目覚めの音楽はこれ。



ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77

ヴァイオリン: イダ・ヘンデル
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ロンドン交響楽団

録音: 1953年3月6日 アビーロード・スタジオ

英TESTAMENT SBTLP 1038(2013)

英オリジナル・プレスになかなか手が出せないでいるうちに、英TESTAMENTからアナログ復刻盤が出たということで、早速入手。録音から丁度半世紀後の復刻というのが素敵だなぁ。

これは、演奏、録音、復刻ともに素晴らしい! ヘンデルの瑞々しい情感が迸り、オケも紛れのないチェリビダッケ・サウンド。いやあ、たまらん。

50年代前半の録音といえば、英デッカが図抜けていると認識していたが、いやはや、これは侮れない。

オリジナル盤を聴いていないので、あくまでも想像に過ぎないけれど、ある意味、オリジナルを凌駕しているのではないか?
味わいや香りは別にして、レンジの広さとか、情報量の大きさに於いて。
(ただし、第3楽章には、マスターテープの劣化が明らかに認められる。ちょっと残念!)

英TESTAMENTの復刻盤は、クリュイタンスのラヴェル管弦楽曲全集、シューリヒトのブルックナー#9など、今のところ外れがない。
あ、もちろん、カイルベルトのリングやクナの「神々の黄昏」も忘れてはいけない。


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