注文したパソコンが届くまでの間、音楽制作環境を拡充することとした。そのひとつが、Wi-Fiの強化である。
つまり、この裏側は階段であり、そこにひとつ目の中継機をこちら向きにして置いたことで、ようやく満足のできる回転数を達成することとなった。
いまの住まいを建てた10年前には、音楽室にパソコンを持ち込むことは全く考えていなかった。むしろ、有形無形のノイズの発生源として、オーディオ再生の敵と考えていたのである。というわけで、設計の段階からわが音楽部屋には有線LANのジャックはない。
さらに、天井、床、壁が鉄筋コンクリートに囲まれているため、1階居間に設置されたWi-Fiルーターからの電波も僅かしか届かない。先日、スマホで回線速度を計測したところ、ダウンロード、アップロードともに、Mbpsは一桁台前半から半ば。これには焦った。制作した音源や動画をこの部屋からアップロードすることも適わないではないか?
まずは、Wi-Fiルーターの買い換えが必要であろうと考えた。10年も経てばルーターの性能も格段に上がっているであろう。しかし、問題は分厚いコンクリートである。いったいどんな強力なルーターなら太刀打ちできるのか? 否、そんな家庭用ルーターは存在しそうにない・・。
そこで行き着いたのが、メッシュWi-Fiである。1台から複数台の中継機を用いることで、電波の届きにくいエリアをカバーするという寸法だ。
まずは、中継機1台を地下へ降りる階段の踊り場に設置したところ、20~60Mbpsと二桁台に乗せたものの、物足りない。防音のための音楽部屋への2枚の扉に阻まれたのか、スピードの速い5GHz帯の電波が届かず、遅いものの安定命の2.4GHz帯で繋がっていたのである。
そこで、中継機をもう1台手配したところ、ようやく5GHz帯に繋がり、三桁に近い数値に達した。1階の170~270Mbps台の半分ではあるが、これまでに較べれば別世界である。
コンクリートに囲まれていると思い込んでいた半地下室にも唯一、木の天井部分があった。それが、階段室の下側のCD収納スペースである。
つまり、この裏側は階段であり、そこにひとつ目の中継機をこちら向きにして置いたことで、ようやく満足のできる回転数を達成することとなった。
さて、道具から入るタイプのわたしは、パソコンのほか、音楽編集ソフト、オーディオ・インターフェース、2本のコンデンサーマイク、マイクスタンド、管楽器タイプのMIDIコントローラーも手配した。
参考書の数ばかり増えた学生時代の愚を繰り返さないよう、挫折しないよう頑張りたい。
ソフト、オーディオインターフェースともに未知の世界。まずは、使いこなすまで時間が掛かると思われるので、次の動画アップまで、今暫くのお時間を頂きたい。