こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[戸袋]

2017-12-18 21:05:45 | 育児
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。思ったこと・体験したことなどを文章にすることは、すべて「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[戸袋]です。

みなさん、戸袋を御存じでしょうか?戸袋とは、引き戸で扉が収納されるところのことです。私は「とぶくろ」と聞いて「コブクロ?」「オフクロ?」くらいに思っていました。

私が電車通学をしている頃、電車の放送で
「とぶくろに手をはさまれないようおきをつけください。」
とアナウンスがありました。「どぶくろ?」はたしてどこのことを言っているのかわかりませんでした。そして「とぶくろ」に手をはさまれるとは、どんな状態なのかも想像がつきませんでした。

時はすぎ、私は結婚をして自然児のよう二人の息子を授かりました。長男が3歳、次男が1歳の頃のことです。私は車の運転ができないので、出かけるときはいつも電車でした。ある日、東急東横線に上りに乗車していました。ラッシュを避けての乗車でしたが、混んでいました。長男はドア付近で手すりにつかまっていました。私は次男を背負い、長男のもう片方の手をつないでいました。菊名に到着しました。扉がくので、長男をひきよせました。扉がひらきかけ、長男が片手を扉に乗せたので、「ダメだよ」と言って手を離させました。しかし、またすぐ扉に手をのせてしまいました。その時です。
長男の手のひらが、電車の扉と一緒にゴムのついた黒い所に引き込まれていきました。こどもの手は小さいのであっと言う間です。私もあわてました。生まれて初めての運動神経フル回転で、扉が入るのとは逆方向に長男の手をひきだしました。心臓はバクバクしています。長男は怪我一つありませんでした。一部始終見ていた周りの人からは
「よかったね。」
と声をかけていただきました。本当に良かったです。長男の手のひらが入っていった場所が「戸袋」でした。本当に袋のようになっています。あの時、長男が戸袋の中で手のひらを握り、へたに力をいれてしまったら、抜けずに怪我をしていたと思います。当時は、ビデオデッキが主流で、赤ちゃんが手のひらをビデオ挿入口から手をいれて、ぬけなくなる事故が多発していましたが、その原理と一緒です。

最近は、「戸袋注意」の放送も、車中の注意書きもなくなりました。もう怪我をする人が少なくなったのかもしれません。今日は電車に乗っていて、急に戸袋と長男の事件を思い出しました。小さいお子さんをお持ちの方々、くれぐれも「戸袋」にはお気をつけください。

▲東急東横線上り電車

たっている女の子の左手ひじのあたりに見える

黒く細長くみえるのが「戸袋」です


最新の画像もっと見る

コメントを投稿