ベルリンより今朝到着。
ダイレクト・カッティングによるラトル&BPOのブラームス交響曲全集アナログ盤ボックス。
午前中の予定を後回しにして、まずは「1番」に針を下ろした。普通なら1枚2面に収めるところ、1&2楽章には各1面を費やし計3面という贅沢なカッティング。
ううう、確かに凄い!
ベルリン・フィルの怒濤のサウンドが眼前に迫りくる。こりゃ途轍もない音質だ。音場の広がり、奥行き、そして、音そのものの鮮度など、今まで聴いてきた数々のデジタル録音とは別物である。しかも、わざとらしい強調はなく、自然な音だ。逞しく力強いのにしなやかで優しくすらある。
演奏も真剣勝負。一発勝負の緊迫感がひしひしと伝わってきて手に汗握る。かつて実演で聴いたラトル&VPOのモーツァルトのあまりに曲芸的なパフォーマンスに、「もう一生ラトルは聴かないぞ」と心に誓ったものだが、このブラームス「1番」は無条件によい。これで、ラトルへの負のトラウマがかなり解消されるだろう。
国内販売盤の特典に興味がなかったわたしは、ベルリン・フィルの直営店にネット注文したが、万一プレス・ミスなどがあったとにには、交換の手続きが面倒なことは確かである。価格の違いはあるが、保険として国内ショップで購入するという選択肢もあるだろう。
わたしは、「2番」以降のプレスに瑕疵のないことを祈るのみ。