こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[もはや]

2018-02-27 12:23:09 | 言葉
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[もはや]

気になる言葉があります。それは、「もはや」という言葉です。

最初に「おや?」と思ったのは、8年ほど前に長男が会話で使用していた時です。
「もはや、遅かった。」
といった使い方だったと思います。これは、「マジまんじ」という、今の流行言葉がありますが、長男が使用している軽快さは、この言葉に近いものがありました。しかし「もはや」はちゃんと意味があり、その意味通りの使い方をしています。

10年前までは、「もはや」は巷でこんなに使用されている言葉ではありませんでした。それが、どうしてこんなに多使用されるようになったのでしょうか?商品のPRコピー、若者の会話、どこにでも「もはや」は使用されています。使い方があっている少し硬いこの言葉が、このように一人歩きするのは珍しいと思いました。そして、この「もはや」は使用したあと、「使ってみましたが、いかがですか?」というニュアンスがあります。それが、若者には新鮮なのでしょうか?私達の世代での会話では、「もはや」の多使用はありません。ある意味影に隠れた流行語でしょう。

「若干(じゃっかん)」という言葉にも、同じような感覚を持ちます。私達の中学校の社会の先生がこの「若干」という言葉を多使用していたので、私には違った意味で馴染みのある言葉です。しかし、この「若干」という言葉も、使用すると、発信したほうは「どうでしょう?」という感覚があります。聞いている人も、知っている言葉ですが会話で使用することはないので、「ほほ、この言葉をセレクトしましたか!」という反応です。きっと、「もはや」には、「若干」の使用した時と同じ感覚があるのでしょう。

私の発信した言葉から、上記のような反応が起きると、私は「どや!」と嬉しくなります。他に、若者を「若人(わこうど)」「ヤングマン」などと言います。すると、私と同じ世代は反応してくださり場が和みます。他には、飲み会を「宴(うたげ)」、会合を「集い(つどい)」と表現すると、その場は小さい笑いとなります。

最近、日本語がとても好きになりました。曖昧ですが、一つのものを表現する沢山の言葉があります。もっと面白い日本語を探求していきます。日本語は、まだまだ奥が深いです。


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