シェル不足から長らく控えに回っていたカートリッジ、先代光悦メノウを生かすべく、オルトフォンの楓製のシェルを導入。
朝を待ちきれず、早速取り付けてみたところ、聴く前から良い予感がするではないか。見た目だけでなく、手に持った感触がしっくりとくるのだ。カートリッジとしてはズシリと重めの光悦メノウとフワリと軽やかな楓の取り合わせの妙だろうか。
まず、イザベル・ファウストのバッハ無伴奏ソナタとパルティータに針を下ろしたが、実に心地よい。
クリュイタンスのラヴェルやマーキュリー・リヴィング・プレゼンスを大音量で確かめたいところだが、夜も更けたのでここはグッと我慢。しばし、夜のしじまに響き渡るバッハに身を浸すとしよう。