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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

インバル&都響 ショスタコーヴィチ「レニングラード」

2018-03-20 20:38:47 | コンサート


インバル指揮の「レニングラード」と言えば、聴く前から感動が予感されそうなものだが、今宵ばかりは完全なる肩透かしに終わった。

第1楽章冒頭からフィナーレまで、ただ目の前の音が意味もなく鳴るばかり。
フレーズ感もハーモニー感も希薄で、大きな楽節の中の小さな楽節間にニュアンスの差が全くない。

いかにも日本人音楽家の陥りやすい欠点がそのままで、最後まで椅子に座っているのが辛いほど。

以前、大野和士指揮のマーラー「7番」を聴いたときにも、似た不満を覚えた記憶がある。すべてをオーケストラの責任にすることは出来ないが、都響には、潜在的にこうした傾向があるのかも知れない。

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