福島章恭HP http://www.akiyasuf.com
富士ベートーヴェンコーラスの「ロ短調ミサ」公演於けるオーケストラのバッハと演奏会に対する素晴らしい献身については既に書いたが、今回はひとつ嬉しいサプライズもあった。ホルン奏者、下田太郎さんとの再会である。超絶技巧の求められるコルノ・ダ・カッチャ(狩のホルン)をナチュラルホルンで見事に吹き切ってくださった。
下田さんの独奏を始めて聴いたのは他ならぬ富士ロゼシアター。その曲目は堤俊作先生の指揮による「第九」の前プロとしてのリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲であった。今でもその堂々たる演奏の印象は消えないでいる。
一方、メインプログラムの「第九」の合唱指揮を担当したのが私であり、これが私の富士市への初見参。
下田さんにしろ、私にしろ堤先生の強力な推薦なしにはあり得ないお仕事だったわけであり、改めて堤先生へのご恩を感じるとともに、再会の会場が会場だけに堤先生によるお引き合わせのようにも思えるのである。
「15年ぶりです」
と下田さんに言われて、ああもうそんなに経つのか。ということは、あの時、エネルギッシュに指揮をされていた堤先生は今の自分より年下ということになるのだと気付いて深い感慨に浸ってしまった。
昨年9月に惜しくも亡くなられた堤先生へのご恩返しはまだまだ十分とは言えない。せめて、堤先生の種蒔きによって一度は花の咲いた富士市の音楽文化の火を絶やさぬよう奮闘するのだ、と改めて決意した次第である。
富士ベートーヴェンコーラスの「ロ短調ミサ」公演於けるオーケストラのバッハと演奏会に対する素晴らしい献身については既に書いたが、今回はひとつ嬉しいサプライズもあった。ホルン奏者、下田太郎さんとの再会である。超絶技巧の求められるコルノ・ダ・カッチャ(狩のホルン)をナチュラルホルンで見事に吹き切ってくださった。
下田さんの独奏を始めて聴いたのは他ならぬ富士ロゼシアター。その曲目は堤俊作先生の指揮による「第九」の前プロとしてのリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲であった。今でもその堂々たる演奏の印象は消えないでいる。
一方、メインプログラムの「第九」の合唱指揮を担当したのが私であり、これが私の富士市への初見参。
下田さんにしろ、私にしろ堤先生の強力な推薦なしにはあり得ないお仕事だったわけであり、改めて堤先生へのご恩を感じるとともに、再会の会場が会場だけに堤先生によるお引き合わせのようにも思えるのである。
「15年ぶりです」
と下田さんに言われて、ああもうそんなに経つのか。ということは、あの時、エネルギッシュに指揮をされていた堤先生は今の自分より年下ということになるのだと気付いて深い感慨に浸ってしまった。
昨年9月に惜しくも亡くなられた堤先生へのご恩返しはまだまだ十分とは言えない。せめて、堤先生の種蒔きによって一度は花の咲いた富士市の音楽文化の火を絶やさぬよう奮闘するのだ、と改めて決意した次第である。