ティボール・デ・マヒューラ(vc)、アルトゥール・ローター(指揮)/ベルリン響
実は、昨夜の夜更かしの原因はアンダ&フリッチャイだけではなかった。
その直前、ティボール・デ・マヒューラの独奏によるドヴォルザーク:チェロ協奏曲をYouTubeで見つけて、まったく魅了されてしまったのだ。オーケストラはアルトゥール・ローター指揮によるベルリン響。
この演奏。調べてみるとレコードでは、独OPERAレーベルで出ていたようで録音年などは今のところ不詳。ステレオよりはモノーラル・プレスが多いようだが、コンディションの良いステレオ盤を見つけるのは困難かもしれない。
アップしてくださったYouTubeは、板起こし、つまり再生したレコード音を録音したものだ。若干のハム・ノイズや針音なども入っているが、おおむね良好な音でこの名演を愉しむことが出来る。HSさんのご苦労を労うとともに、このような感動を与えてくださったことに感謝したい(なお、マヒューラによるドヴォルザークには、モラルト指揮によるフィリップス録音もある模様。このレコードも探したい)。
マヒューラは、フルトヴェングラー時代のベルリン・フィルの首席、のちにコンセルトヘボウ管の首席を務めたハンガリー生まれの名手。
フルトヴェングラーとのシューマンの協奏曲が有名だが、わたしは、下記のライヴ・レコーディングを集めた2枚組レコードを愛聴している。
もともとは、一緒に収められているナップ・デ・クリーンのヴァイオリン目当てで入手したのだが、マヒューラの音を一聴して魅せられてしまったことをよく憶えている。
Side 1
・Johannes Brahms, Cello sonata No.2 in F, Op.99. Tibor de Machula,vc. Accompanist: Tan Crone, pf (NCRV; stereo 1970)
・Fritz Kreisler, Zigeuner Capricchio. Nap de Klijn,vn accompanied by Rudolf Jansen, pf (AVRO; stereo 1978)
・Daniel van Goens (1858-1904), Scherzo brillant. Nap de Klijn & Rudolf Jansen (NCRV; stereo 1979)
Side 2
・Johann Sebastian Bach, Suite for unaccompanied Cello No.1 in G, BWV 1007. Tibor de Machula (VPRO; stereo 1976; live recorded at the Amsterdam Concertgebouw)
・Ernest Bloch, Baal Shem - three Pictures of chassidic life. Nap de Klijn & Rudolf Jansen (KRO; stereo 1973)
Side 3
・Serge Prokofiev, Cello sonata in C, Op.119. Tibor de Machula accompanied by Cor de Groot, pf (Stockholm mono 1959 *)
・Francois Couperin/ Fritz Kreisler, La Precieuse. Nap de Klijn & Rudolf Jansen (AVRO; stereo 1978)
・Maria Theresia von Paradies/ Samuel Dushkin, Sicilienne. Nap de Klijn & Rudolf Jansen (AVRO; stereo 1978)
・Christoph W. von Gluck/ Fritz Kreisler, Melodie from Orphee et Eurydice. Nap de Klijn & Rudolf Jansen (AVRO stereo 1978)
Side 4
・Johannes Brahms, Violin sonata No.2 in A, Op.100. Nap de Klijn accompanied by Liesbeth Rumke-Hoppe, pf (NCRV; mono 1962)
・Claude Debussy, from Images Book I: Reflets dans l'eau - Homage to Rameau - Mouvement. Cor de Groot, pf (Stockholm mono 1959*)
*) by courtesy of Hans Goddijn (Cor de Groot Foundation)