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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

田中希代子ピアノリサイタル 1965年のレコード

2014-03-15 22:58:34 | コーラス、オーケストラ


「死の都」鑑賞から帰宅すると、オークションの戦利品が届いていました。

まるで、ハードオフのジャンク品コーナーから拾ってきたような26枚もの薄汚れたLPレコードの束。コンディションも不明なまま落札した、一種の博打です。

お目当ては、ただの1枚。
「田中希代子ピアノリサイタル」
日本クラウン LW-5079

収録曲目は、ベートーヴェン「エリーゼのために」、パデレウスキー「メヌエット」、リスト「愛の夢」、ショパン「雨だれ」「幻想即興曲」、ウェーバー「舞踏への勧誘」、モーツァルト「トルコ行進曲」、メンデルスゾーン「紡ぎ歌」、ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」、シューベルト「即興曲」の10曲。

「1965年5月4日、イイノホールの新しいスタインウェイ・ピアノを使って、日本の生んだ国際的な演奏家田中希代子と、クラウン技術陣の協力によって、音楽的にも録音技術的にも最高のものを目標に作られました。」
とジャケット裏の解説に記されています。

コンディションは、心配したほど酷くもなかったが、最上ではなかった・・、といったところ。
開梱すると盤面は黴だらけでしたが、丹念に洗浄したところ、再生できる状態になりました。大きなキズのなかったのは幸いながら、残念ながら溝にダメージのあるトラックもあり。
まあ、なかなか見かけないレコードではありますので、再生できるだけでも御の字と思うほかありませんね。

演奏そのものは、言うまでもなく、超一級。美しいタッチ、造型美に加え、聴く者の魂を震わせる何かがあります。

演奏が素晴らしいほどに、さらに良いコンディションの盤を聴きたくなるのが人情。今後の出逢いに期待しましょう。


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1 コメント

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謎の1枚 (奥原 順子)
2014-03-16 07:35:51
「1枚」が、何か?気になってました。、「田中希代子さん」でしたか!1965年といえば、私は、高校生。その盤は、持っておりませんが、幼い頃、最初に、聴いたピアニストです。


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