幻のレコード確保記念(現物を手に出来るのは年明け・・)に、今朝はその関連アイテムであるドビュッシー「ペレアスとメリザンド」のデゾミエール盤を聴いている。
ドビュッシー: 歌劇「ペレアスとメリザンド」
ペレアス: ジャック・ジャンセン メリザンド: イレーヌ・ジョアキム ゴロー: アンリ・エチェヴェリほか
ロジェ・デゾミエール指揮 交響楽団
仏VSM FJLP 5030/32
オリジナルはSPレコード20枚=40面(DB5161/80)に及ぶ、1941年ナチス占領下、ヴィシー政権時代のパリでの録音。
まさに、フランスの音楽家たちが威信を懸け、総力を挙げて完成させた大事業と呼べるものだろう。
このFJLP盤は1954年復刻の3枚組LPだが、フランスの香りと演奏家たちの誇りが一杯に詰まった音の記念碑で音質も奇跡的に豊穣である。
若い頃には、メリハリがなくて退屈に聴こえたドビュッシー唯一のオペラが、最近では胸の奥深くに染みる。
この陶酔的な美に一日中浸っていられたらどんなに幸せだろう。
このブックレットはそのSP初出時に附録されていた稀少品。恐らくはSP盤そのものが破損、または散逸してしまって、この印刷物だけが残されたのだろう。写真上が表紙で下が中扉である。
(スマホ撮影の写真のため、PCで観るにはサイズが大き過ぎますが、労力節約のためそのままで失礼します)