福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

演奏会前の椿事

2014-01-31 22:46:52 | コーラス、オーケストラ
東京ジングフェラインのマタイ稽古を終えて、新幹線にて富士を目指していたとき、電話が鳴った。

Y運輸からだ。なんと富士に向けて発送していた荷物に事故があったという。近くにあった柔軟剤の蓋が外れて零れ、中の燕尾服がぐしょ濡れというのだ。

肩に掛けるタイプのスーツケースの上にビニールカバーまでかけていたのに、よりによって、取っ手部分の隙間から流れ込んだらしい。

明日が大事なリハーサルというのになんたることだろう! 
心静かに精神統一をなすべきときに。

取り敢えず、手は打った。

夜中のうちに荷物を宿に届けさせ、朝いちでホテル提携のクリーニング店に出し夕方の仕上がりを待つ。

クリーニングの仕上がりが不十分だった場合のための予備のスーツを、ヤマト運輸に自宅まで取りに行かせ、同時に届けさせる。

明日の朝、ホテル提携の貸衣裳店に燕尾服の手配をかけてみる。
独唱者が燕尾服の中、普通のスーツよりはそのほうが良いので。

一説によると、一度、柔軟剤を被った燕尾服は、どんなにクリーニングしても微妙な色斑が残り、ステージでスポットライトを浴びることに堪えられないとか・・。

Y運輸の責任者には、以上の事情を話し、万一現状回復しない場合は、新品を誂えることで弁償とする旨、約束させた次第。

我が燕尾服は、音楽家御用達のお店で、指揮者の動きに合わせた特別な仕立てなのである。そうそう代わりはない。あの店、ネットで検索しても出てこないんだけど、まだあるんだろうか? あの気の優しいマスターと奥様、お元気だとよいのだが。

取り敢えず、ステージに出られない、という事態は回避できた。いまは音楽に集中することとしよう。

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