福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ひこうき雲

2013-12-05 22:11:43 | レコード、オーディオ
パソコン組み換えに伴うバックアップ作業に些か草臥れたので、荒井由実の「ひこうき雲」を聴いております。

中学生時代、ユーミンを聴いていなかった同級生は居なかったのでは? という位、流行りましたね。
僕の場合、流行の二歩半くらい前を歩いていた演劇部の女の子たちが部室で聴いているのを漏れ聴いたのが最初だったか、当時としては最新のラジカセのAM放送で聴いたのが先だったかは、記憶は定かではないけれど、その後、僕も人並みには聴きました。と言っても、当時はレコードでなくカセットテープで。

特に夢中になったのは、「翳りゆく部屋」で、エアチェックしたカセットを本当に何度巻き戻しては聴き直したか分かりません。それゆえ、いまでも我がカラオケの十八番。この歌なら、徳永英明より上手く歌う自信はありますよ! CDデビューしたいくらい。

アルバム単位では「ひこうき雲」「ミスリム」とかの最初期も好きでしたが、その後に出された「時のないホテル」がお気に入りだったのは、クラシック好きの僕の嗜好ゆえでしょう。

で、タイトル曲である「ひこうき雲」は、この夏、宮崎駿監督の「風立ちぬ」のエンディングで聴いて、ああ、やっぱり良い歌だな、と胸に染みました。その感動は作品の美しい余韻と自分の郷愁が重なったせいもあったのでしょう。

さて、写真のレコードは、かれこれ5年くらい前に購入したもの。東芝EMIのExpressレーベルで、オリジナルではないようですが、共通デザイン帯になる前の割と初期の盤と思われます。

聴きながら感心するのは、作品そのものは勿論、アレンジや演奏に古さを感じさせないところ。音質も優れています。この質の高さは、ラジカセで聴いていた頃には思いもよらないものでしたが、本格的なシステムで聴くに耐えうるクオリティで録音されていた、というのは嬉しいことです。

実はつい先日、不意に懐かしさがこみ上げてきて井上陽水の「断絶」を買って帰ったのですが、アレンジの感覚の古さを感じてしまって酔えなかったのです。ユーミンの凄さを感じる所以です。

さて、そろそろパソコン部屋に帰りましょう。あと一息で作業完了です。


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