福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

マエストロ・インバルへの感謝・加筆あり

2016-09-29 13:07:00 | コンサート


インバル&大阪フィルの二日目。
さらに凄まじいマーラー5がフェスティバルホールに鳴り響いたとの報を聞き、悔しい想いもあるが、リハーサル~ゲネプロ~初日に接するという稀少な機会を与えて頂いただけでも、天の配剤に感謝せねばなるまい。

本番のステージだけでは窺い知れないインバルの指揮の奥義、その一端に触れることのできた気がするのだ。それはとても感覚的なもので、なかなか文字にできるもなではないのだが、わたしの中のキーワードとしては、「拍から拍への行間」「無尽蔵のエネルギー」ということになろうか。

振りかざした腕の許に深遠な宇宙が広がり、その威厳ある上げ下げによって万物が創造されていく。





大阪フィル定期二日目と同じ時間帯、わたしは長岡にてモーツァルト「レクイエム」稽古をしていた。一般公募としては高いレベルのレッスンが展開しており、今後が楽しみである。

本番は来年3月5日(日)、長岡リリックホールにて。前プロとして「ジュピター」を振ることになっているが、マエストロ・インバルの小ト短調を聴いた、否、全身全霊に浴びたことで、わたしの中にこれまでにないインスピレーションが湧き上がってきている。それを、本番までに熟成させ、実践することのできるのはなんという幸せだろう。

さて、マエストロ・インバルの大阪フィルへの再登場はあるだろうか?
ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、ブルックナー「テ・デウム」など、合唱作品でご一緒したいという想いも熱烈だが、ブルックナー「8番」の初稿を生で聴きたいという気持ちも捨てきれない。こればかりは、わたしが悩んでも仕方のないことなのだが(笑)・・・。

♪写真上は、初日終演後の楽屋にて。マエストロより掲載の承認を頂いております。

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