こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[薄い]

2017-11-28 20:28:44 | 言葉
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[薄い]です。

言葉ができるまでは、様々。有名なところで、ワイシャツがあります。元々、「ホワイトシャツ」とされていたのを日本人が「ワイシャツ」と聞き間違えてそのままそれが残りました。言葉の語源には諸説ありますが、調べてみると、とても面白いです。

以前つとめていた幼児教室で名字の話をするとき、調べました。名字も小さな川のそばに住んでいたから「小川さん」となったなど、これも面白かったです。

そして言葉は新しく生まれます。最近聞いてびっくりした表現がありました。それは、
「笑いが薄い」という表現です。滑舌をよくするために通っているアナウンサー教室では、大学1年生と2年生が99%。そのクラスで、30秒で自己PRをする授業がありました。そこで、若い女子大生が
「私は薄いので」
という表現がありました。内容はいつも笑顔ということでした。先生は私と同じ世代なので
「薄いってなんですか?」
と尋ねると
「笑いが薄いということです。」
笑いが薄いならまだわかりますが、元々薄いという形容詞は「笑う」には使いません。私を除く全員が笑いは薄いと表現すると理解していました。そのことにもびっくりしました。

ラインの返信で、5年ほど前に長男が「りょ」と書いてきました。書き損じ?と思っていたら
「了解」了解という意味だと教えてもらいました。今では、「り」だそうです。

土曜日の教育関係の仕事と、了解を「りょ」と書く話題になりました。友達同士なら何をしてもいいですね、でも会社に入って大丈夫なのか、という話題に移り、
「今は電話の応対ができない若者が多いそうですよ。」
そういえば、我が家でも電話をしてくるのは私や主人の両親くらいです。私の実家は商売をしており、毎日何度も電話がありました。そして、その対応を聞いて自然に覚えました。携帯電話が普及して、家で電話対応をする機会も減っています。ITの発達の裏側では、気付くことのない弊害もでているのです。一歩前進は一歩後退。文化の発達にはつきものです。英語の教科書には電話対応が出ていますが、日本語訳ができるのでしょうか?

来年創業する私の塾で電話対応をやってみようと思います。


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