先週末3月13日(土)「やまと国際オペラ協会創立5周年記念演奏会」モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」ハイライト&レクイエム を無事に終えることが出来ました!
昨年2月26日、本番3日前の通し稽古の朝に無念の延期が決定され、8月に予定された延期公演も見送り、三度目の正直の開催となりました。
主催者はじめ関係各位のご苦労は並大抵のものではなかったと思われます。
心より労い申し上げます。
「創立5周年」という節目の公演の指揮者として、わたしを任命してくださったことに感謝致します。
会長である長谷部浩士さんとの厚い信頼と友情関係によるものではありますが、「オペラの指揮」について未知数であったわたしに賭けてくださったことは誠に有り難く、その期待を裏切らないように臨んだつもりでおります。その結果、公演を盛り立てることの出来たのは幸いでありました。
また、日々の合唱稽古に於いては、「コーラスを鍛え上げてください」との勅命を授かったわけですが、それについても、最低限の責任は果たせたのではないか? と自負します。
合唱団の皆さんは、発声も音程もバラバラで収拾のつかなかった状態から、皆さん、よくあそこまで頑張られたと思います。
日々の進歩をとても嬉しく感じておりました。
有料配信はこちら!
https://eplus.jp/yioa/
3月17日 午前10時 ~ 3月23日 午前10時 何度でも視聴可
「ドン・ジョヴァンニ」については、素晴らしき歌手陣と演出家に恵まれ、秀逸なパフォーマンスとなりました。
タイトルロールである井上雅人さんは、ただの悪役ではないドン・ジョヴァンニのキャラクターを入魂の演技で歌い究め、レポレッロ役のデニス・ビシュニャさんは無尽蔵のエネルギーでもって、レポレッロの悲哀を見事に演じてくださった。
ドンナ・アンナの刈田亨子さんはアンナの誇り高さを、ドンナ・エルヴィラの西谷衣代さんはエルヴィラの燃え盛る情念を、そして、ツェルリーナの馬原裕子さんはツェルリーナの男殺しのコケティッシュな魅力を存分に振りまいてくださった。
マゼットの平尾弘之さん、ドン・オッターヴィオの渡辺大さんも、それぞれの立場で男の弱さ、悲しさ、愛しさを微笑みと共に演じてくださった。
騎士長である、長谷部浩士さんの貫禄も申し分なし。協会会長というお立場で、運営面だけでも相当な労力と思われる中(当日だって雑用だらけ・・・)、本公演に賭ける想いの熱さが、かくも激烈な地獄落としへと繋がっていたと思われます。
忘れてはならないのは、中津邦仁さんの趣味の良い演出でしょう。
予算はない、舞台装置も殆どない、音楽は割愛されているという、ないない尽くしの中から作品の本質をグイッと抉りだした見事な演出をしてくださっています。喩えるなら、玉子もないのにどうやってオムライスを作るか? という離れ業をなさっているわけです。「制約の中にこそ無限の自由がある」の典型であり、敬服しているところです。
最後にオーケストラの好演にも触れておかねばなりません。
前日と当日だけで仕上げるという厳しい時間的条件、さらにパーティションだらけでコミュニケーションの取り辛い劣悪な環境の中、見事に演奏しきった集中力と献身ぶりにはただただ感謝するのみです。コンサートマスターの相原千興さんのリーダーシップの賜でもあり、重ねて感謝致します。
さて、本公演をもう一度味わいたい、会場には行けなかったけど観たい、聴きたい、という方のために、配信が用意されました。
いまや、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場を筆頭に、世界でもトップクラスのオペラが配信で鑑賞できる時代ではありますが、上記の理由から、観ても損のない、魅力ある映像であると確信致します。
3月17日 午前10時 ~ 3月23日 午前10時の間、何度でもご覧いただけます。どうぞ、お楽しみください。
お求めは https://eplus.jp/yioa/ で!
3月23日 午前0時まで 購入可能です。
どうぞよろしくお願いいたします。
明日のオンライン配信を楽しみにしております♪
2度に渡る延期を経ての11月の無観客による
トライアル公演。そして、3/13の本公演。
本当に長い道のりで、心が折れそうになったことも
ありましたが、皆さんの支えがあって、ここまで
来られました。本当にありがとうございました。
ぜひこの感動を、映像でも分かち合えますように・・・