大阪フィル合唱団の次の本番は、ブラームス「運命の歌」。昨夜はその最後から二回目のコーラス稽古であった。
本番指揮はブルックナー交響曲全集やワーグナー「リング」全曲の録音で馴染み深い女性指揮者シモーネ・ヤング。この度の来日では、二期会との「ナクソス島のアリアドネ」、東響のブラームス4番なども気になるところだ。
さて、わたしが「運命の歌」に取り組むのははじめてであるが、レッスンをしながらもその美しさに恍惚となる。聖霊たちの遊ぶ天上世界と苦しみに満ちた地上を前後半に歌い分ける佳曲であるが、オーケストレーションの妙、明と暗の狭間を往き来するハーモニーの魅力はまさにブラームス!
アカペラ部分の静かな明るさも絶品で、合唱団としては、大阪クラシックでブルックナーのミサ曲に挑んだ経験が生かしてくれるに違いない。
勿論、悲劇的序曲やメインの第2交響曲も楽しみでならない。いまから、リハーサルの日が待ち遠しいような、もっとコーラスを鍛えてからその日を迎えたいような不思議な想いである。
大阪フィルハーモニー交響楽団
第503回定期演奏会
2016年11月11日(金) 12日(土)
[11日]19:00開演(18:00開場)
[12日]15:00開演(14:00開場)
フェスティバルホール
<指揮>シモーネ・ヤング
<合唱>大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)
<曲目>
ブラームス/悲劇的序曲 作品81
ブラームス/運命の歌 作品54
ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73
<料金>(全席指定・税込)
A席:6,000円(4,800円)
B席:5,000円(4,000円)
C席:4,000円(3,200円)
学生席(3階席):1,000円(割引なし)
BOX席:7,000円(6,000円)