渡邊暁雄&日本フィルによる1度目のシベリウス交響曲全集に魅せられ、
「渡邊暁雄 日本フィル シベリウス 旧全集」のキーワードで検索をかけたら、
なんと自分の旧ブログの記事が出てきた。
渡邊暁雄&日本フィル 1度目のシベリウス交響曲全集来る(2012.01.12)
http://akiyasuf.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
このとき、最初に聴いた「5番」「6番」から受けた感動を書いているが、
今回、改めて聴き直して特に感銘を受けたのは「4番」である。
この心象風景のようでもあり、大自然への畏敬の念でもあるような抽象的な音楽を、
半世紀も前の日本で、これほどの瑞々しい感性と音楽的な完成度をもって演奏、録音していた人々が居た、
というのは驚異であるし、大きな歓びである。
分裂前の日本フィルの演奏能力の高さも半端ではない。
そういえば、CDで聴いた、朝比奈のブルックナー#7も良い演奏だった。
若林駿介による録音は「芸術」の域にある。
あるがままに録った、というよりは、マイクアレンジやミキシングによって創り出された音。
これを作為的と評価する人も或いはあるかもしれないが、
レコード=実演ではない、という意味で私は大いに評価したい。
米エピックのプレスもとても素晴らしく、大いに満足。
これは、単に「世界初のステレオ録音による」を超えて、普遍的な価値のある全集だ。
一般には、デジタル録音による二度目の全集が流布されているのだが惜しい。
渡邊暁雄&日本フィルの真価を伝えるのは、間違いなく第1回目の録音だからである。
なお、レコードには一切の録音データが記されていない。
日本コロムビアのHP記事には、1961年録音とあるが、1962年の録音らしい。
会場は、東京文化会館小ホール(客席を取り外して)。
[この一枚 No.51] ~渡邉暁雄/シベリウス:交響曲全集~
http://columbia.jp/kono1mai/051.html
以下は、旧ブログに於ける関連記事。
「渡邉曉雄と日本フィル」CD全集
http://akiyasuf.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
この26枚のCD全集にも、シベリウスの交響曲は全曲収録されているが、
「3番」「6番」は、旧全集と同一音源で、「もうひと組のシベリウス交響曲全集」とならなかったのは残念だ。
CD化するに適当な音源が他になかったからだろう(もっとも、この些事をもって、この素晴らしい企画に疵が付くものではない)。
全6曲中「4番」は、唯一、二度目の全集以後の87年録音。
二度目の全集から5年、オーケストラの充実度も上がっていて、格段に聴き応えがあった。
シベリウスに限らず、この頃の録音をもっと聴いてみたいところだ。
「渡邊暁雄 日本フィル シベリウス 旧全集」のキーワードで検索をかけたら、
なんと自分の旧ブログの記事が出てきた。
渡邊暁雄&日本フィル 1度目のシベリウス交響曲全集来る(2012.01.12)
http://akiyasuf.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
このとき、最初に聴いた「5番」「6番」から受けた感動を書いているが、
今回、改めて聴き直して特に感銘を受けたのは「4番」である。
この心象風景のようでもあり、大自然への畏敬の念でもあるような抽象的な音楽を、
半世紀も前の日本で、これほどの瑞々しい感性と音楽的な完成度をもって演奏、録音していた人々が居た、
というのは驚異であるし、大きな歓びである。
分裂前の日本フィルの演奏能力の高さも半端ではない。
そういえば、CDで聴いた、朝比奈のブルックナー#7も良い演奏だった。
若林駿介による録音は「芸術」の域にある。
あるがままに録った、というよりは、マイクアレンジやミキシングによって創り出された音。
これを作為的と評価する人も或いはあるかもしれないが、
レコード=実演ではない、という意味で私は大いに評価したい。
米エピックのプレスもとても素晴らしく、大いに満足。
これは、単に「世界初のステレオ録音による」を超えて、普遍的な価値のある全集だ。
一般には、デジタル録音による二度目の全集が流布されているのだが惜しい。
渡邊暁雄&日本フィルの真価を伝えるのは、間違いなく第1回目の録音だからである。
なお、レコードには一切の録音データが記されていない。
日本コロムビアのHP記事には、1961年録音とあるが、1962年の録音らしい。
会場は、東京文化会館小ホール(客席を取り外して)。
[この一枚 No.51] ~渡邉暁雄/シベリウス:交響曲全集~
http://columbia.jp/kono1mai/051.html
以下は、旧ブログに於ける関連記事。
「渡邉曉雄と日本フィル」CD全集
http://akiyasuf.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
この26枚のCD全集にも、シベリウスの交響曲は全曲収録されているが、
「3番」「6番」は、旧全集と同一音源で、「もうひと組のシベリウス交響曲全集」とならなかったのは残念だ。
CD化するに適当な音源が他になかったからだろう(もっとも、この些事をもって、この素晴らしい企画に疵が付くものではない)。
全6曲中「4番」は、唯一、二度目の全集以後の87年録音。
二度目の全集から5年、オーケストラの充実度も上がっていて、格段に聴き応えがあった。
シベリウスに限らず、この頃の録音をもっと聴いてみたいところだ。