福島章恭HP http://www.akiyasuf.com
先週の木曜日のお話ですが、行って参りました。
マエストロ道義の伊福部ワールド。
血湧き肉踊りました!
2014年2月27日(木)
会場 横浜みなとみらいホール大ホール
開演時間 19:00
出演者
井上道義(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
安倍圭子(マリンバ)
プログラム
伊福部昭作曲
管弦楽のための「日本組曲」
オーケストラとマリンバのための「ラウダ・コンチェルタータ」
休憩
映画音楽 「銀嶺の果て」、「ビルマの竪琴」より、「大魔神」、「わんぱく王子の大蛇退治」、「ゴジラ対モスラ」
前半のシリアスな作品も良かったけれど、個人的には、後半の映画音楽の方が好きだった。
というのは半分だけ本当で、実は前半では、日頃の疲れがドッとでたのか頭が朦朧としていたため、無責任なことは書けないのだ。
アイヌの民族衣装を纏った安倍圭子のマリンバが素晴らしい妙技だったことは分かったけれど。
休憩後は、自らも多くの映画音楽を手がけた池辺晋一郎も加わり、マエストロと話を掛け合いながらの進行。
映画音楽の裏話など、興味深い話もあった。
もともと音楽が断片的で、構成感には欠けるため、お二人のトーク入り、というのは成功していたと思う。
ただ、井上先生のスタイリッシュさ、テンポの良さと池辺氏のお話の長さはミスマッチだったかも。
それが、妙なおかしみを生んでいのも事実だけど、「もう直ぐ9時なのにゴジラ」といったダジャレは要らないな(笑)。
音楽そのものは、「ビルマの竪琴」も深く胸に響いたし、「大魔神」も懐かしかった。
コントラ・ファゴット2本を用いた低音にはゾクゾクした。これは癖になる。
もう一回聴きたいし、また、映画を観たくなってしまった。
ついでに、会場が揺れるくらいの大魔神の足音があれば!
というのは、もちろん、ないもの強請り。
東映アニメ「わんぱく王子の大蛇退治」への音楽は、音楽が先で動画を合わせた作品とか。
昔の東映が、まんがまつりのために、手間と金をかけていたことにも感心。
しかし、なんといっても、「ゴジラ」。
冒頭の音楽の凄絶さを生で体験できて、幸せだった。
ゴジラという怪獣の背負うものの大きさ、地球の怒りが爆発している。
井上先生の気迫も凄かったし、オケも乗っていた。
作品として惜しいのは、冒頭の凄さに較べると後半が単調な音楽になること。
後半にもう少し密度の濃い部分が欲しい。もともと映画音楽だから仕方ないのだが・・。
なお、「ゴジラ」は映像付きだった。
ステージの背後、パイプオルガンを中央に映画「ゴジラ」のシーンが、音楽に沿って映し出される。
これは面白い試みで楽しめたが、一長一短ある。
つい観る方に意識が集中してしまい、音楽を聴く耳が散漫になってしまうのだ。
つまり、本来の映画音楽の役割を果たしてしまうというわけ。
どうでも良い話だが、私としては、古い「モスラ対ゴジラ」の映像が観たかった。
そう、「ゴジラ対モスラ」ではなく、「モスラ対ゴジラ」。
ザ・ピーナッツの出てたやつだ。
今回は、リメイク版の映像だったので、古くからのゴジラ・ファンである我が心には訴えてこなかった。
アンコールは「タプカーラ」のラスト。
マエストロが聴衆に話かけているうちに、オーケストラから自発的に音楽が生まれ、井上先生が指揮台に誘われる、という演出が最高!
演奏も乗り乗り。聴衆も手拍子で演奏に参加!
日フィルのメンバーが、この曲を愛しているのが伝わってきて、感動的だった。
また、この間、映像で、作曲家の生涯を振り返り、「生誕百年」へのお祝いとともに、敬意を表したというのは、粋な計らいであった。
先週の木曜日のお話ですが、行って参りました。
マエストロ道義の伊福部ワールド。
血湧き肉踊りました!
2014年2月27日(木)
会場 横浜みなとみらいホール大ホール
開演時間 19:00
出演者
井上道義(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
安倍圭子(マリンバ)
プログラム
伊福部昭作曲
管弦楽のための「日本組曲」
オーケストラとマリンバのための「ラウダ・コンチェルタータ」
休憩
映画音楽 「銀嶺の果て」、「ビルマの竪琴」より、「大魔神」、「わんぱく王子の大蛇退治」、「ゴジラ対モスラ」
前半のシリアスな作品も良かったけれど、個人的には、後半の映画音楽の方が好きだった。
というのは半分だけ本当で、実は前半では、日頃の疲れがドッとでたのか頭が朦朧としていたため、無責任なことは書けないのだ。
アイヌの民族衣装を纏った安倍圭子のマリンバが素晴らしい妙技だったことは分かったけれど。
休憩後は、自らも多くの映画音楽を手がけた池辺晋一郎も加わり、マエストロと話を掛け合いながらの進行。
映画音楽の裏話など、興味深い話もあった。
もともと音楽が断片的で、構成感には欠けるため、お二人のトーク入り、というのは成功していたと思う。
ただ、井上先生のスタイリッシュさ、テンポの良さと池辺氏のお話の長さはミスマッチだったかも。
それが、妙なおかしみを生んでいのも事実だけど、「もう直ぐ9時なのにゴジラ」といったダジャレは要らないな(笑)。
音楽そのものは、「ビルマの竪琴」も深く胸に響いたし、「大魔神」も懐かしかった。
コントラ・ファゴット2本を用いた低音にはゾクゾクした。これは癖になる。
もう一回聴きたいし、また、映画を観たくなってしまった。
ついでに、会場が揺れるくらいの大魔神の足音があれば!
というのは、もちろん、ないもの強請り。
東映アニメ「わんぱく王子の大蛇退治」への音楽は、音楽が先で動画を合わせた作品とか。
昔の東映が、まんがまつりのために、手間と金をかけていたことにも感心。
しかし、なんといっても、「ゴジラ」。
冒頭の音楽の凄絶さを生で体験できて、幸せだった。
ゴジラという怪獣の背負うものの大きさ、地球の怒りが爆発している。
井上先生の気迫も凄かったし、オケも乗っていた。
作品として惜しいのは、冒頭の凄さに較べると後半が単調な音楽になること。
後半にもう少し密度の濃い部分が欲しい。もともと映画音楽だから仕方ないのだが・・。
なお、「ゴジラ」は映像付きだった。
ステージの背後、パイプオルガンを中央に映画「ゴジラ」のシーンが、音楽に沿って映し出される。
これは面白い試みで楽しめたが、一長一短ある。
つい観る方に意識が集中してしまい、音楽を聴く耳が散漫になってしまうのだ。
つまり、本来の映画音楽の役割を果たしてしまうというわけ。
どうでも良い話だが、私としては、古い「モスラ対ゴジラ」の映像が観たかった。
そう、「ゴジラ対モスラ」ではなく、「モスラ対ゴジラ」。
ザ・ピーナッツの出てたやつだ。
今回は、リメイク版の映像だったので、古くからのゴジラ・ファンである我が心には訴えてこなかった。
アンコールは「タプカーラ」のラスト。
マエストロが聴衆に話かけているうちに、オーケストラから自発的に音楽が生まれ、井上先生が指揮台に誘われる、という演出が最高!
演奏も乗り乗り。聴衆も手拍子で演奏に参加!
日フィルのメンバーが、この曲を愛しているのが伝わってきて、感動的だった。
また、この間、映像で、作曲家の生涯を振り返り、「生誕百年」へのお祝いとともに、敬意を表したというのは、粋な計らいであった。