福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

懐かしのレストランにて

2013-12-28 22:28:19 | グルメ
本日は、古い友人と会うため、母校・桐朋学園大学のある街を訪ねてきました。
実に久しぶり。かれこれ20年ぶりくらいでしょうか。
駅舎も駅前の様子も新しくなっていて、一瞬道に迷いそうになりながらも、何とか目的地であるレストランに辿り着きました。

 洋食レストラン アンカーヒア http://www.sengawa.com/ankahia/

     
             

ああ、かつて弾かせていただいたアップライト・ピアノもそのままですね。
開店35周年という洋食レストラン・アンカーヒアには、在学中、本当にお世話になりました。
ちょくちょくランチや夕食を食べに行ったというばかりでなく、マスターにお願いするとライヴ会場として貸しきりにしてくださるのです。
どんな音楽をしていたかは置いておいて、僕らが貸しきりにしてしまった方が、お店の儲けは少なくなるはずなのに、若者を応援しようということで、極めて安価に場所を提供してくださった。
その感謝の念を具体的な形にしていないことは、心に引っ掛かってはおります。

                           
               

今日は、そんなわけで、かつてのライヴ仲間である作曲家の後藤浩明君との待ち合わせを、懐かしのアンカーヒアでしました。
僕らが、チューリップ、井上陽水、甲斐バンドのように売れていたら、博多の「照和」のような存在になったかも知れないのに、本当に申し訳ないことをしました(笑)。
かつて大好物だった「スペイン風オムレツ」が、お昼のメニューにはなかったため、「ペンネのグラタンと唐揚げランチ」を注文。昔のままに、ホッとするお味でした。

変わらないといえば、店の外観も内装もマスターの笑顔も語り口も、なにひとつ変わっていない。
目の前には、当時の仲間がいる。なんだか、学生時代に還ったような想い。

      
               

店を出てから、久しぶりに母校の学舎を眺めたくなり、足を伸ばしました。
のんびりしていた昔と違って、今は、校門に警備員さんが物々しく立ち、敷地に立ち入ることは出来ませんでしたが、校舎の立ち姿は同じ。
高校三年の夏、胸をドキドキさせながら夏期講座に訪れた日のことを鮮やかに思い出します。
入試については専攻の声楽より、副科のピアノの試験が印象に残っています。
なぜなら、生まれてはじめてスタインウェイのグランドを弾いたときの感動ゆえに。
入試で弾いたスタインウェイは、かなりオールド・モデルで、タッチの感覚が魅惑的だったんですね。
あまりに感動して、緊張する間もなく、ベートーヴェンの「田園」ソナタの第1楽章を夢中で弾いたものです。
再現部の頭で切られるのが、残念だったくらい・・・。

この懐かしい学舎も近く取り壊され、大学は調布に移転するとか。その前に眺めることが出来てよかったと思います。

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