福島章恭HP http://www.akiyasuf.com
先ほど、風呂場の窓から外を眺めて驚いた。
金木犀がピンチ!
雪の重みに薙ぎ倒されている、そう思って、慌ててウインドブレーカーを羽織り、外へ飛び出した。
家の裏手は凄い雪の量だ。
先週の残雪の上にさらに積もったのだろう。家屋の北側ゆえ、なかなか消えないのだ。その深さは歩くと脚の付け根まで埋れてしまうほど。
その積もりに積もった雪に、金木犀の枝という枝は、まるで蛸のように、先端を地面にむけて埋れている。何処かでボキッと折れているに違いない、と思いつつ近づいてみると、意外にも一本の損傷もなし。グニャリと枝をしならせるばかりである。
金木犀といえば、あの強烈とも言える芳香ばかりが印象にあったが、このような枝の柔軟さと己が身を守る術を持っていたとは、いたく感心した。
今は、枝は大きく広がって、我が頭髪の寝癖のように無様である。体積が3倍にも増えてしまったように。しかし、もし体面を保つために頑張っていたら折れてしまったかも知れない、と思うと、この無様も愛おしい。自然界にはこのような生き方もある。我を通しては損をしがちな私も、時には見習うべきかも知れない。
先ほど、風呂場の窓から外を眺めて驚いた。
金木犀がピンチ!
雪の重みに薙ぎ倒されている、そう思って、慌ててウインドブレーカーを羽織り、外へ飛び出した。
家の裏手は凄い雪の量だ。
先週の残雪の上にさらに積もったのだろう。家屋の北側ゆえ、なかなか消えないのだ。その深さは歩くと脚の付け根まで埋れてしまうほど。
その積もりに積もった雪に、金木犀の枝という枝は、まるで蛸のように、先端を地面にむけて埋れている。何処かでボキッと折れているに違いない、と思いつつ近づいてみると、意外にも一本の損傷もなし。グニャリと枝をしならせるばかりである。
金木犀といえば、あの強烈とも言える芳香ばかりが印象にあったが、このような枝の柔軟さと己が身を守る術を持っていたとは、いたく感心した。
今は、枝は大きく広がって、我が頭髪の寝癖のように無様である。体積が3倍にも増えてしまったように。しかし、もし体面を保つために頑張っていたら折れてしまったかも知れない、と思うと、この無様も愛おしい。自然界にはこのような生き方もある。我を通しては損をしがちな私も、時には見習うべきかも知れない。